広角、標準、望遠、一眼カメラのレンズを交換する目的とは?
カメラ屋さんにいろんな種類のレンズが並んでいます。そんなにレンズの種類って必要ですか?と疑問を持つことがあったかもしれません。
簡単に何本も買うわけにはいきません。高いですからね。お値段。レンズを交換することにどのような意味があるのでしょう?そんな疑問にお答えしています。
これからミラーレス一眼デジタルカメラをはじめようと検討している方、始めたばかりの方が壁を乗り越えるためのヒントを書いています。カメラ購入の前後約6ヶ月程度の方を対象にしています。
さて、以下3枚の写真。
同じ写真ですが、切り取り方で写真の印象やメッセージが変化することを感じていただこうと思いまして並べてみました。
結論から言いますとレンズを交換する目的は、フレームに入れる範囲を撮影者のイメージに合わせることです。
フレーム
カメラのファインダーを覗くと四角く切りとられた向こう側の景色が見えます。4:3とか3:2、16:9などの比率の四角い枠。フレームといいます。
通常、人間の目は横に2つ並んでいます。サイズ比率が横長の写真が多いのはそのためです。
その四角いフレームの中に向こう側の景色が見えるのですが、フレームに入る範囲は決まっています。フレームの外側を見ることはできません。
フレームの外側を見ることができないと書きました。が、レンズの種類を替えることでフレームに入る範囲を広くしたり狭くしたりすることが可能なのです。
フレームに入れる範囲を広くしたいか、狭く部分的に切りとりたいかは撮る側の意識で違ってきます。切りとる範囲、フレームに入れる範囲を変えることで写真の印象、メッセージは変化します。
そこでフレームに広く入れるためのレンズ、狭く切りとるためのレンズなど様々なレンズがあるのです。
レンズの分類
レンズをフレーム範囲で分類すると以下のようになります。
1:広角レンズ
2:標準レンズ
3:狭画レンズ
広角レンズ
広角レンズは、広い範囲をフレームに入れるためのレンズです。人間の目では意識の外にある範囲までフレームに入れるようなレンズもあります。
普段見ている世界と違うので上手く使えば印象的な写真を撮ることができます。
標準レンズ
標準レンズは、普段見ているような範囲をフレームに入れるためのレンズです。見慣れた範囲なので使いやすいレンズです。
標準レンズならミラーレス一眼カメラが初めての人でも扱いやすいのでオススメです。
狭画レンズ
3つ目の「狭画レンズ」というのは聞いたことがないかもしれません。一般名称としては「望遠レンズ」と呼ばれています。それならご存じですね。
狭画レンズは、狭い範囲を部分的に切りとるためのレンズです。人の目というのは面白いもので見えている範囲より狭い範囲を意識することができます。
そんな表現を可能にするのが狭画レンズ(望遠レンズ)です。
画角
レンズにはそれぞれ決まった画角があります。フレームの中に切りとる範囲の角度です。
例えば富士フイルムの広角レンズXF14mmF2.8というレンズの画角は90.8度です。標準レンズXF35mmF2の画角は44.2度です。狭画レンズXF90mmF2の画角は17.9度です。
写真はフレーミングで9割決まります。フレーミングに納得できなければ、色や解像感、ボケ感など台無しになります。
フレーミングに慣れるためには画角の感覚を掴むことがとても大切です。カメラのファインダーを覗く前に、どの範囲を切りとるか頭の中に描いてみましょう。
頭の中に描かれた範囲を両手を広げて合わせて見る。その両手の角度が画角と考えるとわかりやすいです。その画角に合ったレンズを選択すると頭の中で描いた範囲で切りとることができます。
まとめ
レンズを交換することにどのような意味があるのでしょうか?
ミラーレス一眼カメラのレンズを交換する目的は、フレームに入れる範囲を撮影者のイメージに合わせること。一眼カメラは広角、標準、狭画(望遠)どれがピッタリなのかを選ぶことができるカメラです。
標準レンズの画角は直角三角定規の尖った方の角度を思い浮かべると感覚を掴みやすくなります。45度ですね。意外と狭いと思いません?
町を歩きながら45度の画角を意識して景色を見てみるというトレーニングはオススメです。まずは標準画角の感覚を身体にしみ込ませてから他の画角にチャレンジすると良いでしょう。
今日も元気に楽しく♪
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