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レトロゲームを布教したい

※この記事は、「TKBGSK(筑波大学現代視覚文化研究会) Advent Calendar 2023(https://adventar.org/calendars/9312)」の12/14分の記事として書かせていただいたものです。 


1. はじめに

こんにちは。林檎デニッシュです。げんしけん内だと、立体班で先日まで班長を務めておりました。プラモデルなどが趣味です。アドカレに参加するのは初めてで、拙い文章になる可能性大ですがよろしくお願いします。

さて今回は、私のげんしけん内での活動とは全然関係ないのですが、趣味の一つ、レトロゲームについてお話ししようかなと思います。

2. 記事を書こうと思った動機

まず、なぜこんな記事を書こうと思ったかというと、周りで古いゲームを遊ぼうとしてる人ってあまり見たことないなと、少し寂しい気持ちになったからです。X(旧:Twitter)を見てみると、中古のゲームを買っている人も、ほとんどはDSやWiiといった、私らの世代が小学生当時現役だった機種までにとどまっている印象です。

しかし、それ以前のゲームでも、今のゲームに匹敵するほど面白い・魅力的なゲームはたくさんあると思うのです。
そこで、レトロゲームの布教をしたり自分語りをしたりしていこうと思い至り、この記事を執筆しました。

初めに申し上げておきますと、レトロゲームの話をすると言いつつ、家にあるものは任天堂製のものばっかりで、ソニーやセガ、マイクロソフト製のハードが一つもないので、そのあたりの話はあまり詳しく出てこないと思います(必要があれば調べて書きますが)。
それゆえに結構知識の偏りは激しい気がしますがご了承ください。

3. レトロゲームの定義

そもそもどこからがレトロゲームなんだよ!と思う人もいますよね。
中古ショップなどを覗くと、DSやWii、PS3辺りはもうレトロゲームの売り場に入ってることが多いです。ですからそこより以前のゲーム機をレトロゲームと定義したいと思います(私としては、自分が子供の頃のゲーム機がレトロゲームのカテゴリに入っているなんて認めたくないですが)

「ゲーム機出たときの年齢早見表2022」が完成!!より抜粋。この表の「Wii・PS3」より左をレトロゲームにカテゴライズしています。

4. レトロゲームのよさ

今のゲームにはないグラフィックやサウンド

上に書いたように、昔のゲームのグラフィックやサウンドはだいぶ容量が制限された中で作られていますが、それゆえに制作者の工夫が見られたりして面白いと思います。また単純に私はファミコンやゲームボーイ辺りの電子音が好きです。
まあこれは個人の好みの問題というところが大きいですね。

安い(だいたいは)

最近のコンシューマーゲーム(以下CSゲームと略)って高くないですか?内容にもよりますが、定番タイトルは6500~7000円が最低ラインになってきている気がします(それに追加でDLCを販売するタイトルも少なくないですし)。

もちろん安くて面白いインディーズゲームや、基本無料で楽しめるアプリゲームに流れるのも一つの選択ですが、ここであえてレトロゲームに目を向けてみるのはどうでしょうか。実機でやるにしても配信サービスでやるにしても、今のCSゲームよりソフト一本当たりの値段は抑えられます

ただ、ハードを買う初期投資は必要です。
また、実機の場合たまにプレミアのついためちゃくちゃ高いソフトもあります。配信ある場合は配信の方が間違いなくいい。

シリーズを追える

皆さんが好きなゲームの中には、「マリオ」、「ファイナルファンタジー」、「メタルギア」のような長寿タイトルはあるでしょうか。
人気タイトルの昔の作品は、確かに今見ると古臭いかもしれませんが、今後そのタイトルが長寿になっていくだけあり、今のシリーズに通ずる面白さがあると思います。

また、「ゼルダの伝説」、「ドラゴンクエスト」のようなシリーズ間で時系列がつながっているような作品は、昔のシリーズをやることで今のシリーズもさらに楽しめるのではないでしょうか。

