クイズ品質表示文字入り

表示ラベル の上の話。


2015年4月1日に「食品表示法」という法律が施行されました。
アレルギーを持つ人にとってこのラベルは無くてはならないものです。

施行前に比べるといくぶん買い物がしやすくなったかもしれません。
でも違うんです。そこじゃないんです。
何がって?ラベルの「貼付位置」です。

上記の画の女性がしていること 答えは

「お弁当の裏にある使用材料やアレルギー情報のラベルを見ている。」

そう、ラベルが裏に貼っているんです。

代表格の27品目なんかはパッケージの表に書いてあることもあります。でもほとんどの使用材料の情報はラベルから読み取るしかないのです。

私は小さな頃からいくつかの食物アレルギーがあります。

27品目中なら 麦、エビ、カニ などです。

最近は食物不耐症というものも加わって口にできない食材が増えました。
特に困っているのがネギ類の不耐症。
ネギ類とは ーネギ、玉ねぎ、にんにく、ニラ、らっきょうなどです。

ネギ類が食べられなくなってから市販のお弁当などはほとんど食べられなくなってしまいました。対象の食材のエキスが料理に一滴入っているだけで体調を崩し、回復するのに数日を要します。

ネギ類以外にも緑茶やウーロン茶もくちにできません。
だから最近はラベルを端から端までチェックします。
どんな小さな文字でもチェックします。
でもその大事なラベルが多くの場合裏に貼られているのです。
なので私は頻繁に絵のようなスタイルでラベルをチェックします。

滑稽ですよね。

お弁当やお惣菜のパックは中の食材がきれいに飾り付けされていたり、汁気があったり…。購入前の商品をおいそれと傾けるわけにはいきません。
だから中身が崩れないように細心の注意を払いながら持ち上げてのぞき込みます。揚げ物などのひっくり返してもよさそうなものもやはり気がひけるので一つ一つ覗き込みます。

そして覗き込んだ結果対象品目が入っていると判明したら一度頭上に持ち上げたお弁当でも買えないので元に戻さなくてはいけません。
一度手にしたものを戻すなんて。とか、買わないなら触るなという考え方の方もいらっしゃる世の中。戻した瞬間周りの視線も気になります。

でもそうしなくてはいけないほどこのラベルの情報が私には重要なのです。

なのに。「なんで裏に貼ってるかなー。。。」

そんな体質なら帰って作れよって思う方もいるかもしれません。1人暮らしならいいんです。でも私は主婦なのです。アレルギー体質者がいる家庭の料理はすごく手間がかかります。うちは夫と小さい子供が2人。

上の子はアレルギー体質と感覚過敏があるせいか好き嫌いが多く、下の子はまだ食材の硬さや大きさにひと手間必要です。そして胃腸の弱い夫にアレルギーのある私。
場合によっては4人分個別に手を加えなきゃいけない日もあります。鍋がコンロにいくつも並びます。ただでも料理が苦手なのに4人分のアレンジなんてすれば失敗して子供が一口でご馳走様と逃げ出すこともあります。それに知らずに何か対象食材を口にしたりして体調を崩しご飯を作れない日だって普通の人よりはるかに多いのです。

なので市販の総菜、弁当や調味料にお世話になることもしばしば。

そんな時困るのがラベルの貼り付け位置というわけです。
「表に貼ってあったらなー…。」

さらに困ったことに値引きになった商品などは店員さんが値引きシールをラベルの上に貼っていたりするのです。
気持ちはわかるんです。私も何も知らなきゃそこに貼るわ。

お弁当だけじゃないです。お菓子や調味料も材料を確認しているのです。
材料が見れなくなっていて何が使われているのかわからない物は買えません。もしくは一か八か購入し家で剥がして確認。食べられなかったら家族に食べてもらいます。

だからいつも思うんです。
「ラベルの上にシールを貼らないで…。」

表示を見やすい場所にしてもらいたいのも山々ですがそこはパッケージデザインなどのこともあるのでしょう。
だからせめて表示が読める状態は保ってほしいのです。

アレルギー持ちの子供も増えてきた昨今。
食の安全を考えるならそんなところも気にしてほしい。

表示ラベルの上 の話。






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