第8回APD当事者交流会レポート

2019年3月23日に開催した第8回APD(聴覚情報処理障害)当事者交流会レポートになります。

流れとしては、最初に2グループに分かれ、自己紹介をしてから交流会に入りました。途中、休憩を挟んで席替えをし、参加者を入れ替えての交流会としています。最後に振り返りを行い、交流会の感想等を共有し合いました。今回は交流会の後に懇親会を開催しています。

【交流会での話題】
・フィッシュオイル
・自信がなくなる
・自己肯定感
・無印良品店内の音楽、匂いがつらい
・両隣で話し合っているのに聞き取れない
・3人以上の会話だと聞き取りにくい
・キャリアアップしづらい
・電車の中だと会話が聞き取りにくい
・留学生より日本語が下手
・話すことをうまく組み立てられない
・英語の方が聞き取りやすい
・努力の方法
・発達障害
・診断をもらう目的
・自分の性格なのか症状なのか
・対処法について
・APDと仕事
・キャリアプランについて
・APDとどう付き合っていくか
・どう向き合っていくか
・これからの生き方
・自分の強みを生かす
・生きやすくなるには
・和気あいあいとしてるのが苦手
・みんな仲良しが苦手
・脳が眠っている
・「いろはす」と「ウエハース」を聞き間違える
・「ココアパウダー」と「コカコーラ」を聞き間違える

【感想】
・気持ちが楽になった
・自分の話を聞いてもらえた
・APDについて知見を得られた
・ずっと困ってることを共有できた
・前回と話す内容が違って新鮮でした
・皆さんの意見を聞けて参考になった
・症状の程度、バリュエーションが多いと知れた
・同じ境遇の人と話すことでスッキリした
・困りごとを話したり聞くことでリフレッシュできた
・他の自助グループと違って居心地がよかった
・何に悩んでいるか、皆さんの話を聞けて知ることができた
・とても話しやすい雰囲気で、「共有感」がありました

当日の参加者は10名とNHKの記者さんに参加いただきました。スタッフとして友人1名に手伝ってもらいました。

「ウエハース」を買ってきてほしいと頼まれて渡したところ、相手は「いろはす」を頼んでいた、とのエピソードは印象的でした。たしかに似たような言葉なので聞き間違えても不思議ではありません。

もうひとつ印象的だったのは、「脳が眠っている」との表現で、的を得ているなと感じます。情報過多になると、疲れて脳が働かず、眠ったような状態になりますね。

今回は、仕事やキャリアプラン、APDとどう付き合っていくか、どう向き合っていくか、これからを生きていく考え方を聞くことができました。

APD症状があると、コミュニケーションに支障が生じやすいことから仕事や学業に影響が出て、挫折を感じやすくなります。将来への不安を感じている方も多くいるでしょう。

みなさんの話を聞いて、苦手なことがある一方で自分が得意なこと、自分にできることがどのようなことなのかを理解する、自分のことを知る、客観的に考えることがこれから生きていくのに大切だと思いました。

参加者の方から、トークテーマを設けて話し合いをしたい、具体的な対処法を知りたい、とのご意見があったので、今後はひとつのテーマをついて話し合い、みなさんで課題に対しての対処法を考える会を開催していく予定です。

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