ロックンロール備忘録

ガレージロック、ロックンロール偏見まとめ。年間3000時間くらいロックンロールを聞いて…

ロックンロール備忘録

ガレージロック、ロックンロール偏見まとめ。年間3000時間くらいロックンロールを聞いている自他ともに認めるロックンロールフリーク。真のロックンロールを聞いたときに脳から出るドーパミンだけを信じてます。

最近の記事

ポールマッカートニー「大丈夫、ビートは曲に入っているから」

この前以下のようなツイートをした。 ツイートの背景ビートルズは初期の頃ドラマーが定着しなくてドラマー不在のままライブに出ることもあったという。 通常4人行うバンドを3人で、しかもリズムのかなめであるはずのドラマーなしで出演すると言うのでよくライブハウスの人から心配されていた。 ライブハウスの人「君たちのグループはドラマーがいないけどライブできるの?」 ポール「大丈夫、ビートは曲の中に入っているから」 ...さらっと言い放っているが僕はこれ↑バンドのビートの成り立ちをク

    • 「俺たちが日本のザ・ミッシェルガンエレファントだ」

       ロックの名言はたくさんあるけれどこのnoteでは上の名言のことだけについて2000字くらい書いてみようと思う。 前に以下のようなツイートをした。 '98フジロックでミッシェルガンエレファントのチバユウスケが発した最高にロックンロールなMCだ。 時代背景ツイートにも書いたが元々フジロックは洋楽勢のバンドが多く、90年代後半はまだまだ邦楽なんて洋楽には絶対敵わないという空気感があった。 さらにロックをみんなで楽しむような雰囲気ならまだしも、洋楽勢のファンが邦楽のバンドを

      • iphoneのプレイリストに飽きたとき考えること

        これまでロックをたくさん聞いてきて 「もうこれ以上かっこいい曲はないかな」 とか 「同じプレイリストばっかりずっと聞いてるな」 とか 「新しいバンド聞いても今知ってるバンドを超える事なんてないのかな」 とか10000回位思ったりした。 そんなときは大抵向上心がなくなっているときや、自分に向き合えずに心の殻に閉じこもっているときだ。 だけど10000回もうこれ以上はないかな、と思ったら、 ちゃんと10000回そんなことない、って証明してくれる曲が現れる。 これまでずっとそ

        • ロックンローラーという悲しい人種のあるある

          この世界はふたつの人種に分けられる。ロックンローラーかそうじゃないか、だ。 詳しくはここで話したけどロックンローラーについてこんなイメージをしているのではないか↓ ↑こんなイメージや ↑こんなイメージ、はたまた こんなイメージをしているのではないだろうか。Noooooo!!!!!!! これまで大学の友達や彼女、バイトの上司など何度も何度も説明してきて辟易しているが 一言おっきい声で言わせていただこう、「 全 然 違 う 」 このイメージの違いがあるせいで会社の自

        ポールマッカートニー「大丈夫、ビートは曲に入っているから」

          The Rolling Stones

          ★ロックンロール50% ★ブルース40% ★ポップロック10%  「ストーンズってどんなバンド?」と言われるとこれほど難しい質問はない。ストーンズは人生をかけてロックンロールだけをやってきたまさにロックンロール職人みたいな人たちのバンドなので、ストーンズの場合「どんなバンド?」と聞くことは「どんな人生だった?」って聞くみたいなものだと思うのだ。そりゃ山あり谷ありで一言では語りつくせない。例えばジャガーandリチャーズとしてJumpin' Jack Flashを書き上げた日も

          Switches

          ★ガレージロック70% ★オルタナティブ30%  筋金入りのロックンロールフリーク、マットビショップが作った王道ロックど真ん中バンド。しっかりとしたビートに基づいている爆発的なガレージロックのエネルギーを持つ一方で、ABBAのような美しいボーカルハーモニーを入れて来るあたり、バンドのブレインは激しいだけじゃなく、ロックンロールを熟知していることをうかがわせる。テレキャスターとストラトキャスターの二本から鳴らすギターサウンドも洗練されたガレージロックサウンドに見事にハマってい

          You Am I

          ★ガレージロック50% ★オルタナティブ40% ★ポップロック10% まるでウエスタン映画からそのままでてきたような風貌のティム・ロジャース率いるオーストラリアの大御所バンド。ティムは美しいバラードの見せ方も、激しいロックンロールのやり方や立ち振る舞いも全て熟知していて、まるでそのダンスがしたいがためにその曲を書いたんじゃないかっていうような、曲とパフォーマンスのシンクロ率が高い曲を作る。同じくオーストラリア出身バンド、JETのニックセスターも影響を受けたと語るバンド。

          The Beatles

          ★ロックンロール30% ★ポップロック40% ★マージービート30%  ロックンロールの曲はビートがぶっ飛んでるし、ポップロックは地球上に20年くらい生きていれば大抵誰もが口ずさめるようになるほどポップで親しみやすく、マージービートをやらせれば初めて聞くのにもかかわらずどこかメロディが懐かしい。みんな認める最強バンド。ビートルズは1周も2周もしてやっぱり音楽という芸術は最高だってことを何度でも思い出させてくれる。 ビートルズの名曲を全部紹介するのもやりがいがありそうだが記事

