「夕凪の街 桜の国」
心に刺さる銭湯
2016-11-22 18:13byさくらんぼ

（　引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。　）

この映画も劇場で観ましたが、まだレビューを書いてはいませんでした。

もう記憶が薄れ、詳細には書けませんが、銭湯のシーンだけは驚きを持って覚えています。

そこには、大きなケロイドや、大きな傷跡、片手のない人、などがいっぱい居たのです。

それも当然ですよね。被爆後、復興途中の広島の銭湯ですから、無傷の人の方が少ないのは、当たり前かもしれません。あの裸のシーンが、私には最も雄弁に広島の悲劇を語ってくれたような気がします。

そして、この映画は被爆を理由に縁談に問題が起きる話なのです。

福島の原発事故で避難してきた人に対し、「ほうしゃのうがうつる」とか言って「イジメ」が起きている昨今、このような映画をTVで放送するのは、もしかしたら、もう困難なのかもしれません。

3.11後に出来た映画「宇宙戦艦ヤマト」のシリーズなどにも、「放射能」に関するセリフが消えているものも有ったようですし、難しい時代になったものです。

★★★★

（ 　最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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