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#ネタバレ 映画「それでもボクはやってない」

「それでもボクはやってない」
2006年作品
陰の事情が人をあやつる
2007/2/16 21:41 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

朝、出勤前に夫婦喧嘩をしてはいけない、とか、言います。

朝、出だしに夫婦喧嘩などしようものなら、出勤途中のクルマや電車の中で、あるいは会社で、色々と刺々しい言動をとり、他人様に迷惑をかけたり、誤解を与えたりで、よろしくないからです。

劇中、痴漢にあったという女性も、過去にも同様な経験が有りましたが、そのときは、現行犯で痴漢を捕まえられなかったために、泣き寝入りをする羽目になりました。それで、今回は何が何でも犯人を捕まえようとして、大変な間違いをしてしまったのです。

また、痴漢をしたと誤解された男性のさまざまな事情は、映画の中で説明されていますね。

さらに弁護士にも事情があり、裁判官にも事情がありました。

世の中は、そんな、陰の事情にあやつられて、動いていたのですね。
真実を知る事、他人を知る事、それが、どれほど難しいか、この映画が語っていたようです。

追記 ( 自転車 ) 
2016/3/21 18:04 by さくらんぼ

少女が自転車の練習をしている場面に遭遇しました。お父さんの指導で。

見るともなく見ていたら、ほどなく乗れるようになったのです。私はその瞬間を目撃しました。

それまで、どれくらい練習したのかは知りませんが、壁を突き破る瞬間と言うのは、わずか数分ぐらい。そして、誕生した野生動物がすぐ立ち上がるように、少女もすぐ、自在に広場を運転できるようになったのです。歓喜のオーラにつつまれて。

大人はたいてい自転車に乗れると思いますが、昔は“まるで曲芸扱い”されていたようですね。朝ドラ「あさが来た」や、映画「BALLAD 名もなき恋のうた」には、そんな風に描かれていました。

その曲芸が“あたりまえ”になったのは「人は自転車に乗れる、という思いこみ」なのだと思います。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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