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はじめての卵子凍結

卵子凍結までの流れ

  1. 生理3日目までにクリニックへ→内診

  2. 卵子を成長させる注射を自己注射

  3. 卵子が大きくなっているか内診

  4. 卵子を成長させる注射を自己注射→排卵を止める注射に切り替え

  5. 採卵日の決定→座薬、採卵に合わせての自己注射

  6. 採卵

  7. 何個凍結できたかの確認のため、診察

ここまでの期間で、だいたい10日ほど。2週間はかかりませんでした。
ネットの記事で卵子凍結の記事を読んでみました。
受診から採卵までの2週間が目安と記事には書いてありましたが、私の場合は既に大きな卵子が2個あったので、採卵までの期間が早かったです。
 私が、卵子凍結を決めたきっかけは2つあります。
1つ目はAMH検査の結果が思わしくなかったこと。
現在35歳ですが、数値は1.0未満で年齢にすると42歳と同様の数字でした。
実際に、卵子凍結の直前に、血液検査と内診を行うのですが、直前の内診で卵巣にある卵子は4個程度でした。
35歳を過ぎると妊娠率が下がるとよく見聞きしていましたが、周りに35歳以上で出産する人もいたので、不妊治療さえすれば子供は望めるだろうと考えていました。
ですが、採卵を行う過程で、採れる卵子が少ないことから「厳しい現実」を思い知ることになりました。
2つ目は、妹の子供(2歳9か月・6か月)の子どもたちと遊ぶ・お世話をする機会が増えるにつれて、子どもを持ちたいなと思いました。
妹に子どもができる前までの私は、「結婚はしたい」と思っていましたが、子どもは持たないと考えていました。
経済的・体力的に子どもを育てる自信がなかったからです。
甥っ子や姪っ子と過ごす時間を通して、「可愛い」だけじゃなく、小さな宝物を「守ってあげたい」と思うようになりました。そのためにも、自分自身が「強くなりたい」と変わり「どうすれば、子どもを守っていけるのか」考えるようになりました。
子育ては一筋縄ではいかないと思いますが、子どもの成長とともに感じる喜びを味わってみたいなと思っています。
最近では、東京都で卵子凍結への助成金を出すことが発表されました。
卵子凍結の説明会にも多くの参加者が集まっているようです。
対象年齢も18歳から39歳までとなっていて、幅広い人が申し込めます。
「正直なところ、39歳での遅くないか?」とも思います。
35歳までで卵子凍結をした場合、20個凍結して、子どもを1人授かる可能性は90%だそうです。
年齢が上がるにつれて必要な卵子の数が増えていきます。
卵子凍結は卵子の時間を止める魔法の技術のように感じますが、いくつかデメリットもあります。
まず1つ目はお金の問題です。
未婚でパートナーがいない場合は、全額自費診療になります。
1回の卵子凍結で安くても約40万円かかります。採卵までの費用に加えて毎年の保管料もかかってきます。
私の場合、10個を目標に凍結を考えているので、約100万お金がかかる予想です。
1回の採卵で多く採れる場合は、そんなに金額はかからないでしょう。
2つ目の問題は、意外と副作用がキツイことです。
卵子を大きくする注射を毎日、お腹に打ちます。
2日は、体調に変化はありませんでしたが、3日以降、頭痛とめまいが酷く電車に乗れる状態ではなかったので、仕事にも行けませんでした。
痛み止めもあまり効かないので、ひたすら眠って耐えていました。
注射を辞めると、体調がとたんに良くなったので、「やっぱり副作用だったのだ」と気づきました。
3つ目は日常生活の中で制限が多いことです。
毎日、決められた時間に注射を打つこと、採卵直前になると1日3回座薬を入れなければならないこと、採卵後は抗生剤を飲むこと。
クリニックに通院すること以外にも自分でやらないといけないことが多かったです。
私は、趣味でヒップホップを習っているのですが、激しい運動は行わないでとの指示がありましたので、採卵までの期間中はレッスンをお休みしていました。
34歳の時にAMH検査を受けてから、卵子凍結を行うまでに、なかなか決断することができませんでした。
結婚を考えていたパートナーと別れて、将来、結婚できるのか分からないこと。
費用面での負担が大きいこと。卵子凍結をしても、実際に凍結した卵子を使って妊娠までこぎつける割合が少なかったことを考慮し、とても悩んでいました。
私は、不妊治療とは別の婦人科の女性医師の助言を受けて、卵子凍結を踏み切ることができました。
AMHが1.0を切っていること、婦人科の内診が苦手であることを話し、卵子凍結を悩んでいることを相談しました。
担当医師も不妊治療をしたことを話してくれ、「意外と思うようにいかない。金銭的に余裕があるなら早くやった方がよい」と背中を押してくれました。
「まだ35歳だから、そんなに焦ることはないだろう」とどこか楽観的に考えておりましたが、実際に採卵を終えるまで、上手くいくかどうかは分からないと感じました。
現在は、パートナーがいないけど、将来、子どもを望む方には、AMH検査を含めたブライダルチェックを受けてみることをお勧めしたいです。
結果を受けて、「次に、どうすればよいか」を道筋を立てることができると思います。


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