AP食堂

美味しいものを食べている時に思いついた、くだらない話を排泄しています。

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最近の記事

20食目 嗜む程度に君が好き

職場の飲み会で「年頃の女なのにまだ独り身なのか。誰か良い人はいないのか。」等と言われることにも慣れてきた社会人6年目。 今どきそんなことを大声で言って恥ずかしくないのかと呆れながら愛想笑いで流す。いつものことだ。 私も社会人になりたての頃は仕事が嫌で嫌で仕方なかった。昔から絵を描くのが好きで、大学生の頃始めた同人誌を描くことだけが生きがいだった。それも仕事に追われそんな余裕はなくなってしまった。 それならさっさと寿退社しようと思い、出会いを求めてマッチングアプリを入れた。 そ

    • 19食目 完全宇宙食

      私には霊感がない。 幽霊を信じるかと言われても、見たことも感じたこともなく信じる材料がないので信じようがない。 同じ理由で神や仏も信じていない。 神や仏がいるにしてはこの世界は滅茶苦茶なことばかりで、これまた信じようがないと思ってしまう。 だが宇宙人は別だ。 宇宙人といってもそれが人型とは限らないが、少なくともこの広い宇宙で生き物が地球にしかいないことはない。引き続き宇宙関連の研究者の方々には頑張ってもらいたい。 また将来宇宙に一般人も行けるようになった際に、食事にも課題

      • 18食目 ガチャガチャ

        今日、朝起きると雨が降っていた。 親ガチャという言葉が世間を賑わせたこともあるが、そもそも人生はガチャの連続のようなものだ。今朝は雨が出た。それだけのこと。 ガチャガチャでアタリを引けるなんて滅多にないことだ。 昨日、病院で癌を宣告された。 余命は3ヶ月とのこと。しかし病の進行は予想でしかない。いつ死ぬか、これもガチャ次第だと思うしかない。 昨年、妻と子が死んだ。 交通事故だった。その日も雨だった。 横断歩道を渡る途中、アクセルとブレーキを間違えた高齢者ドライバーに跳ねら

        • 17食目 辛味のタネ

          近年の物価高には困ったものだ。さらにここ最近の円安で輸入品が高くなっている。 家の建て替えを検討している私にとって物価高騰は深刻な悩みだ。木材についても輸入品が多く、国産の木材は高いらしい。 立派な家を建てるために少しでも食費を削って節約したいところだが、食欲には勝てない。私はそれなりにガタイが良く背丈もある割に体力はないし、力仕事で全然役に立たない見せかけの体格だが、食欲は見た目通りなのだ。 ついつい担々麺の美味そうな看板につられて入店してしまった。しかもアジフライ定食にし

        20食目 嗜む程度に君が好き

          16食目 世界を震撼させるショー

          定食屋での楽しみ方は人それぞれだと思うが、私は店のテレビを観ながら待つのが好きだ。昼のワイドショーでは、政治家の汚職や、大企業の不正、芸能人の不倫など世間の闇を観られる。闇を観てこそ、美味しいご飯が食べられる幸せを、より一層感じられるというものだ。 そんなことを思っていると、隣のテーブル席でひそひそと話す男二人の声が耳に入った。盗み聞きはマナー違反かとも思うが、髭の男の言った内容があまりに衝撃だった。 「昨日の地震、おれがやったんだよね。」 たしかに昨日そこそこ大きな地震が

          16食目 世界を震撼させるショー

          15食目 卵が先、鶏が後

          オムライスは老若男女問わず好かれる存在だ。 昔ながらの薄い玉子で包んだものも良いが、私は黄金に輝くトロトロ半熟系が好きだ。 なんという輝き、これは鶏に感謝せざるを得ない。 私はスプーンでこのオムライスの輝きを数回撫でてみた。プルプルとした玉子の弾力が食べてくれと言わんばかりに揺れる。 しかし次の瞬間、信じられないことが起きた。 撫でたところから煙が湧き上がってきたのだ。突然のことに私は目をつぶってむせながら手で煙を払った。 するとそこには1匹の鶏がいた。 「コケコケコーコケ

          15食目 卵が先、鶏が後

          14食目 ほっぺもとろけちゃう

          蕎麦をはじめとした「つけ麺」には基本的に温と冷があるが、石焼きつけ麺は温を超えて熱いという概念を生み出したと言っていいだろう。 つけ麺はラーメンと違って多少時間が経っても麺が伸びないのが良い。合間に餃子を食べる余裕がある。 むしろラーメンだけ先に食べて餃子の方が冷めてしまうことを考えるとため、石焼の器が餃子の保温もしていると言っても過言ではない。 熱々の麺をすするとほっぺたが中から溶けて落ちそうなほどの熱さと美味さだ。 熱いものは熱いうちに食べるのが美味いことを改めて認識させ

          14食目 ほっぺもとろけちゃう

          13食目 ピザの多用

          某丸の内の歌の中に「ピザ屋の彼女になってみたい」というフレーズがある。 一見(いや一聴?)理解し難い歌詞で、宅配ピザヘビーユーザーの私は彼氏がピザ屋だといつでもピザが食べれて嬉しいからかと思ったが、どうやら隠喩があるようだった。 そもそもピザ屋の彼女というフレーズはブランキージェットシティの「ピンクの若い豚」という曲に出てくるらしい。ベンジーにグレッチでぶってもらうくらいだから、そこから取られたことは疑いようがない。 これは昔家庭教師のバイトをしている時に中1の女の子から教え