          The Kinks

          ★ポップロック90% ★ガレージロック10%  キンクスはビートルズやストーンズと同じ時代のバンドだがそのあたりのバンドとは少しベクトルが違う。デイヴィス兄弟を中心に結成されたバンドで兄のレイ・デイヴィスが作る曲はどこか不思議で唯一無二のものがある。キンクスがバリバリ活動してる頃、流行っていた音楽はロックンロールとかだと思うんだけどレイが作る曲のリフは時としてガレージロックのそれのようである。個人的にはビートルズやストーンズがロックンロールの火付け役なのに対してガレージロック

          The Strypes

          ★ブルース10% ★ロックンロール40% ★パブロック50%   エルトン・ジョンはストライプスについて次のように言っている、「彼らは、私が65年かかって集めたR&Bとブルースの知識を16才にして獲得している。」この言葉が物語る通り、1stアルバム発表時の平均年齢が16歳というバンドが鳴らすロックンロールはその若さにもかかわらずまぎれもない本物なのだ。1stアルバムの中にはロックパイルやドクターフィールグッドも演奏した伝統的なロックンロールナンバーのカバーも多く、その選曲か

          Cage The Elephant

          ★ガレージロック50% ★オルタナティブ 50%  ケージザエレファントは'これを聞けばケージザエレファントがわかる'って曲がいい意味でない。優しいバラードやファンク、そしてぶっ飛ぶガレージロックまで彼らが好きなものをごちゃまぜにして、好きなようにやっているようなバンドなのだ。 ■おすすめ曲 Free Love (Cage The Elephant/2008年)  ケージザエレファントの持つロックのエネルギーが爆発してるようなノリいい曲。二本のギターがこれまたいい感じに適

          Little Barrie

          ★オルタナティブ30% ★ガレージロック40% ★ブルース30%  リトルバーリーはリズムアンドブルースの伝統や仕組みを理解し尽くしている人たちがやってる3ピースガレージロックバンド。そしてこのバンドの魅力はなんといってもフロントマンのバリーカドガンだ。ロックンロールもブルースも歌えるクランチなトーンの声。そして歌いながら弾いているとは思えないほどのギタープレイ。さらにバンドを象徴するかのようなどこかスカした佇まい。どこを取ってもこのバンドのブルージーでファンキーで、だけどめ

          Rockpile

          ★ロックンロール40% ★パブロック40% ★ポップロック20%  それぞれ最強パブロッカーだったニックロウとデイブエドモンズが組んでできた夢のようなロックンロールバンド。ニックロウもデイブエドモンズもめちゃくちゃキャッチーでポップなメロディを骨太なロックンロールにまとめ上げてしまうという点でソングライターとしてのタイプが似ている。最後はニックとデイブが喧嘩して解散しちゃうんだけど、10年くらいしか活動していなくて、アルバムも少ししか出していないのが本当に残念。ニックとデイブ

          Dr.Feelgood

          ★ロックンロール30% ★パブロック60% ★ブルース10%  パブロックといえばこの人たち、その名もDr.feelgood。ロックバンドたるものCD音源よりもステージ上の方がかっこよくあるべきだと思うがドクターフィールグッドはまさに最強のライブバンド。リーブリローのダミ声にハープそしてウィルコジョンソンのマシンガンギタースタイルは、クロマニヨンズの甲本ヒロトやミッシェルガンエレファントのチバユウスケ、アベフトシなど影響を受けたと語る人も多い。間違いなくパブロックの基礎を作っ

          Oasis

          ★ポップロック60% ★オルタナティブ40%  このバンドの核は何と言っても荒くれ者の兄弟ノエル・ギャラガー(兄,Gt)とリアム・ギャラガー(弟,Vo)。ブリティッシュポップを狂ったように聞いて育ったノエルの作詞作曲能力、独特のポーズで歌うリアムたちの、年中やっている兄弟喧嘩だけでも相当キャッチーなバンドであるが(笑)、楽曲はそれよりも何倍もキャッチーでメロディも美しい名曲ばかりでそこらへんのただのお騒がせバンドなんかでは全くない。「第二のビートルズ」とまで言われたバンド。

          Arctic Monkeys

          ★ガレージロック20% ★オルタナティブ80%  アークティックモンキーズのロックンロールはフロントマンのアレックス・ターナーの作るメロディとシニカルな歌詞、そして生意気そうなポーカーフェイスによく現れている。特に歌詞はゴーストライターがいるのでは、との噂が立つほど。若者が書いたとは思えないような叙情的な歌詞を書く。また、曲はとても(いい意味で)ひねくれていて二つの全然違う曲をくっつけたような曲もあれば、不思議なところでブレイクが入る曲もあるので、歌詞を見たり曲調に注意したり