#ネタバレ 映画「さらば愛しきアウトロー」
「さらば愛しきアウトロー」
2018年作品
心まで奪うから恨まれない
2019/8/1 9:00 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
( 以下 映画「運び屋」のネタバレです。)
『 よく「型から入って型から出る」とか申します。
茶道、華道や、その他職人にも言える話で、「最初は型をマスターすることに励みますが、最後は型にとらわれないで動けるようにする」という意味だと私は理解しています。
( ここで重要なのは、一度は問答無用で型をマスターする必要があるという事です。最初から自分流にアレンジするのは許されません。映画「ベスト・キッド」でも出てきましたが、時に師匠への口答え、質問も認められません。)
老人にも、学生時代が在り、社会人一年生の時代が在ったわけです。
その頃は、型をマスターすることに必死だったことでしょう。でも、老人になった今は、型から出て行くことを、おそらく誰しも、大なり小なり、心の奥底に思っているものでしょう。それも、もしかしたら、終活の一つなのかもしれないのです。
アールが犯罪と知りつつ手を染めたのも、おそらくそんな心境だったからかもしれません。もちろん、それは悪いことですし、私は絶対にいたしませんが。
しかし、それも含めて、他の諸々のアールの心情が、理解出来るような気がしたのは、私もおじさんだったからかもしれません。』
( 映画「運び屋」追記Ⅳ 2019/4/10 10:28 by さくらんぼ より抜粋 )
映画「 さらば愛しきアウトロー 」も、映画「運び屋」と同じく、型にとらわれない男の物語のようでした。
しかし、映画「運び屋」の主人公・アール(クリント・イーストウッドさん)が、老いてから方にとらわれなくなったのに対し、映画「さらば愛しきアウトロー 」の主人公・フォレストは、若い頃から方にとらわれていませんでした。後者が、いわゆる「型破り」と言うものなのでしょう。
ふと思ったのですが、
自由なフォレストは、映画「愛と哀しみの果て」の主人公・デニスに似ています。
★★★★
追記 ( 体の良い「ストックホルム症候群」だったのか )
2019/8/1 21:53 by さくらんぼ
被害者が皆、彼のことを悪く言わないのは、「ストックホルム症候群」と微妙に似ているような気がしますが、専門家ではないので良く分かりません。
ちなみに映画「スノー・ロワイヤル」には、主人公に誘拐されたマフィアの息子が、主人公に「ストックホルム症候群って知ってる?」と聞くシーンがありました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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