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#ネタバレ 映画「海底軍艦」

「海底軍艦」
1963年作品
少年時代
2003/10/28 21:47 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

先日DVDショップで偶然に映画「海底軍艦」を見つけた。思わず手に取って、その雄姿にウットリしたけれど、買えなかった。邦画のDVDも、洋画並みに安くなってくれないかと願っている。

私はこの作品を映画館で封切りに観た。大人になってからは同じ映画を二度観るなどという贅沢は、なかなか出来なくなった。しかし子供の私は面白い映画は何度でも観せてくれとせがんだのだろう。観たのは一回ではなかった様な気がする。

戦艦の先頭についているドリルが円錐状なのがセクシーだった。サンダーバードのジェットモグラも良いが、ちょっと違う。

戦艦が空を飛ぶときや、地に潜るときも、上部の構築物が引っ込み、円筒形になるのもカッコよかった。

ドリルの先頭から冷凍砲を撃ち、敵を凍らせてしまうのも凄かった。

船体に巻きついた、ドラゴンを電気ショックで撃退するのも面白かった。
戦艦が秘密基地から出撃するときに、爆破されて瓦礫に埋まっても、平気で

埋められても、ドリルを使って出て行くのは胸が高鳴った。

そうそう、原子砲だったか、熱線を出すような兵器も有ったはずだが、どれだか分からなかった。友達とその謎について話し合った事を覚えている。

今観るのは少し怖い、夢が壊れたらどうしよう。でも、コレクションにしたい作品である。

追記 ( きょうは禁酒日 ) 
2016/3/6 8:48 by さくらんぼ

たくさんワークをしてしまったので、胃腸にストレスがたまり、どうしてもお酒で癒されたい気分になりました。しかし肝臓の都合もあり今日は禁酒日。さて、どうしましょう。

そこで一計を案じ“食前酒だけ”にしてみました。

無添加赤ワインをウイスキーのショットグラスに一杯だけ飲んでみたのです。すきっぱらに飲んだので、すぐにほろ酔い気分になってしまいました。ストレスで固くなっていた胃もほぐれ、食欲も湧いてきて、食前酒、最強です。

“酒は百薬の長”を実感した夕食なのでした。

追記Ⅱ ( 「海底軍艦」に自衛隊の海外派兵問題を見る ) 
2016/10/13 7:45 by さくらんぼ

海底軍艦を持つ潜水艦長・神宮司大佐に「ムウ帝国と戦ってほしい」と言うと、「日本防衛のためなら喜んで戦うが、世界平和のために戦うつもりはない」と一蹴されました。神宮司大佐はまだ軍国主義の中に生きていたのです。

やがてムウ帝国が日本を攻撃し、海底軍艦の基地まで爆破してきたことで、大佐は出撃を決断します。しかし、その決断は大佐の「メンツを保つための言いわけ」であり、やっと大佐の本心が「軍国主義→世界平和主義」へと変化したのを表していたのではないでしょうか。この当時の日本では、大佐だけでなく国民すべてが価値観の大転換をせまられていました。

そしてムウ帝国とは何だったのか。彼らは「日本国民が戦った軍国主義の記号」だったのかもしれません。

海底軍艦の冷凍砲や兵士の持つ冷凍銃が、ムウ帝国を、そしてマンタを白く染めていきます。そしてムウ帝国の皇帝(女帝)は頭から赤い服を着ていました。「白地に赤」、あれは「日本国旗」の記号なのでしょうか。

つまり、当時の日本国民すべてが迫られた、軍国主義の放棄を「ムウ帝国」との戦いで描いていた。あれは「自分との戦い」であったのかもしれません。

そして今、自衛隊の海外派兵問題があります。でも、それは今に始まったことではなく、海底軍艦の時代からのもの、だったのかもしれません。

追記Ⅲ ( 「インナーチャイルドへのアクセス」 
2016/10/13 10:27 by さくらんぼ

ムウ帝国は地底にありましたね。映画「リアル・スティール」でも映画「宇宙戦艦ヤマト」シリーズでもそうでしたが、地中に埋まっているものを発掘する行為は「インナーチャイルドへのアクセス」という儀式なのかもしれません。

当時の人の、捨てきれない軍国主義は、ちょうど「疼き続けるインナーチャイルド」の様なものだったのでしょうか。

追記Ⅳ ( 純粋な国籍の概念 ) 
2016/10/13 14:36 by さくらんぼ

ムウ帝国を壊滅させた直後の事、捕虜になって海底軍艦に乗っていたムウ帝国の皇帝(女帝)は、海へ飛び込みました。あわてる部下を大佐は引き止めます。「行かせてやりなさい。死を承知で帰って行くんだ…」と。「武士の情け」ですね。

「ムウの皇帝」ですから、ある意味当然と言えば当然なのかもしれませんが、あそこに「純粋な国籍の概念」を見たような気がしました。もちろん、その他大勢の兵士がいたとしたら、彼らまで死ぬべきではないと思いますが。

「日本沈没」でも、ブレインの考えた対策の選択肢には、「なにもしない」(つまり日本列島と心中する)というものもあり、「そこまで考えてこそ、プランの完成だ」、みたいなリーダーのセリフもあったようです。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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