見出し画像

「クレイジー8」を体験してみてわかったこと

みなさん、こんにちは。オンライン会議ファシリテーターの青木マーキーです。先日「クレイジー8」の体験会を開催しました。友人がFacebookでシェアしていた記事が気になって「いっしょに体験してみませんか?」と声をかけたところ、「私も体験したい!」と五味愛美さんがいってくれて、すぐに開催。

あっというまに定員が埋まる人気ぶり。アーカイブ希望もあわせると50名以上の方が関心をよせてくださりました。みんな、気になっていたんですね。思い立ったら吉日という体質なので、すぐに企画しちゃいました。いい経験でしたね。

ブレストとは?

シェアされた記事によると「ブレスト」なんて時代遅れ、とのこと。本当にそうなのかな?という疑問もありました。ブレストというのはブレインストーミングの略称で1940年代に開発されたアイデア発想法ですね。もう、これ以上に有名なのがない、というぐらいのもの。

画像1

似顔絵似てないけどゆるして(笑)。で、ブレストには4つの原則があって、これをまもって話し合いをすることで、たくさん意見が出てくる、というものです。

画像2

1,質より量 2,批判しない 3,自由奔放 4,結合改善 というやつですね。個人的には原文の表現が空きで Welcome wild ideas とかは、とくにいい響きだなぁと思っています。ワイルドなアイデアでいいのね^^

で、このブレストはアメリカでも日本でもたくさん行われてきたのだけど、今回、紹介する「クレイジー8」の開発者であるジェイク・ナップさんも、さんざんブレストをやっていた人らしいです。でも、本当のヒット商品はブレストでは出てこなかったんだって。なるほど。

SPRINTが面白そう

彼はグーグルのなかで5日間集中型ワークショップ「SPRINT」を展開してきた人で、gmailやGoogleMeet、Google Crhomeなど数多くのサービスを開発・改良するために、このSPRINTを行ってきました。

画像3

で、SPRINTは7人の参加者を集めて5日間行う集中的な開発ワークショップのことで、初日に意思決定者、デザイナー、技術者、マーケッター、お金まわりがわかる人、顧客担当者、トラブルメーカー(笑)などを厳選して、今から話し合う課題について集中的に理解し、2日目にアイデアを発散させ、3日目にベストなものを選択し、4日目にプロトタイプをつくり、5日目に顧客候補の5人をあつめて、昨日つくったプロトタイプを見せて、インタビューまでして、あらあらの感触を得るという鬼のような集中ワークショップです

画像4

この5日間10−17時の間は、基本的にはスマホやパソコンなどデバイスをいじることは禁止され、集中して意見交換します。ますます鬼ですね。いいなぁ、こういうストイックなの。短期間で集中して開発し、即日フィードバックを得ることで「効率的な失敗」を早めにして、新商品開発の目処をたてる、みたいなことをねらった手法です。詳しくはこちらの本を


今回の体験回でとりあげた「クレイジー8」は、この2日目に採用されている手法です。ごく簡単に言うと「A4のコピー用紙に8個のマスを創って、8分以内に8個のアイデアをひねり出す」という手法ですね。おい!さんざんやってきて、たった8分でアイデア出すのかよ!?クレイジーだろ!ってところで、クレイジー8らしいです。

ところで、体験者の感想は?

実際にクレイジー8体験会をやってみたところ、ご参加いただいた皆さんからは、こんな声が寄せられました。

・こんなに考えたのはとても久しぶりだった

・たしかにブレストよりいいアイデアが出る!というか、これはアイデアを育てるブレストだ!

・個々人の責任やコミットメントが大きく、かつ他者から刺激を受けるのがよい

・アイデアをひねり出す時間はまさにクレイジー! でも、その前のインプットの時間が本当に大事。なんというか、心構えができるのがいい

・個人的にはイラストで描くというのがとってもハードルがあった。けど、イラストで描くことの意味もすごく体感できた。左脳と右脳の両方をつかってアイデアを出すイメージ!

・静かに黙々描いている時間や、アイデアを育てる時間もいいね

とのこと

スクリーンショット 2021-04-27 12.10.56

なかには独自にレイアウトした紙で8個のアイデアを描いてくれた参加者もいました。うーん、いろいろ工夫できそうだぞ、クレイジー8! 

体験を経て、ブレストとの違いを、ちょっと表にしてみました。

画像:ブレストと何が違う?

ほんとに、ブレストが時代遅れかどうか?については、意見が分かれるところです。僕個人としては、ブレストのほうが手軽にできてたくさんアイデアでそうで、クレイジー8はやるのが重たいけど、質のいいのが出そう、という印象です。どちらも使い分けだな、と感じます。ブレストはグループで創発しあう力を信じていて、クレイジー8はコミットした個々人の発想力を信じている、といったところでしょうか。こればっかりは、実際に体験してみないと体感しにくいかもしれません。

詳しく知りたい方は、「クレイジー8体験をしてみたい!」と青木までメール(office@aokiworks.net)を。3時間で体験できるパッケージをお届けします。体験参加の定員は10名、加えて、耳だけ参加での傍聴は何人でもOK。ファシリテーション費は10万円+税です。すでに何件か、体験のご依頼が来ています。ありがたい限り。

ぜひ皆さんも、新しいアイデアが出てきそうな手法「クレイジー8」をご体験ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?