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こどもがストレングスファインダーを受けるのは?

個別によくいただくこの話題は、
・ストレングスファインダーの結果って変わるのですか?
https://note.com/aos_/n/n0cf58c5097a7
とも絡みやすい話です。

▼日本語版ストレングスファインダーは成人向け
ストレングスファインダーはGallup社がチームビルディング、育成のために、ドラッカーの要素も織り交ぜつつ【成人】を統計解析して作ったツールであり、「成功者」「パフォーマンス出る要素」が元データです。
自己が確立している上で、更に自身の可能性を強みによって広げるために使うツールです。

現代社会は寿命も伸び、社会的な分業も増えたことで、一概に年齢だけで自己の確立の判断はできず、15歳でストレングスファインダーを受けることがよい方ももちろんいます。大事なことは、本人主体であるか、本人が扱う気があるか、です。

ストレングスファインダーは有償かつ複数回受けてしまうと結果を操作しやすくもなってしまうことからも、受ける本人がストレングスファインダーを使って自身の強み、可能性を広げる意思があるタイミングなのか、は是非検討いただけるとよいかと思います。

▼英語版 Clifton Youth StrengthsExplorer (推奨対象年齢は10才〜)
現段階で英語版のみではありますが10才以降を対象とし
34資質ではなく、10の才能のテーマに分類しているClifton Youth StrengthsExplorer もあります。

34資質という分類は、ともすると細かく、成長段階であり可能性の塊でもある10代にはレッテル貼りになってしまうこともあり得ます。ストレングスファインダーを受けたいというお子さんがいる場合はまずはClifton Youth StrengthsExplorerを対象としてみる、もありかもしれません。

そして、それ以前の話として、そもそも「自身の強みを知りたいのか?」から、10代や20代前半に関しては受けるべきはストレングスファインダーなのか?自体を捉え直すことは、しみずは大切だと考えています。

例えばZ世代には無料MBTIが流行り、一社日本MBTI協会が

【緊急情報】16Personalities性格診断テストを「MBTI®」だと思って受けられた方へ
https://www.mbti.or.jp/attention/

を出しました。
以下部分抜粋
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(前略)
皆さんのなかには、「ちょっと遊ぶ」レベルで受けただけの方もおられるかもしれませんが、性格を「遊ぶ」だけで、人はいろんなインパクトを与えたり受けたりしています。たとえば、本来MBTIのタイプはそんな理論がベースになっていないにもかかわらず、「自分は〇〇〇〇タイプだから、こういう人なんだ」と、まるで自分のタイプが永遠に変わらないかのようにとらえてしまうと、自分で自分をその型にはめてしまい生きづらくさせたり、成長を止めたりしてしまう危険があります。また、他者に対して、「あの人は、〇〇〇〇タイプだから、そういうことするんだ」というように、タイプと行動をすべて結びつけるようなとらえ方をすると、知らず知らずに相手を誤解することに拍車がかかったり、何でもタイプにあてはめてしまうことで、相手を傷つけていることも起こります。

(中略)

また18歳以下の方にとっては、MBTIは不適切な検査です。それはMBTIというメソッドをつかって自分を分析するには、深くて複雑な心と向きあう作業ですので、受ける本人は、「自分たる所以」というものをある程度もっている必要があるからです。当然、年齢に関係なく15歳でも自分たる所以を持っておられる方もいるでしょう。もしあなたが18歳以下で、それに該当すると思われるかたは、直接弊協会にご連絡いただければ、ご自分の意向を伺いながら、どのようなかたちがベストか一緒に考えることが可能です。
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診断に専門家が付き添い自己判断だけでなく他者判断をして検査結果を出すMBTI®でさえ、日本では18歳以上を診断対象としている、ということは、是非、お子さんにストレングスファインダーを【受けさせたいと思った時】に、思い出していただけたら幸いです。
※お子さん自身からの【受けたい】と、誰かからの【受けさせたい】は明確に違います。
※MBTI ®の認定コーチではありませんが、MBTI ®、DiSC ®、HBDI ®、VIAのいずれもチームビルディングで扱ったことがありますし自身も受けておりますので、すべからくストレングスファインダーがよい、とは思っていません。


サポートは全額、お世話になっていた児童養護施設への寄付に充てさせていただきます。