ボクらは魔法少年の話

ボクらは魔法少年の尊みが深いので時描く勢いで書き尽くすための怪文書。

もう、


すこすこのすこ!!!!!!!!1111111111


読んで!!!!!!


まず何より作画デフォルメのデザインが秀逸過ぎるぅ〜

ユニコーンレッグ!!

顔半分が目!!

まつ毛表現の処理!!!

衣装のお腹に対しての異常な愛!!

手塚治虫先生が性癖国会図書館なのは
観察眼と何がそのキャラクターを構成しているのか、という
要素の抽象化→具象化の変換工程を経た外観設計
=記号化の極端なまでの上手さだと思うのだけれど、
福島鉄平先生もとにかくデフォルメ表現とデザインがすごい。

例えばまつ毛表現でのキャラクター性の振り分け。
魔夜峰央先生的なご耽美なまつ毛のデフォルメ表現のブルーのまつ毛と
ポップで記号的なピンク、イエローのまつ毛表現(アイカツ!スターズのキャラクターも このポップで記号的なまつ毛表現使っている)
とが共存できているだけでなく、キャラの属性をまつ毛の書き分けで表していて
キャラクターの内面のアフォーダンスとして設計されていると感じる。
新キャラが現れた時(2巻のレッド)にも、
全体的なキャラクター性やデザインの記号性よりさらに、
目の部分→まつ毛表現で何かしらの隠されたキャラクター属性があることを読み取れてしまう。

また、頭身の異なるピンクとパープル(小学生と中学生)が混在できる
年齢ごとの魅力の抽出とキャラクターデザインに落とし込むことができる
デフォルメの書き分けもすごい。
先にも出たけど小学6年生のレッドなんかは
デザイン、デフォルメ共にちょうどピンクとパープルのその中間だし。

そして、好きをふんだんに詰め込んだようなレースやフリルをとことん詰め込んだ衣装!
容赦無く描かれるふわふわの世界、キラキラを構成する要素を余すことなく詰め込んだ、
鬼のような作画工数のデザインが画面の中をとにかく埋め尽くす!!
さらにはカットのポーズがどこを切り取ってもかわいいの塊のポージング!!

そしてもうひとつ加えると物語の着地点に対しての安心感のある作家さんであるということが
なによりもこの作品を推したい理由で。



短編集のアマリリスのなかでもこれでもかというほど
可愛いとご耽美の詰め込まれた世界でありながら、
結末がどこまでも優しいお話が描かれており。
それがご耽美的な物悲しさで締めくくられるわけでなく、
とても暖かい気持ちになれる着地点が用意されており
小さい時にお話を読み聞かせてもらった後、
余韻を感じながら暖かい毛布と物語に包まれて
眠りにつけるような安心感を抱ける物語。

"ボクらは魔法少年"についても、
この物語の行き着く先にはそういうゴールがあるんじゃないか、という
とても安心して物語を追っていけるこの気持ち。

もう、言い表すなら
ご耽美界の少年ジャンプ。

ご耽美なかわいい、きれい、うつくしいがふんだんに盛り込まれながらも
ご耽美ゆえに儚いよね、という様式美(もしくは、呪縛)を
友情!!努力!!!勝利!!!
で幸せにたどり着けちゃう魅力。

はー、すこ…。
こんな物語と同じ時代を過ごせてめちゃくちゃに嬉しい…。

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