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tinymanの使い方(アルゴランド分散型取引所)

仮想通貨の魔界への入り口とも言われている分散型取引所。
パンケーキスワップだったり、ユニスワップだったりは皆さんも何となく耳にしたことがある人もおられるのではないでしょうか。
コインマーケットキャップで何千%も値上がりしてる通貨があり、どれどれどこで買えるんだと見に行けば取り扱いしてるのは「Pancake Swap(v2)」みたいな経験がおありのはず。

アルゴランド含めて多くのレイヤー1プロジェクトはこの分散型取引所を持つようになってきました。
今回説明するtinymanもそんな分散型取引所の1つです。
アルゴランド上にはtinyman以外にも分散型取引所は存在しますが、今のところ一番利用者が多く何かあった時に情報とかも集めやすいのでとりあえずこのtinymanを使えるようになりましょうという形です。

分散型取引所とは

コインチェックとかバイナンスとか国内外に取引所は存在しますが、こういうのを中央集権型取引所と言います。
この中央集権型取引所は顧客一人一人のウォレットを取引所が管理していて、つまりは銀行のような感じです。ですからここに預けているお金は皆さんの手元にない状態です。必要があれば引き出す、みたいな。

一般的にこの中央集権型の取引所は取り扱う仮想通貨を取引所でチェックします。
チェック方法は色々あって

①仮想通貨プロジェクトがお金を払えばじゃんじゃん取り扱う

②取り扱って欲しいと仮想通貨プロジェクトが申請すれば審査が入り価格等の交渉に入る

③取引所側が取り扱わせて欲しいと仮想通貨プロジェクトにオファーを出す

など、取引所によって性質は異なります。(組み合わせてるところもあります。)とは言っても、審査が入ったり、プロジェクトがお金を払ったりと手間がかかる分、比較的詐欺通貨が入り込みづらい環境になります。

その代わり、資産はいわば銀行が預かってる状態なので、そこが信頼できるところである必要があったり、何かあった時には預金封鎖なども起こり得ます。

こういうサードパーティリスクを回避してくれるのが分散型取引所です。
ただし、分散型取引所では一切の審査が入らず、世紀末のような無法地帯です。(私が人に言う場合は95%は詐欺だと思え、という感じで伝えます。)
お財布を自分で管理してる分自分の身は自分で守る必要があります。しかも日本のストリートではなく、世界のストリートで財布を持ち歩く感じ。あの手この手で詐欺通貨が搾取してこようとしてくるのを細心の注意を払って回避していきましょう。(財布の権限自体は皆さんにありますので、勝手に強奪されることはないです。取られるためには何かしらの操作をする必要があるので、怪しいサービスに接続とか怪しい仮想通貨を受け入れたりしない限りは基本問題なしです。)

つまり、夢いっぱいでしかも自分で管理できるけど、全て自己責任だよ、という世界。

自分で財布を持ち歩いてるとブロックチェーン上の様々なサービスにアクセスできるようになるので、一気にできることが広がります。(多分分散型取引所使うのはこれが一番の理由かも。)

値段について知る

まずtinymanのサービスではチャート表示してくれないのでtinychartを使います。

一応青いバッチがついてるものは一定の審査は入ってるので、ないものと比べると安全ですが、青バッチで詐欺を働いた通貨もあれば、開発者が抜けて大暴落した通貨もあれば、開発終了アナウンスがあったものもあれば、アナウンスないけど開発止まってるだろというものも存在しますので購入前に過信せずによく調べて下さいね。(こういう時にその仮想通貨のDiscordを見に行くのが定番。英語がデフォルトなので、英語で慣れない操作したくない場合はアルゴランドジャパンのDiscordで慣れてからチャレンジしてみてください。)

このtinymanの分散型取引所はパンケーキスワップと同じで板取引ではなく流動性プール(LPトークンを利用)を使った取引所になります。

これの詳しい説明をするとだいぶ幅取りますので割愛しますが、Liquidityの1/100あたりくらいまでが購入上限と一旦思っておくと安全です。(それ以上はリスクを覚悟の上で。)

必要なもの

・アルゴランドのウォレット

・購入資金のALGO

・ガス代(手数料代)のALGO…1取引0.004ALGO(0.4円くらい)を目安に

・ウォレットに資産を追加するためのALGO…1通貨0.001ALGO(0.1円)各通貨初回のみ

tinymanの使い方

tinymanにアクセス

ウォレットの接続を行いますのでCONNET TO A WALLETを選択

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今回はモバイルのPera Walletで説明

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そのままAlgorand Walletを選択(Algorand WalletはPera Walletの旧名です。)

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多分ウォレットアプリが自動で立ち上がって接続するかどうかの確認画面になります。(この接続はガス代かかりません。)
問題がなければそのまま接続。(アドレス複数持ちならどのウォレットと接続するかもこの画面で選択)

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閉じるを押してウォレット側の操作は終わり

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自動でブラウザに戻らないので手動でtinymanに戻り、いよいよ交換の操作。
なお、黄色いCONNECTボタンが表示されてたら失敗ですので黄色いボタン押すところからやり直しです。
大丈夫な人はTOの空欄部分を押してどの通貨と交換するか検索。

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パッと出てくることはないので、基本はSee Allを選ぶ。

