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遍歴のドン・キホーテとローカル線

今回の青春18きっぷの旅は、先月(7月24日)の「遠野雲を見に行く会の一人旅」の余ったきっぷの2日分を使っての読書の旅。

ただ本を読むために電車の中は環境がいいのではないかと思ったのが旅の始まりだった。まあ、青春18きっぷが9月10日までだったので、どこでもいいから遠出しようというセコい魂胆でもあったのだが。前日まで台風の影響で天気もいまいちよくないので電車の中なら不慮の事故が起きない限り安心というわけだった。

そんなセコさはドン・キホーテの従者サンチョ・パンサを対話相手にローカル線による『ドン・キホーテ後篇Ⅱ』の遍歴の旅であったのだ。

遍歴のドン・キホーテとローカル線
向かい合うサンチョ・パンサと対話する

一日目は始発で出ようとしたが風呂に入って始発に乗り遅れ、快速に急げば間に合うが鈍行で座っていたいという思いもあって、広島あたりまで行けるとおもったのだが、神戸止まりでした。海が見たいという目的もあったので須磨駅は絶景のビューポイントということで、ここで途中下車して海に心を馳せるのだった。

読書していたら夕方になってきたので神戸元町で一泊することにした。神戸も横浜となんか似ている街だなと思いながら、エスカレーターが左に寄るのではなかったり、あと関西弁の響きが異国情緒かなと。

港町異国情緒の響きあり

ネットカフェに宿泊はいつものパターン。着替えもトレーナーもなく、また冷房で震える夜を過ごすのであった。

ネットカフェ寝るには寒い冷房寝

夜も明けないうちに始発で帰ることにしたが早すぎると改札に駅員がいないのであった。無人駅だったらそのまま通り過ぎればいいのだが、入り口が閉めてあり自動改札しかないので困ったがインターフォンで呼び出すと自動改札を開けてくれた。それで印は最後の降りる駅でと言われたが記念にならないので大阪で貰うことに。

乗換案内が順調過ぎて15時半には横浜に到着予定になっていた。帰りは乗換案内通りだとメシやトイレも最長で20分ぐらいしかないのだった。途中腹が減って沼津で改札を出てコンビニで食料を買ってとか最低限の貧乏旅行になった。まあ、目的が読書だから帰りはブレディ・みかこ『ワイルドサイドをほっつき歩け --ハマータウンのおっさんたち』をローカル線で読んでいるおっさんだった。

おっさんも青春18きっぷローカル線
書を持って旅に出ようや秋の雲
盂蘭盆会うつらうつらのひとり旅(盂蘭盆会はイメージ)
秋暑し頭もたれるおっさんよ
トンネルの車窓に映る凛の人

本を読み終えて暇なんで俳句を作って時間を過ごす。
横浜に戻って図書館、映画といつもの無職生活。


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