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#ネタバレ 映画 「LETO -レト-」

「LETO -レト-」
2018年作品
謎の三角関係
2020/7/31 8:13 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

レビューを拝見しますと絶賛されている方もいらっしゃいますし、各種受賞もしていますから、良い映画なのでしょう。

私が観たところでもなかなかの完成度です。ほぼ全編モノクロ作品ですが、いろいろな遊び(演出)が施されており、斬新な映像です。

その上で申し上げるのですが、(失礼ながら)正直な感想は、途中で「自分はなぜここに座っているのか」と自問自答をしました。乘れずに129分がつらかったのです。

私もロックは聴きます。「サンタナ」のファンでした。しかし、この映画に出てくる音楽は、ほぼすべて知らない曲ばかりでしたし、ピンと来るものもありませんでした。

「ロシアの伝説的バンド“キノ“のメンバーたちをモデルにした青春音楽ドラマ。」(「ぴあ映画生活」より抜粋)ということなので、“キノ“のファンの方は、私が“サンタナ“の映画を観るがごとく感動するのだと思いますが、失礼ながら、私はそのバンドを存じませんでした。

以上、観る人を選ぶ作品だと思います。

正直に書きましたが、お気を悪くされた方がいらっしゃいましたら、お許しください。

★★★

追記 ( 「意味の無い詩を書きたい」 ) 
2020/7/31 9:15 by さくらんぼ

「私も好きな井上陽水さんの歌は、聴けばとても味わい深いですが、ご承知のように、詩だけ読んでも(失礼ながら)意味不明のところがあると、その不思議さが話題になったことがありました。」(映画「グッド・ワイフ」私のレビュー本文より)

映画「LETO -レト-」でも、登場人物の一人が、「意味の無い詩を書きたい」「意味の無い詩は最高だ」みたいなことを言っており、井上陽水さんを思い出しました。

ですが、映画「LETO -レト-」の主人公たちの歌には意味があり、その意味が、私にはあまり面白くなかったのも、映画を退屈させた材料になったのかもしれません。

しかし彼らの曲は、ユーチューブで訳詞なしで聴けば、それなりにロシア的な情緒が感じられて良いものだと思いました。

追記Ⅱ ( 「意味の無い詩を書きたい」② ) 
2020/7/31 9:28 by さくらんぼ

しかし、この映画「LETO -レト-」自体、「意味の無い詩」を目指していた可能性もあります。

少なくとも斬新な映像で、ドラマより「詩」を目指していたような気はします。

ならば、「詩」より「意味の無い詩」を目指していたとしても不思議ではありませんね。

なぜか「妻と仲間の浮気」をセッティングした夫が、電話ボックスで雨宿りしながら安ワインを飲んでいたら、電話をかける女性がやってきて外に追い出され、濡れながら立っていると、女性は電話機に腹を立ててバンバン叩いた挙句、男からワインと小銭をせしめ、「あんたはなぜ雨の中に立っているんだ」と、いらぬ質問をし、最後は寄り添ってくるエピソードなど、かなり意味不明ですから。

追記Ⅲ ( 映画「ストリート・オブ・ファイヤー」 ) 
2020/7/31 9:34 by さくらんぼ

「詩」と言えば、無理を承知で例えれば、映画「LETO -レト-」の詩情からは、映画「ストリート・オブ・ファイヤー」を連想します。

後者は「騎士道精神」のドラマですから、なんとなく私にも分かりましたが。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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