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手持ちの通貨が上の方に優先的に表示される。今回は持ってない通貨に交換するのでSearchのスペースに入力。
なお、Hide unverified assetsに今黒チェックが入ってますがそのチェックマークを外すと、tinychartのところで説明した青チェック"なし"の通貨も検索対象に含まれます。

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今回は「Defly Token」との交換。ここでちょっと詐欺回避のポイントです。下の画像「defly」と欄に入力せずに資産番号と呼ばれる数字9桁を入力しています。(資産番号はtinychartで確認できます。)
これを癖づけておくと、同名の詐欺通貨をつかまされることはなくなりますよ。(同名の仮想通貨を作って勘違いさせて購入させるのは典型的な手法。)

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今回この通貨は初回の取引なので、ウォレットの方が取引できる準備ができてないよという画面が出てるのでOPT INを押してウォレットが取引できる形にしていきます。

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ウォレットが立ち上がって、資産追加して良いかなの確認。資産追加に成功したら0.001ALGO資産追加費用が取られます。

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問題ないので承認

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閉じるを押してtinymanに戻る

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OPT INがなくなってたら成功です。残ってたら資産追加失敗してるのでもう一回OPT INからやり直し。
いよいよ交換作業に。
支払うALGOの枚数か、欲しいDEFLYの枚数を入力。(下の画像はALGOを10と入力した時。)
なお、ここの数字入力、私の環境だとバグで何故か同じ数字2回入力されたりするのでちゃんと正しい枚数入力できてるか確認するように。(10打とうと思ったら1100と入力されるみたいな。多い分は消してます。)

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先程の画面を下にスクロールした場面。
Minimum recivedは操作中に価格が動いた時の許容範囲。これを下回るような価格変化があれば処理は失敗します。(失敗時はガス代かかりません。)
Slippage Toleranceもほぼ似た感じです。0.5%の価格変化が操作中に起これば失敗。(一応これの幅の設定できますが、知らないで触ると危ないので初期値から動かさない方が良いです。)
Swap Feeはそのまま交換手数料のこと。画像の10ALGOの中に既に手数料が含まれています。
Price impactは自分の取引が成功したら価格がどれだけ動くか。5%越える結果だとボタンが赤ボタンに変わり5秒間待機する必要があります。(本当に大丈夫?という確認のため。)
よければSWAPを押して手続きに。

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再確認なのでCONFIRM SWAPのボタンを

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ウォレットが立ち上がってウォレット側でさっきの取引の承認確認。
すべてのトランザクションを承認。
たまにこの画面にならない場合はウォレットを一度タスクキルして再度立ち上げて、それでもこの画面にいかなかったら失敗してるので取引枚数入力からやり直し。(ただやり直した場合、2重に取引が処理されることがたまにあるので、余裕ある人は少し時間空けるのが良い。)

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再確認なので承認。
この処理が成功したらガス代が0.002ALGOかかります。失敗時は不要。

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ウォレット側の作業は終了。

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ブラウザに戻って、処理中ならバーが行ったり来たり、処理完了したら下画像のような緑文字アナウンス、処理が失敗したら赤文字で×マークのついたアナウンス。
処理失敗したら操作戻って数値入力のところからです。
ちなみに取引中の価格の変動に備えて交換した全額がウォレットに入るわけではなく、一部サイト上に残ります。(下画像の赤下線部のところ)
そのままREDEEMを押せば請求できますが、この画面には一度しか来れないので、ここで請求忘れた際の受け取り方を説明。
WALLETを選択

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Redeem excess amountsを選択

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今回は1つだけですが複数回取引した場合はまとめて請求できます。ただし1つの取引につき0.002ALGOかかります。(これを受け取らないと溜まったら取引できなくなるので、例えガス代未満の額でも受け取らないという選択肢がないため、このガス代を含めて準備では0.004と説明しています。)
ただ、同一ペアかつ同一方向の取引(今回の場合はALGO→DEFLY)を複数回行った分はひとまとめにしてくれます。
REDEEM ALLを押して全部請求。

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ウォレットが立ち上がって取引の確認(ガス代かかるよの確認)
複数請求がある場合は一覧で表示されます。
問題ないのですべてのトランザクションを確認を選ぶ

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再確認なので承認

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閉じて、ブラウザ戻ってREDEEMの一覧から消えてたら処理成功です。

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これで一連の流れはお終いです。
ウォレットは特に接続解除しないでも大丈夫です。

全体的に結構処理失敗することがあり、私も調子が悪ければ3回くらいチャレンジすることもあります。
操作自体が間違っているわけではないのであわてないように。(困った時はタスクキル、ブラウザはページを更新でだいたい何とかなります。)

最後に

最初はやる操作が特に多く、慣れない環境も相まって大変かと思いますが、慣れてきたら色々な仮想通貨に巡り合え、ブロックチェーンに少し詳しくなれたりもしますので、面白いですし為になりますよ。

操作も価格の動き(中央型の取引所に上場していない仮想通貨はBTCに連動しないので、このアルゴランドの経済圏の中での動きをします)も慣れない内は80%減になってもいいやと思える金額で練習するのが良いかと思います。

一応執筆時点(22/03/22)では青マークなし含めて半分くらいの通貨は把握していますので、アルゴランドジャパンのDiscord内でこれってどんな感じ?と振ってくれましたら少しはお話できる、かも?
私が答えれなくても、誰か知ってるかもですね!

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