          13食目 ピザの多用

          12食目 laughing meal

          ご飯おかわり自由は危険な罠だ。炭水化物を食べすぎると眠くなってしまう。 しかしそれが罠と分かっていても、自由に食べて良いと言われれば食べ過ぎてしまうのが人間。しかもおかずが鶏の唐揚げとなれば何杯でもイケるってワケ。 唐揚げは鶏肉の食べ方でトップオブトップの旨さだ。 鶏肉といえば、一昨年、鳥インフルの対応で鶏の殺処分をした人達の中に、しばらく鶏肉を食べられなくなった人がいたと聞いた。 何を甘えたことを言っているんだと思った。 家畜なんて食用に育てられた物だ。それを普段誰かが殺

          12食目 laughing meal

          11食目 中華料理屋の歩き方

          いろんな地方の中華料理屋でご飯を食べてきたが、長く続けている店はどこも床が油ぎっている。この歩きづらいぬめりが店の歴史を感じさせる。 加えて机や机上のコショー、一味の容器も大抵ベタついている。継ぎ足しながら使っているのだろう。これまた歴史を感じさせる。 こういった環境は好き嫌いが分かれるのかもしれない。 私はアリなタイプ。ご飯さえ美味いのなら綺麗か汚いかは二の次、三の次である。 逆に小綺麗でもイマイチな店もある。 特に元々人気がなかった店が新装開店で綺麗になったパターンだと

          11食目 中華料理屋の歩き方

          10食目 ソース必須の理

          みなさんは昼ごはんを食べる店に迷ったことはないだろうか。 昼ごはんを決めるとき、知らない土地だといつもいつでも美味い店を選べる保証はない。 (そりゃそうじゃ) しかし、広島であればお好み焼きを選べばハズレはほとんど無いといって良い。 そもそも広島にはお好み焼き屋が多い。 だからおそらく潰れてしまった店も多いのだと思う。 (沙羅双樹) その激戦を勝ち残った店のみが今も営業しているのでハズレがないのだと思う。 カントーの方でいうラーメン屋なんかも、家系や二郎系などがそういう類だ

          10食目 ソース必須の理

          9食目 スープラッピスープラッパ

          無性にラーメンが食べたい日がある。 疲れた体にはカツ丼でも焼肉でもなく、ラーメン。体がラーメンを急速に栄養補給ができる食べ物だと判断しているに違いない。 ラーメンのスープでしか摂取できない栄養がある。そう考える私からすればこのスープを自販機で展開してもらえないのはとても疑問だ。 そもそも自販機には甘いものと苦いもの、酸っぱいものが売っているのに、しょっぱいものが無さすぎる。 強いて言うなら、しじみ汁。 100歩譲って、コーンスープ。 3000歩譲ってソルティーライチ。 二日

          9食目 スープラッピスープラッパ

          8食目 オトナブラウン

          引き続き揚げ物で失礼。 定食屋の昼の日替わり定食は揚げ物なことが多い。 昼休憩の大人の男たちを引き寄せる、息を呑むほどに美味いカツ。毎日給食の子どもと違い、日替わりで美味いものが食べられるのは大人の特権だ。 これを見ると早く大人になりたいだろう。 ただ毎日こんな昼飯を食べるわけには行かないのが大人の困ったところだ。 学生であれば部活等でエネルギーを消費するから、毎日揚げ物だろうがファストフードだろうが問題なかった。だが大人はそうはいかない。 何を食べても消費できるが、金欠な

          8食目 オトナブラウン

          7食目 KARAGE TIMES

          前回の予告通り唐揚げ回。 誰に言われてやっているわけでもない日記なので嘘なくやっていきたい。 ただ前回の内容について一点。誇張表現があったことをお詫びしたい。 「私が行く外食はほぼガッツリ系である」 これは前回の内容と異なる発言に思うかもしれないので少し事実関係を整理させていただく。 前回の内容では、品数がどうだとか語っていた。それは嘘ではない。 私はトンカツ定食とミックスフライ定食があれば、ミックスフライを頼むという話をしているだけだ。 また幕の内弁当の頻度が高くなって

          7食目 KARAGE TIMES

          6食目 よりどりみどり予定通り

          一つのものをたくさんより色んなものを食べた方が贅沢な気持ちになる。 カツ丼の投稿の後に言うことではないが、安い店は一品がドンと大きく、高い店は小鉢的な料理が何品も出てくる。 そのイメージがあるから安いランチでも品数が多いと高級感を感じる。 弁当もだんだんと幕の内弁当の方が満足度が高く感じるようになってきた。子どもの頃なら確実に唐揚げ弁当を選んでいたが、今は幕の内弁当率がかなり高くなってきた。 似た系統では、おせちも昔は好きではなかったが、今は少し魅力的だ。あれは酒を飲みなが

          6食目 よりどりみどり予定通り

          5食目 ドン!ドン!

          うどん屋やそば屋に行くと必ずと言っていいほどメニューにカツ丼がある。 しかも出汁が効いていて旨い。 思えば子どもの頃からカツ丼が好きだった。 トンカツの時点で旨いにも関わらず、それを卵で閉じて米に乗せる。デブが考えたとしか思えない悪魔的料理だ。 だが大人になり、つるっとうどんを食べたい気分の日もある。初めはそのつもりで店に入っているのだ。 初心を大切にうどんにするべきか、子ども心を大切にカツ丼にするべきか。 心の中の天使と悪魔が争っている。 ここで第3の選択肢、セットが目に

          5食目 ドン!ドン!