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フィードバック文化の醸成に向けて 〜 日常的なフィードバック量の増加

何回か続けてフィードバックについて書いている気がします。体系的には三村さんのフィードバック大全を読んでもらうのがいいと思うので、リンク貼っときます。

この本の構成ですが、フィードバックの与え方、与えてもらい方の技術について書いた上で、それをどうやったら企業に仕組みとして定着させていくかの工夫が書いてあります。本当に体系的にカバーされたいい本です。

この本を自分の会社の課長に読んでもらったんですが、「当社ではうまくいかないでしょうね」とのこと。何にしても、フィードバックをする、受けるという文化がなさすぎるようです。私も、これを定着させるというトップの強い意志がない限り無理だろうな、とも思い、トップにこの重要性を理解させることは自分の優先順位としては低いな(費用対効果が低い)と思って諦めてしまったものです。

そもそも組織としてフィードバック文化が根付いていない組織では、上から下までフィードバックの重要性を認識していない、というニワトリ、タマゴの議論になってしまうということですね。だから、少しずつでもフィードバック文化を広げていきたい、そう思うのであれば、日常的なフィードバックをルール化することが必要だと思っています。

簡単な話ですが、メールで指示が来たとして、指示を受けた人は必ず了解した旨の返信を返す、そこからがスタートだと思います。報告がメールで上がってきたら上司は受診した旨の返信を返す。とにかく、こういう小さなところから、言いっぱなし、出しっぱなしにしない、そういう姿勢が大事です。さらに、研修などをやったり、ミーティングをやったとしたら、その感想文を出させる、そして、上司はそこに対してコメントを返す(フィードバックです)、そういった繰り返しがフィードバックをする、受ける練習となっていきます。

私を含め、日本人には慣れていないことの多いフィードバックですが、こうやって少しずつでも慣らしていくことが必要だと私は思っています。


AI生成画像 「ミーティングテーブルに二人のビジネスパーソンが座って、話をしている。」

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