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春のめざめ

 熊が冬眠から目覚めるときってどんな感じなんだろう?(って、この間プリマヴェーラとか言ってたからボッティチェリの話でもするのかと思ったら熊かい!)目覚めというと先日観たPerfect Daysの平山さんの朝を思い出すけど、さすがにあんな風にスパッとはいかないんだろう。目をつぶったまま、ん?もう春か?どうしようかなあ、もう少し眠ったふりしてようっと…みたいな(それは私か…)。
 昨年の暮れに勝手に冬眠宣言をして早三月目、もう雲雀も空に上がるようになったし、流石にそろそろどうしようかなとか。お陰様で腰は大分良くなった。まだ左の奥の方に痛みの芯みたいなものが残ってるけど、朝夕ストレッチをしながら「手当て」という言葉の意味を実感している。SNSは、対応しやすい週末を中心にポツポツと(こちらもリハビリか?)。自分が投稿しなければ当然いいねも無いわけで、ちょっと寂しいけど今の生活リズムには合っている感じ。見たいときに見るだけって、なんか権利を行使するだけみたいな負い目がなくもないけれど、きっとただの思い上がりだろう。
 ずっと「大阪の生活史」を読んでいて、2カ月でようやく半分だから、やっぱり読み終わるのは桜が散る頃かなあ。予想通り東京や沖縄とはまた違った意味でハード&ディープな内容が多くて、自分の軽薄さや世間知らずを思い知らされ続けている。と同時に、大変な内容でありながらも前向きな明るさがあってそれに救われてもいる。一般的に歴史や伝記って有名な人たちのものだけど、Perfect Daysもそうだったように、それには載らない普通の人たちの日常の豊かさというものが歴然とあって、その一つ一つ、一人一人の生活や人生こそが祝福されるべきものなんだとつくづく思う。そういう意味で、今SNSに流れているつぶやきや日記やその他諸々の記述って、有史始まって以来の画期的な記録の蓄積なんじゃないだろうか。
 で、冬眠どうすんだよって話だけど、結局目は覚めたけどしばらくこのまま様子をみてみるかって感じかなあ?え~っ、冬眠しない熊は聞いたことあるけど、冬眠から醒めない熊なんて聞いたことないぞ!でもまあいいか、そのうち暑くなったら嫌でも起き出すだろう。こんなぐだぐだな私ですが、もしどこかで見かけたらどうか見捨てず声でも掛けてやってください。どうぞよろしくお願いします。ところで、蓑虫ってどうやって眠りから覚めるんだろう?
 
 
 

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