「ワールド・トレード・センター」
2006年作品
すべての物は二つで対になる
2007/10/27 21:09 by 未登録ユーザ さくらんぼ

（　引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。　）

韓国映画に「風の丘を越えて」という佳作がありました。あの中で、絵を描いて売っていた大道芸人が、たしか二羽の鳥を書いて、それも一度に両手で書き「すべての物は二つで対になる」と言っていました。

なるほどなぁ、とその時思ったのを覚えています。

それで、この映画「ワールド・トレードセンター」を観ると、ツインタワーの一棟が崩れると、心の支えを失ったかのように、もう一棟も崩れます。

閉じ込められた二人の消防隊員も「お前が死んだら、おれも死ぬ」と励ましあいます。二人の親族も、見知らぬ他人から励まされます。

映画の中で、二つのものが、対になっていました。

夫婦が一対である事は言うまでもありませんが、親友もまた、世界に一人いれば、充分に生きていけるのだと思います。饒舌な言葉もいりません。だた、世界のどこかで元気に生きていてくれれば、そして、クリスマスカードなり、年賀状なりを、一年に一度送ってくれれば、それだけで心満たされるものがあるのではないでしょうか。

追記 （ 犬のおしっこ ） 
2015/10/19 6:57 by さくらんぼ

ある街に、サッカーコートぐらいの大きな公園があります。

そこを通って気づいたのです。それは道路で分断されたお寺の境内だったのだと。

公園の最南端には、文化財になりそうなほど古くて立派な、木造の山門があり、その奥が公園に化けていたのです。

公園の北には東西に道路が走っていて、車の通行量も多いです。

その道路の北に、歴史のありそうな、立派なお寺がありました。

なぜ、そんなお寺の真ん中に道路を通したのか、よそ者の私には分かりませんが、今となっては、大切にすべきものを間違えているような気がします。

お寺と分断され、公園に残された立派な山門を通り抜けるとき、臭いにおいがしました。ふと見ると、山門の周囲におしっこをかけた後があるのです。

街中ですし、人間様ならそんな罰当たりなことはしないはず。きっと犬を散歩させている人が、犬のするままに、まかせていたのでしょう。

と言うことは、近所の住民の中にもお寺を大切にしていない人がいる、ということになります。

もしも、この山門が道路で分断されていなければ、境内が公園に化けていなければ、お寺の山門に犬のおしっこをさせるような罰当たりなことをする人がいるとは思えません。

分断させたことは、住民の心にも影を落としているようです。

そう言えば、この周辺にも、立派なお城や、神社仏閣が点在していますが、かつては賑わったであろう歴史ある門前町の多くも、今はもう、その面影がありません。

また、門前町が残っている場所でも、神社仏閣を建て替えた際に向きを変えてしまい（風水などは大丈夫かな）、門前町と合致し無くなっている場所もあるようです。

追記Ⅱ （ 日本の宝 ） 
2017/4/6 9:22 by さくらんぼ

最近、全国の有名な神社仏閣などに「液体がかけられる事件」が相次いでいます。

長い歴史を耐え抜いてきた日本の宝です。

日本人なら、いえ日本人でなくとも、そんな事は止めていただきたいと思う方ばかりだと思います。

（ 　最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。）