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Novelber/03:焼き芋

「これ、何です?」
「芋だ!」
「……本当に芋か、これ」
「何か紫色してるけど」
「こっちのやつは青いぞ」
「大丈夫! オズが鼻血出して鑑定したから! これは芋!」
「だからオズがいないんだね……」
「オレが言うのもなんですけど、『虚空書庫』の無駄遣いやめません?」
「後でオズを見舞ってやらんとな……」
「というわけで。今からこいつを焼いて食うぞ!」
「ボクはパス」
「オレもパス」
「私もやめておこう」
「何でだよ! オズが芋だって保証してくれてんだぜ! 俺様はともかくオズの言うことなら間違いねーだろ!」
「いいか、ゲイル」
「お、おう」
「オズは確かに『芋だ』と言っただろう。だが、『食べられる』と一言でも言ったか?」
「……あっ」
「オズ、大概言葉足らないからね……」
「ゲイル相手にはまず食べられるかどうかを先に言うべきですよね」
 
(第二世代霧航士の談話)

あざらしの餌がすこしだけ豪華になります。