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夜にコーヒーを好きでもいいですか 《思いつき日記》

夜にコーヒー。
わたしはこの組み合わせが好きだ。

眠気覚ましなんかじゃない。
もっと、とくべつな感じ。
やわらかくて、幸せな感じ。

だって、
夜がくると、自分の時間がくる。
自分がつくった空間で、
心も体も解いて過ごせる、
自分だけの時間がくる。

優しい暗闇が、
昼の騒がしさを沈めてくれて、
お気に入りのカーテンが、
私を外から守ってくれる。

そんな空間で、
好きなことをする。
大好きな作家さんの本を読んだり、
新作の音楽を歌詞カードを見ながら味わったり、
キーボードを叩いて、ことばを綴ったり。

そんな時、わたしの横に、好きな飲み物。
コーヒーの素敵な香りが、
わたしの頭の中を、幸せでいっぱいにする。
雑念をかき消して、楽しい妄想が膨らんでいく。

それはただコーヒーが好きなだけかもしれないし、
ただひねくれているだけで、
みんなと違う時間に飲んでみたいっていう、
今日に対するちっぽけな反抗なのかもしれない。

それでもわたしは、
好きなものは、ちゃんと用意した空間で味わいたいし、
好きな空間には、ちゃんと用意したものを招き入れたい。

それに、
ちいさなことだからこそ、
見えないだれかの決めた価値観よりも、
自分が心地いい。そう感じる気持ちを、
信じていたい。

夜にコーヒー。

これは、とるにたらない、理由にもならない、
ちっぽけなことなのかもしれない。

でも、わたしは、こういうちっぽけなことを、
大切にしたい。
こういう、ちいさなことから、大切にしたい。

夜にコーヒー。
わたしはこの組み合わせが、好きだ。

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