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リハビリスタート 〜先ずやるべき事〜 【津村悠トレーニング日記Vol.1】

3月某日。

 "逆境に立つ男" こと津村デモがリハビリにやってきた。

全日本前の受傷直後からはだいぶ復調したものの、少しびっこを引いて歩く津村。まだまだスキーをするには程遠い模様。(怪我の経緯に関してはこのマガジンの紹介文に記録)


まだ動かすと痛みを感じていたが、先ずは体のチェックからスタート!

怪我をした時に、まず最初にやる事は「何が怪我の根源になったのか?」これを探す事だ。

今回のケース(転倒による怪我)の様な、一見すると "外的要因" が原因に見える怪我でも、実は体に根本原因が潜んでいる事が多い。


「怪我の功名」という言葉があるが、「この怪我は偶然による事故だ!」と捉えてしまうアスリートは、残念ながらこの恩恵を受ける事ができない。
しかし実際には、怪我の根本原因を見極めず、幹部だけに治療を施し、漠然と筋力を鍛え、動ける様になったら競技復帰。こんな残念なリハビリが横行してる。これは非常に勿体い。


なんの為に、怪我をしたのか。
それは、決して遠回りをする為ではないはずだ。

実は、怪我する前から体に問題が潜んでいて「この怪我は "必然的に" 起きた」という事を、素直に受け入れてくれないアスリートも少なくないが、これらの説明をしたら津村はスッと飲み込んでくれた。合格。
この時点でつまずくと「伸びるものも伸びない」ので安心した。


因みにリハビリの初期段階(メディカルリハビリテーション)で、病院で毎日電気を流している人もいるが、あれはあまり効果がないと言われている。


怪我をすると、藁にもすがる患者。そしてそれを餌食にする治療家。

それっぽい事をしているだけであって、効果がなくては意味がない。
情報がアップデートされ、効果がないと証明されても、高い投資をして作った設備だから捨てられない。
もっとタチが悪いのは、不勉強でそれすら知らない治療家がいること。

こんな無意味な治療が跋扈しているのが、日本の現状だ。

膝の怪我をした津村の体をチェックしたところ。
「膝下のアライメント」「股関節の可動性」「下肢の連動性」この辺りに改善の余地があった。

今回は大まかに全容を掴み、セルフトレーニングとケアを伝授して終了。
痛みが引いたら、積極的に動作改善(アクティブリハビリテーション)に取り組んでいきたい。


こうしてスーパーサイヤ人の様に怪我することで強くなる “戦闘民族” 津村の復活の火蓋が切られた。

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▶︎ スキーの体作り教程2022-2023
https://note.com/aoko044/m/m9ce34f208644

▶︎ 津村悠YouTube「菅平tsumura」
https://www.youtube.com/channel/UCWzm5VndFXw6niUd_esNK-A

▶︎ スポーツトレーナー青木孝介Web&Blog
http://aoki-training.com


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