手触り

これはレトロゲームを収集するうえでの話です。
今のゲームソフトって、パッケージを開けても説明書はなくカセットやディスクがポツリとあるだけです。ペーパーレスのために仕方ないとはいえ、物寂しいなあと思います。
レトロゲームの説明書って、そこにしか描かれてないイラストとかもあったりして、読んでるだけでも結構楽しいんですよね。しかも、説明書以外にも付属していることもあります。
例えば、ポケットモンスター赤・緑(ゲームボーイ)には、カントー地方の地図までついているんですよ。

「ポケットモンスター赤・緑」のソフトに付属していたカントー地方の地図

当時の子供たちは、親にソフトを買ってもらった帰りの車の中で、この地図を読んでさぞワクワクしたことでしょう。説明書などの付属物は、操作を教えてくれるだけでなく、ゲームの世界への入り口であったと思うのです。
そういった、今のゲームにはない手触りは、レトロゲームの魅力の一つではないでしょうか。

あと、これは人に言ってもあんまり理解してもらえないのですが、レトロゲームは、バーチャルコンソール(以下VCと略)などでやるよりも実機でプレイするほうが、そのゲームをちゃんと感じられている気がして好きです。

5. おすすめプラットフォーム(実機以外)

レトロゲームの魅力をつらつらと語ったところで、次はプレイするにはどんなハードを用意したらいいか書いていきたいと思います。
私は実機プレイが好きなので実機もちょいちょい買っていますが、大半の人はそこにこだわりはないでしょうし、中古だと手に入れるハードルも上がるので、なるべく今新品で買えるもの/発売が比較的最近のゲーム機で紹介しておきます。
でも、それはそれとして実機プレイはいいぞ。

今から紹介する二つはサブスク形式です。

Nintendo Switch Nintendo Switch Online

Nintendo Switch Onlineに加入していれば、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイの有名タイトルは遊べます。追加パックに加入すれば、さらにニンテンドウ64、ゲームボーイアドバンス、メガドライブも対象です。
Switchのオンラインプレイにも必須なので加入している人もかなりいるのではないのでしょうか。一番手軽に手を付けられると思います。
ただ、遊べるタイトルは有名なものに限られ、追加パックも少々値が張ります……。

PS Plus Premium クラシックアーカイブス

PS4/PS5で加入できるものサービスです。去年から始まったサービスで、PS1~PS3のソフトが200タイトル近く遊べます。
しかし、PS Plus Premiumにはクラシックアーカイブスだけでなくほかのサービスも含まれていることもあり、値段は年間10,000円以上と割高です。

続いて紹介する三つはどれも買い切りです。

WiiU バーチャルコンソール

WiiUのVCは、ファミコンからゲームボーイアドバンス、さらにはPCエンジンまでバリエーションが豊富で、しかも買い切り型のため好きなものだけ買え、永続的に遊べます。タイトル数もSwitchより多いです。
ただ、サービス開始からだいぶ経っているため購入サービスのサ終が近づいている(明日にもお知らせがくるかもしれない状態)のがネックです。

PS3/PSVita ゲームアーカイブス

PS、PS2のゲームのみですがPS Plusよりもタイトル数が多いです。
こちらも購入サービスのサ終が近づいているのが欠点。

その他他社ハード ミニシリーズ

セガやSNKについては、セガからは「メガドライブミニ」などが、SNKからは「ネオジオミニ」が出ています。収録作品は各40作ほどです。
こういった「○○ミニ」シリーズは任天堂やソニーのハードのもあります。
だいたい7000~8000円くらいが多いです。
当時のハードをそのまま小型化した形をしており、見た目も楽しめます。

メガドライブミニ

6. 収集するなら…

収集の方も、少しだけアドバイスしてみます。
実機やソフトを買うとき、アキバなど東京のショップはやめといたほうがいいです。単純に高い。外国人客がたくさん来て需要が集中するからでしょうか。とにかく高い。
通販とか、あとはリサイクルショップでも地方の方が安い気がします(サンプルが東京と静岡とつくばしかないので何ともですが)。
そして当然、扱うのは中古品ばかり故、潔癖症の人には難しい趣味でしょうね……(未開封品もたまに売ってますが現実的な値段ではないです)。

