魔夜峰央原画展に行ってきた！
ところは「さいたま市立漫画会館」なんでひらがななんですか？
多分初めての〜ダンダダ埼玉♪

好きな絵が、好きなキャラが、目の前にあって、超絶お美しい。
肉筆の原稿があるということは…この原稿のここら辺に先生がいて、手を動かしていたということで………熱い！熱すぎる！！ここに先生がいてパタリロが誕生していたんや！！！！原画の美しさ、技術の素晴らしさ、そして、ここで生まれたんや…！という感動がすごい。

絵を描くって不思議やんな…なんで世界を誕生させることができるんか…本当にすごい。漫画になると一層世界が濃くなる。こんな素敵な世界を漫画で見せてくれてありがとう！ありがとうございます神様！
絵師のことを俗に神…と言ったりするけど、そういうことなのね。世界を作るんやもんな〜なるほどね。

超絶美技に酔う

生原稿は美術品だった。美しいと聞いてはいたがこんなに？初期のベタは開明墨汁3度塗りらしい。バンコランの髪も漆黒やった。墨汁の匂いがするんやろうか。嗅ぎたい。なんでこんなに原稿が美しいかって、それは先生の才なんやけど、やっぱり原画は綺麗に作ろうという意識があるらしい。まず初めに編集者が見たときに「おっ綺麗だな」と思われたい、らしい。編集の方羨ましいな！

線が細いのにしっかりしてて、髪の一筋まで美しい。本当にホワイトの修正がない。ラシャーヌの扉絵？で少し修正を見つけて逆に興奮した。
学芸員さんも、先生の原画はポスターとかで引き伸ばしても綺麗だって言っていた。普通は引き延ばすと粗とかムラが出るらしい。すごいぜ！

今帰宅して手元にある作品を見てるけど、もちろんそれも美しいけど、原画を見たことでまたその価値が変わった。この絵の向こうに原画があってそれは唯一無二の美しさだった。見れてよかったです。

マライヒが可愛くて死ぬ

生のパタリロとバンコラン！そしてマライヒかわいいかわいすぎる死ぬ
あんなにかわいい人知らんいうくらいかわいいマライヒ、その原画は万倍可愛かった。ここで生まれたのか。カワイイって生まれるんですね。
「アイ・ラブ・マライヒ」の扉？ポージング最高にかわいいマライヒ、カラー原画で拝めて嬉しい…バラが散るシーツの上の全裸のマライヒも可愛かった…原画は印刷よりピュア…な雰囲気があってよかったです。ババアは頬を染めました。

ラシャーヌも大好き！性格含めると一番好きかもしんない。エキゾチックでエキセントリックで他にはない魅力がありあまる。異形の怪物？にまたがるラシャーヌが最高に美しかった。（私が持っている文庫版ではトリミングしたやつしかなかった…トリミングすな）見開きのカラー（バラが咲き誇る中にラシャーヌとおじさん、片面には青い人魚）も見れて嬉しかった。淡いけど華やかで、線画を生かす美しい彩色。肌に桃色が散っているのが色っぽくて良い…生のあーい！も見れて感激。

麻実麗様の登場シーンも生でみれて嬉しい！あのお顔最高好きです…目に焼き付けた…原作の麗様はご自分のことを「麗」って名前呼びするのがかわいいねん！！カラー原画もレトロポップな風合いで美しくもかわいい。麗様を見つめていて気がついたけど、髪も服も全身真っ黒でも、その境目をホワイトで描いたりしてない。シルエットだけで表現するからこんなスタイリッシュなのか。
埼玉で『翔んで埼玉』の原画を見るというのがなんか面白くてよかった！作品にまつわる埼玉の紹介パネルもあって、作品展示エリア外にも「そこらへんの草」の夏休み自由研究など地元の方が作られた展示もあり、手作り感あって好きだった。

そして魔夜峰央作品の魅力は背景美術にもあるっそこここのあしらいがアール・デコ？やねん！キャラのいない背景だけの一コマも芸術やねん。ほんまうっとりする…悪魔のような妖怪のようなUMAたちも美しく可愛らしい。先生が描かれる世界の舞台美術がめちゃくちゃ好きです。

魔夜峰央 股の名をふともも

作品とか作者紹介の煽り文句？原稿の端に書き添えられている言葉すら面白くてセンスが爆発していた。
「魔夜峰央またの名をアーバンボーイのミーちゃん」「この漫画は西武優勝を祝う人に捧げます」「かくれサイタマも心情サイタマもこの漫画を読んで立ち上がろう！」などなど名作揃いやけど、私が一番笑ったのは
「魔夜峰央と壮絶なウニの五分刈り」
どういうこと？
先生が考えてはるんやろうか。枠外にまで滲み出るセンスがすごい。

あーすごかった。目が足りんかった。
（と言いつつもっと見たかった〜！怪奇ものも大好きだから、それも見たかった！魔夜先生の絵でオカルトホラーは最高やんな…）

というわけで生原稿はすごい！生きてる！！
そして

生の魔夜峰央先生はさらにすごい！！！！！！！
そう、先生のトークショー&サイン会にこのくじ運クソ悪い女が当たったんです、倍率…427人中50人（だっけ）そのうちの一人に選ばれました、ありがとうございます！！！
魔夜先生にお会いできる日が来るなんて、生きててよかった。

つづく。