見出し画像

14食目 ほっぺもとろけちゃう

蕎麦をはじめとした「つけ麺」には基本的に温と冷があるが、石焼きつけ麺は温を超えて熱いという概念を生み出したと言っていいだろう。
つけ麺はラーメンと違って多少時間が経っても麺が伸びないのが良い。合間に餃子を食べる余裕がある。
むしろラーメンだけ先に食べて餃子の方が冷めてしまうことを考えるとため、石焼の器が餃子の保温もしていると言っても過言ではない。
熱々の麺をすするとほっぺたが中から溶けて落ちそうなほどの熱さと美味さだ。
熱いものは熱いうちに食べるのが美味いことを改めて認識させられる。

しかしこの石焼き器のつけ汁、食べ終わってもまだぐつぐつとしている。一体どれほどの熱さなのだろうか。
一度気なると確認してみたくなるのが本能というもの。
そっと器に手を入れ中指で触れ、すぐに出す。
少しぬるぬるとしてるが、熱さを感じない。
見た目ほどではないのかと思い再度、しかし今度は長くつけてみる。やはり熱さを感じない。
少しづつ深く手をつけていく。
指の付け根まで全て浸かったところでふと気づいた。この器、そんなに深くない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?