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人生の先輩

先週末から激痛とともに首を動かせなくなった。

肩こり首こりは慢性的にあったものの尋常ではない痛みに、四十も目前、いよいよヘルニア的な疾患かと病院へ。

しかし、整形外科でレントゲンを撮るも異常なし。
寝違えですと診断され、言葉のライトさと痛みのギャップを飲み込めぬまま、リハビリコーナーにしょんぼり座り電気治療をしていたら、齢八十は超えるであろう小さな小さなお婆様がいらっしゃり、隣の椅子に腰掛けた。

看護師さんの
「痛いのは膝ですね」
の声かけに、
「痛いっつったらもうどこもかしこも痛いけどもね、
 今日は膝ってことにしときましょう」

淡々かつひょうきんに答えるその様に、己の青さを知りました。

生き続けるということは、それだけで偉大なり。

幸い、首は快方に向かっております。

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