なんかふと
理由もなく違和感を感じることがある。
例えば辛いものが嫌いなら、辛いという理由があるから、無理。とはっきり言えるけれども、
ワケもわからないのに、違和感だけが一人歩きしてしまうことがよくある。
そしてある日、それに違和感を感じていた事が結果的に良かったなと思える何かがみつかる。
だけど、それでも違和感の理由はわからない事が多い。

よく「第六感」とかいうこともあるけど、
たぶんそんな大それたものでは決して無いと思う。だって、人って宝くじが当たったとか、棚ぼたな事がわかるかどうかとか、悪いことを回避できたとかがあって、そういう物言いをするけれど、それが第六感だなんて確証なんかありゃしないんだもの。

単に人間の都合の良い解釈でしかないと私は思う。

で、最近私が感じていた違和感。
それはYouTubeの配信で、よく相談者と加害者的な人を配信上にあげて、加害者をボコボコにするという動画が最近流行っていて、私も時々見ていたんだけど、
なんか違和感がずっとあって。
それがなんなのか分からなかったから、とにかくそれを見て何かわかるんじゃないかな、と思ってみていたんだけど、
その違和感の理由が、さっきふとわかったような気がした。

結局、穏やかに相手に正論をぶつけても、
罵倒するような言葉を投げつけても、やってる事は同じなんだと思う。

要は、その相談者が被害を受けて、その相手に対して仕返しがしたいけど、自分ではできないからそうした配信上にあげた上で、仕返しすることで気を晴らすわけ。
結局被害届をだせないレベルの案件で、仕返しをしたいからお願いしてやってもらう。

これ、良い事なのか、悪い事(犯罪)なのかという天秤にかけられないやり方なんだと私は思う。

簡単に言えば、犯罪にならなければ仕返しをしてもいいのか、わるいのか、という事。

結論的に言えば、犯罪にならなければ仕返しをしてもいいじゃないか

というのが、今の世論の価値観なわけ。ただ、私はこの価値観自体を悪いとは言えないけれども
良い事ではないと感じる。

もしこれを悪だと私が断言してしまえば、宗教的観念になりかねないから。
ただ、人としてそれが良い事なのか？という事に対しては、違うとはっきり言える。

なぜ良くない事なのか？

簡単に言うと、自分に子供がいて、その子供の幸せだけを考える親なら仕返しは正義だと子供に教えるのだと思う。
でも、我が子だけではなく子供達はみな誰かにとって大切な人であり、自分以外の子供だとしても、大切な命なのだと思えるならば、仕返しはよくない、と教えるのだと思う。

ものすごく基本的な話だけど、相手に仕返しをした時点で、自分も相手と同じなんだということ。
いじめをされたから、仕返しをした、ということは、自分も相手にいじめをしたということと同じなんだと。

その事が根底にあるとしたら
他人に仕返しをしてもらうのはアリなのか？

自分が手を下さないで仕返しをするのは、もっと良くないと私は思う。
戦争を始める国のアタマと同じ思考なのだ。

配信のなかで、10代に手を出した男性に暴言を吐いたり、見下すような発言をしたりすることがある。
この男性がした事は悪い事ではあるけれど、だからといって暴言を吐いたり見下したりすることが、正義になってしまえば、それは相手と同じ立場まで自分が下がるという行為なのだ。

もしかすると今の世の中は
人を許すということが難しい世界なのかもしれないと感じた。

許すということは、自分のなかにあるしがらみやこだわりを手放すこと。
それができるかどうかを試されている事自体が、私達人間が生きている理由なのかもしれないと私は思う。

悪いことをした人がいて、された側の人間は、そのことを裁く権利を与えられないのは、そういう事なのかもしれないと正直思う。

※ちなみにこの記事を⤴️したあと読ませていただいた記事様。こちらもオススメです。

裁くより
許す事こそ
成長だ🫡