〈戯曲〉 本が読めない人のための読書会

参加者  4〜10人
司会   1人(いなくてもいい)
時間   2-4時間

本が読めない人のための読書会

1. 自分がなぜこの場にいるのか話す。
自己紹介も兼ねて、なぜ自分がこの場にいるのか、理由や目的などを中心に話せるといい。簡潔にまとめたりしなくていい。それだけの時間がほしい。

2. 読書を始める。
本を読むことを試みることから始める。ここでは読めなくても構わない。気が散ったら休憩しても構わないし、気晴らしに散歩をするでもいい。読むことや読み終えることは重要ではなく、読むことを試みること、そこから始まる自分の体験を観察する。

3. 体験を言葉にする。
一人一人順番に、感じたことを言葉にする。暑い、寒い、眠い、疲れた、お腹が空いた、眩しい、静かだ、コーヒーの匂い……など。本の内容と関係なくていい。思い浮かんだこと、印象に残るもの、疑問に思ったことなども。考察や批評はいらない。意味や価値を自分一人で決めない。

4. 体験を交換する。
他人の体験を聞いて、そこで感じたことを言葉にする。あくまで自分の体験として語る。疑問なども、相手に投げなくていい。「こういうことですか?」ではなく「こういうことかな、と思った」など。さらにその体験を聞いて感じたことを言葉にする形で、応答していく。

5. 時間が来たら終わる。
終了時間の前に、誰か言い残したことがないか確認しておく。会全体のことでもいいし、さっき言えなかったことなど、なんでも構わない。言いたいことをある程度言い終えたら、全員の合意の上で会を終わる。