第10回APD当事者交流会レポート

2019年4月21日に開催した第10回APD(聴覚情報処理障害)当事者交流会レポートになります。

流れとしては、3グループに分かれて、自己紹介をしてから交流会に入り、途中に席替えをして参加者を入れ替えての交流会としています。最後に振り返りを行い、交流会の感想等を共有し合いました。

【交流会での話題】
・APDの診断、検査
・議事録が書けない
・言った、言わないで揉める
・話の要点を捉えにくい
・YouTubeの字幕
・洋画は字幕で観る
・脳が疲れやすい
・飲み会の後は疲れる
・飲み会で話についていけない
・飲み会で端っこにいる
・飲み会での過ごし方
・外国人の英語が聞き取れない
・主にブラジル、中東の英語
・中国人は早口なので聞き取りにくい
・国によってアクセントが違う
・方言、訛りが聞き取りにくい
・枠組みのある会議の方が理解しやすい
・会議の内容はざっくりとしか理解できない
・好きな音、苦手な音がある
・鐘の音が好き
・選挙カーがうるさい
・冷蔵庫の音が苦手
・ロジャータッチスクリーンマイクを使用している
・大学の授業が聞き取れない
・話を聞くときは相手の口元を見る
・主語がない会話
・声の質によって聞こえが変わる
・低い声が苦手
・抑揚がない話し方だと聞き取りづらい
・電話ではなくメールで連絡してもらう
・仕事をする自信がなくなる
・オーダーを聞き取れない
・電話をしながらメモを取れない
・電話対応でミスをして怒られる
・話が長いと集中できない
・相手が怒りながら話していると怒っていることに注意が向いてしまう
・上司の指示は復唱して確認する
・ゆっくり話してもらう
・話が飛ぶ人
・運転中の会話が苦手
・咄嗟に話しかけられると聞き取れない
・ことばを脳内で日本語に変換するのに時間がかかる
・「コウチ」を「高知」に変換するのに時間がかかる
・こどもの頃から症状があった

【感想】
・交流会の雰囲気がわかった
・参加して働く意欲が出てきた
・またぜひ参加したい
・今後のチカラをもらうことができた
・専門家の話を聞いてみたいと思った
・運営の方のおかげで楽しめた
・病院や通院の要領が理解できた
・電話対応で困っている人が多い印象を受けた
・人によっての症状の差が理解できた
・悩みが共有できた
・仕事上での対処法を学ぶことができた
・仕事をする上で皆さん工夫されていることがわかった
・ドライブが苦手というエピソードが印象的だった
・同じ症状を持つ人の体験談を聞けたのが良かった
・APDについて深めることができた
・参加者の悩みに共感するところがあった
・他の方がどのように対処しているかわかった
・自分の症状を改めて考えるきっかけになった
・自分を責めなくてもいいのだなと思えた

第10回APD当事者交流会は就労移行支援事業所ルーツ川崎で開催しました。株式会社LOGZさん、お貸しいただきありがとうございました。

定員16名に対し、20名にお申し込みいただきました。キャンセル等あり、当日の参加者は15名でした。

個人的に共感した点は、枠組みのある会議の方が理解しやすいということ。事前に会議の流れが把握できていれば、今はこの議題について話していて、次はこの議題だと予測できるので迷子になりにくいです。

枠組みのない会議だと、進行次第では話が飛んだり散らかったりでペースが速い場合があります。先行きが見えないので、話についていけず置いてけぼりにされやすいです。会議についていけない人がいる場合は、システムを変えることである程度は改善できると思います。

また、相手が怒りながら話していると怒っていることに注意が向いてしまうことについて、私も同じような体験があります。

電話の相手が忙しくしている、忙しいことをアピールされると、相手が忙しいことに注意が向いて話がほとんど頭に入ってきません。相手が忙しくしていると、聞き返すのも悪い気がしたので電話内容はほとんど理解できないまま電話を切ってしまいました。

アンケートで、参加者の方から専門家の話を聞きたいとのご意見があったので、実現に向けて動いていきたいところです。講演会が開催できると理想ですね。

あとは、参加者の中にはAPDについて詳しく知るために参加くださった方が何名かいたので、今後は勉強会みたいなことを開催していきたいと思います。

他には、もっと事例を知りたい、というご意見もあったので、当事者の方にインタビューを行い、記事にして知ってもらうのもいいかなと考えています。ボランティアで、ライター・インタビュアーやってくださる方がいたらお願いしたいです。


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