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暗くモノトーンな世界だからこそ、色が何かを伝えている。

京都の街を歩いていると、小さな神社に出会うことがある。

京都といえば神社仏閣。
誰に聞いても「知っている」と答えが返ってきそうな有名神社だけではない。

大通り沿いだけでなく、人がちょうどすれ違える程度の細い道の所々でも知らない神社に出会うことがある。

写真の神社は、地元ではよく知られているであろう歴史のある神社。規模的にはどうだろう。やはり小さい部類になるのだろうか。

ちょっと覗いてみると、裸電灯と提灯の明かりが見えた。
何かの祭事の跡だろうか。

カメラを構える。
さて、フィルムシミュレーションはどうするか。

この被写体からするとクラシッククロームかクラシックネガが似合いそうだ。

そういえば、7月のテーマは Velvia だった。
夜に Velvia を使っていた人がいた。
派手なイメージがある Velvia をモノトーンな夜に使うとどうなるんだろう。

Velvia カスタム

暗くモノトーンな世界だからこそ、色が何かを伝えようとしている。
そう感じた。

ちなみに Adobe標準の写真はこちら

Adobe標準 Lightroom

どちらが正解という話ではない。
試行錯誤の結果どうなったのか。そういうお話です。


フィルムシミュレーション試行錯誤

フィルムシミュレーション試行錯誤 とは
シャッターボタンを押す。それだけでも楽しい。でも被写体を眼の前にして感じたことをより伝えるために撮影のその瞬間にできることはまだある。いま、そのトキメキをキリトル。そのための試行錯誤のキロク。

それでは、今回も「フィルムシミュレーション試行錯誤」いってみよう。

以降は、フィルムシミュレーションを試行錯誤したプロセスと最終的なカスタムレシピ(設定データ)を書いています。

試行錯誤

レンズ

いつもなら、XF35mmF1.4 をつける。
今回は、標準ズームレンズ XF18-55mmF2.8-4 をつけた。

その理由。

タムロンからXマウントの標準ズームレンズが発売になった。17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070) ですね。

今年(2022年)は、シグマからもXマウント標準ズームレンズが出る予定になっている。18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary というレンズ。

それで、標準ズームってどんな使い方だっけ?
と思い出すために使ってみたということ。

やっぱりズームレンズは忙しいなぁ。
フレーミングに集中するのが難しい。
そもそもズームレンズは上級者向けのレンズだと思っている。

18mm、35mm、50mm、60mmと単焦点の焦点距離感覚もカラダに馴染んできたので、そろそろ使えるかな、と思ったんだけど難しいね。

フレーミングのコツはあるのかな?
ズーム使いの人に聞いてみたい。

フィルムシミュレーション

上にも書いたように、フィルムシミュレーションは Velvia を選びました。

ノーマルの Velvia からカスタマイズしています。

まずグレインエフェクトを「弱・小」にしました。
SNS用に撮る場合、食べ物以外ほとんどこの設定にしています。

グレインエフェクトを設定するとプリント写真のような独特の粒状感が再現されます。

このグレインエフェクト設定があるので富士フイルムのカメラを使うという人もいるとかいないとか。

今回、カラークロームエフェクトが効くような要素がないのでどちらもOFFにした。

シャドー部は、十分くらいし、ディティールを強調する必要もなさそうなのでシャドートーンは0のまま。

浮かび上がる電灯の光は強調したかったので、ハイライトトーンは思い切って +4 にまで上げた。

ホワイトバランスは、雰囲気優先オート。
WBシフトで暖かみを増している。

今回のフィルムシミュレーションカスタムレシピ

撮影データ
camera:FUJIFILM X-E4
lens:XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
シャッター速度:1/170
絞り:F4.5
ISO:320
Dレンジ:200%

フィルムシミュレーションカスタム
Velvia
グレインエフェクト:弱・小
カラークロームエフェクト:OFF
カラークロームブルー:OFF
WBシフト:R+2 / B-4
ハイライトトーン:+4
シャドートーン:0
カラー:0
シャープネス:0
明瞭度:-3

夜の Velvia 試してみたくなったよ~
という方、ぜひチャレンジしてみてください。

今日も元気に楽しく

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