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#ネタバレ 映画「宇宙人ポール」

「宇宙人ポール」
2010年作品
隠し事をすると友達ができない
2012/1/4 15:39 by さくらんぼ (修正あり)


( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

MIB?な人たちは秘密裏に宇宙人ポールを探そうとしました。仲間たちにさえ、宇宙人を探している、ということは内緒にして。聞かれても質問に答えないシーンもありましたね。

でも、ポールは宇宙人丸出しで人間の前に現れ、逃亡の手助けを頼みました。ポールはエリア51で捕まっていた時にも、逃亡の仲間たちにも、持てる知識のすべてを授けていました。そればかりか超能力も使い、命も助けていたのです。

そんな両者に審判の日が訪れます。

秘密主義のMIBは仲間割れし、一部はポール側に加担するようになります。

隠し事をすると友達ができないのでした。

なんでも、かんでも、オープンにすると、軽薄な奴だと思われ、バカにされることもありますが、たしかに、これも一理あるお話でした。自分らしさ丸出しにして、寅さんみたいに生きていければ、行く先々でも友達には困らないのかもしれませんね。宇宙人から寅さん談義になってしまいましたが、彼も超越した存在だから、しかたありません。

★★★★

追記 ( TVの「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」 ) 
2021/1/24 15:56 by さくらんぼ

が好きで良く見ています。

旅人のヒロシさんは、ご自身の事を「ハトも道をあけてくれんとです」などと自虐的に嘆いておられますが、さりげなく見せて、芸人としての力量はさすがと思わせるところがあります。

世界中どこへ行っても、言葉や風俗習慣が違っていても、気弱なポーズで、大胆に初対面の相手の中に飛び込んでいくことが出来ます。

彼は言葉ではなく共通言語である「感情」で交流をしているようです。言葉は感情を乗せるための音にしかすぎず、よってヒロシさんとの会話では、必ずしも意味を必要としないのです。

彼は誰に対しても気軽に日本語で話しかけます。相手が外国語で返してきても、(失礼ながら)多くは、観ている私同様に理解できていないのではないでしょうか。

しかし、(「パードン?」とか言って)中断せず、相手の感情を害さないよう、その場を楽しめるように、日本語に乗せて感情のキャッチボールしているのです。ですから、その言葉は会話として意味がつながっていない事もあるようです。

それでも「ふしぎで気分の良い時間を共有」し、時に、必要な情報の輪郭ぐらいは察知して、機嫌よく別れていくのです。

その様子を観ていると、「人類皆兄弟」というどなたかの言葉は真実だと思えます。

私も若い頃10回ぐらい海外旅行に行き、内2/3は一人旅で、時にはヒロシさんのように、散歩の途中に見つけたレストランに入って、「…日本人だぞ」みたいな周囲の視線を浴びながら、ランチを食べた経験もありますが、緊張して、とてもヒロシさんのようには行きませんでした。今、コロナ過で、それを思い出しています。

これは夢ですが、コロナが落ち着きを取り戻せば、もう一度、いや、2~3か所は想い出の海外に行ってみたい。今度は一人旅ではなく、誰か大切な人と。

追記Ⅱ ( TVの「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」 ② ) 
2021/1/25 10:31 by さくらんぼ

>彼は誰に対しても気軽に日本語で話しかけます。相手が外国語で返してきても、(失礼ながら)多くは、観ている私同様に理解できていないのではないでしょうか。

>しかし、(「パードン?」とか言って)中断せず、相手の感情を害さないよう、その場を楽しめるように、日本語に乗せて感情のキャッチボールしているのです。ですから、その言葉は会話として意味がつながっていない事もあるようです。

>それでも「ふしぎで気分の良い時間を共有」し、時に、必要な情報の輪郭ぐらいは察知して、機嫌よく別れていくのです。(追記より)

そう言えば、私が40歳ごろに初めてハワイへ行ったとき、「俺も連れてってくれんか」とついてきた寅さんみたいな上司も、(ヒロシさんにはかないませんが)異国での会話が似ていたことを思い出しました。

慰安旅行どころか飲み会も嫌う今の若者には考えられないでしょうが、友人たちとのプライベートな海外旅行に上司がニコニコついてくる時代もあったのです。

もちろん大歓迎しましたよ。もう亡くなってしまった上司ですが、彼は私を可愛がってくれました。天国ではぜひとも再会したいと思っています。

その上司が、ヒロシさんと同じような流儀で、ABCストアで駄菓子を10個買い、ビニール袋が1枚しか貰えなかったので、「10枚もらえんかなぁ」と日本語で返したのです。

日本語の話せない女店員さんは、困惑しつつも意味は分かったらしく「(12月だったので)フォー・クリスマス」と言って10枚くれました。

奥様におみやげのスカーフを買うためにエルメスのお店に入った時は、こちらもまた日本語のわからぬ女店員さんに日本語で応戦し、今思えば、ヒロシさんみたいなやり取りで買い物を楽しんでいました。

当時の私は、職場同様、異国でも高級店でも全く怯まず、ユーモアを忘れない上司を改めて尊敬しました。自分もああなりたいと思ったものです。

追記Ⅲ 2022.5.5 ( お借りした画像は )

キーワード「カップル」でご縁がありました。にじんだ色が美しいです。少々上下しました。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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