見出し画像

#1 「 子どもがやりたいと言ったから」を中学受験する理由にしてはいけない理由

10月12日、青柳ちか著「子のペースを守りながら結果も出す 明るい中学受験」が発売されました! 年子の2人のきょうだい、姉・すぅと、弟・ちー助の涙あり、笑いあり?! の、明るく楽しい中学受験の様子を漫画で描いています。

発売記念キャンペーン!!(?)ということで、ここでは、本編では描ききれなかったちょっとした話、思うことなどをぼちぼちと描いていきます。

4年生ぐらいで、子どもがやりたいと言ったのをきっかけに中学受験を始めるご家庭は多いと思います。
実際わが家も、きっかけは娘・すぅの「中学受験、ウチはしないの?」の一言でした。(もっとも、東京という親も土地柄、まったくかんがえていないというワケではありませんでしたが…)

しかし、本人が「やりたい」と言ったからといって、一部の精神年齢の高い子や上のきょうだいの受験を見ている子を除いては、本当にしたいかどうかわかっている子は少ないんじゃないかと思うのです。

「中学受験」っていうのをすると、近所の中学校じゃなくてなんかキラキラしたすごいとこに行けるらしい!

〇〇ちゃんも△△ちゃんもやるし、参加した方が良さそうな楽しげなイベント!


…くらいの認識だと思います。

そして実際に本人が中学受験の世界に足を踏み入れ、現実を知るわけです。
「なんでこんなに宿題多いのー?! こんなに何時間も勉強しなきゃいけないなんて聞いてないよー!!!」
(もちろん、勉強大好きで苦もなくできちゃう子特別な子なら別ですよ)

ジャネーの法則、という人間の時間感覚の法則がありまして。
大人と子供では時間の感じ方がちがいますよね。それを計算してみると、


"10歳の子どもの体感時間は親の約4倍"


つまり4年生から中学生になるまで、大人の体感で12年!!

12年後のことなんて、大人にだって想像がつきませんよね。
小4時点で受験を正しく理解して、本当にしたいのかを判断できる子は少ないと思います。
ですから、子どもが「やりたい」と言ってもそれを鵜呑みにせず、受験とは何かを親がちゃんと説明して、その子にとってのメリット デメリットを考えた上で親は方針を決めるべきです。

それに、子どもにだってプライドがあり、「やりたい」は言えても「やめたい」はなかなか言えないものです。どうしてもやめた方が良くなった時、「自分がやりたいと言ったんだから…」と、子どもが追い詰められることなく、親がはじめた責任を負ってあげないといけないと思います。

子ども自身が「やりたい」と思うことは大事なことですが、親ははじめる責任を放棄せず一緒に考えることが大事です。


ちー助に「中学受験する?」と聞いた時、ちー助は実に素直な反応を示しました…
その様子が知りたい方、ぜひ「明るい中学受験」を読んでみてくださいませ!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?