見出し画像

ヒラメ筋で、みる。

最近、うちの子どもたちを観察していて気付いたことがある。それは、子どもたちはよく「背伸び」をしているということだ。

たとえば、台所で調理されている夕食のハンバーグやエビフライを覗き見するときや、テーブルの上に置いてある色えんぴつのケースを触ろうとするとき、当然、子どもの身長で普通に立っているだけでは届かなかったり見えなかったりするので、背を伸ばして手を伸ばて、見ようとしたり手に触れたりする。

この光景を見ていると、僕も幼いころ、どれだけ背伸びをしていたのかを思い出す。確かによくしていたような気がする。それは突拍子もなく、たいそうな言い方をすれば、無限に広がる世界を探求しようと、何度も背伸びをしていた。しかし、大人になると体は成長し、手が届く範囲が広がることで、いつの間にか背伸びすることも少なくなった。

必要なものは手の届く範囲内に収まり、日常生活は安定していく。必要なものが少し背伸びをしないと手の届かないところにばかりある生活は危なっかしくてゾッとする。ただ一方で新しいものや未知のものに触れる機会が減少することを意味しているのだろう。

本人たちも気づいてないだろうけど、子どもが背伸びをするときは、未知の世界に対する好奇心の表れなのだとおもうと微笑ましい。そのヒラメ筋をしっかり鍛えるんやぞ。という気持ちになる。僕ら大人も、背伸びする機会は少なくなっても、いつでも背伸びできるようにしておかないとな、急に背伸びしてアキレス腱を切ったらわらい話にもならないなあと今日はヒラメ筋を鍛えながら…

と、ひととおり書いてみたけど、もう少し分量あったほうがいいなあと振り返る。後から読み返したときにその情景や考えていたことの解像度が高まって振り返りやすいと思うねんなぁ、思ったことを適切に文章にするって難しいなあ。なんてね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?