7. 私の推しゲーム機

数あるレトロゲーム機の中でも私が一番推しているのが、ゲームキューブです。

ニンテンドーゲームキューブ(バイオレット)

この立方体の美しいフォルム!現行のスマブラでも使われ根強い人気を誇るコントローラー!個性派ゲームの数々!持ち手がついててなおかつ頑丈だから鈍器に適している!とても魅力の多いゲーム機です。「ゲームボーイプレイヤー」という周辺機器をつければ、ゲームボーイアドバンスやゲームボーイのゲームもテレビで遊ぶことができます。「ピクミン」「カービィのエアライド」「大乱闘スマッシュブラザーズDX」などのタイトルはいまだ人気ですね。

また、ゲームキューブのゲームはNintendo Switch OnlineでもWiiUのVCでも配信されていないので、ゲームキューブもしくはWiiを持っていなければプレイできません。現行機では遊べないのです。だから、ゲームキューブのゲームやってみたいな……っていう人はぜひ実機を買いましょう!(Wiiの方が中古価格安いとか言うな)
なお、0からプレイするためには、ゲームキューブでもWiiでもメモリカードというものが必要なので注意。コントローラーは任天堂公式オンラインショップ等で新品を買うこともできます。

それにしてもゲームキューブはビジュアルがとてもいい。初代PSやセガサターンのようにプラモデル化してくれないかなあ……。

Ex. 自分語り

この項は自分語りなので、「お前の自分語りはいいよ!」って人は飛ばしてくださいな。

自分がレトロゲームにはまったきっかけ

レトロゲームを趣味にしている人って、ファミコン世代の中年くらいの人だとイメージする人が多いのではないでしょうか(実際そう)。
まだ20代、ハマりだした当時は小学生だった私がどうしてこの趣味に走ったかというと、きっかけは「安いから」ただそれだけでした。

小学生の頃、DSやWiiのゲームも買ってもらってはいたのですが、それは誕生日やクリスマスくらいで、それらもすぐクリアしてしまっていたので、とにかく新しいゲームに飢えていました。
友達と行った地元のリサイクルショップで見かけた「星のカービィ(初代のゲームボーイのやつ)」が、箱と取扱説明書付きで500円で売られているのを見て、こんなに安く買えるのか……!と感動して購入、それから徐々にレトロゲームのことを知りズブズブと……といった感じでしたね。

また、ゲーム好きの叔父の存在もあったかもしれません。家にゲームボーイやニンテンドウ64があったのも、叔父がもう使わないからと譲ってくれたおかげですから。

今後やってみたいこと

今は狭いアパート暮らしなのでむやみに実機を買おうとは思いませんが、もう少し広いところに住めたら、Xbox360を買って「アイドルマスター」、つまり箱マスをやってみたいですね。私は2年半ほど前からアイドルマスターにハマっているのですが、その原点となるソフトをぜひ体験したい!(というかアケマスしにデイズタウン通うのはめんどくさいし金かかる)

あとはPS系列のゲームにも手を出したいです。こちらにも「クロックタワー2(PS)」、「ドラクエ8(PS2)」、「Fate extra(PSP)」など、やってみたいゲームがたくさんあります。

たまにSNSでバズってるような「すべてのカセットをコレクションしてを棚に収納する」みたいなところまでは流石に目指していませんが、これからもほどほどに手を出していきたいです。

8. さいごに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
これまでレトロゲームに関してアウトプットをしたことがなく、いざやったらめちゃくちゃ長くなってしまいました……しかも知識不足で調べものばっかりする羽目に……半ばレポートみたいになってました。
全部読んでくれた方、もしいたら本当にありがとうございます。

正直誰も読んでくれなかったとしても、自分のレトロゲームに対する思いを言語化できた達成感で結構満足しています。ですが、読んでくれる人がいて、さらには興味を持ってくれる人がいたら、もっと嬉しいです。

明日以降も「TKBGSK Advent Calendar 2023」は続きます。お楽しみに!

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