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出産

2020年3月6日、10時48分、2772gの男の子を緊急帝王切開にて、出産しました。

出産予定日であった前日の5日、この日は最後の検診日。受診したところ血圧が高く管理入院となったのが3時半頃。

諸説明のあと、分娩室に行き、バルーンを入れて子宮口を開いていきましょうと処置をしようとする前に破水。通常では透明な水が濁っていた。
バルーンは中止、陣痛を待つことに。

ドクターより
「破水の水が濁っているのは何か感染症を起こしているのかもしれないし、赤ちゃんがストレスでうんちをしてしまったことも考えられます」

「血圧が高いこと、破水の水が濁っていること、貴重児であること(赤ちゃんはどのこも貴重であるのだけど高齢出産の場合こう呼ぶらしい)から、帝王切開になることもあるのは理解しておいてね」

と話がある。


それから普通分娩に向けて陣痛室へ。


pm6時頃より数分おきに陣痛が始まる。


段々痛みも強くなってくる。
痛みで体が震える。


翌朝には、陣痛とともに血圧が170位までいってしまい、呼吸も苦しく意識もぼっーとなり、自分の体がこれ以上は出産に耐えられないと感じ主治医と話をし、緊急帝王切開となった。


昨日の夕方6時から帝王切開が決まる翌日10時まで、陣痛に悶え苦しみながら、帝王切開が決まった時は安堵した。
分娩室ではなく、緊急手術室に行く車椅子上では、夫に立ち会ってもらいながらの出産経験ができなかった悲しさがあいまみえながらも、陣痛の痛みが強すぎてもう思考がまわっていなかった。

午前10時、背中から麻酔が入り、手術が始まった。
痛みはなくお腹の上で何かがモソモソ動いているような感覚。

10時48分

男性医師を蹴り飛ばして、ギャーギャー泣きながら産まれてきた息子。

隣にいた若い可愛い先生はけとばさなかったね。女の人にはこれからもこれからも優しくね。


その後助産師さんに渡されたあと、助産師さんが私の顔の前に連れてきてくれた。

涙がこぼれて止まらなかった。

今まで経験したことのない感動と安堵の涙。


この世界に、そして私の息子として産まれて来てくれてありがとう。