ハタチノコロ はじめてのヨーロッパ(14)太陽がいっぱい

3/10 今日は朝からカプリ島へ。有名な青の洞窟は見れるのだろうか?崖道を小さなワゴンでガタガタ約30分、地中海を左手に見ながらどんどん山を登っていく。このワクワク感はなんだろう?子供の頃に軽トラの荷台に乗って田舎のみかん山を上った記憶が蘇る。楽しい~☆ カプリに着くと午前中はガイドが付いて、カプリの歴史や街の風景、建物の説明を聞きながら歩いた。青の洞窟へはいつ行くんだろう・・とずっと思っていたけど、どうやらこのオプショナルツアーには含まれていないようだ。なんだ~。悔しいのでハガキを何枚か買って「次回は必ず!」と思うのだった。それにしても、この抜けるような青空とコバルトブルーの海・・美しすぎる!高台から眺める景色は最高。ここカプリは世界中の芸能人や著名人の別荘もあると聞く。白い壁、建物は何だかギリシャに似ている気もする。ここから近いから、きっと文化の交流もあったはず。午後は自由時間になる。今日はパット、レック、ラヒシと一緒。お昼は何を食べようかな?食の国イタリアに来ているはずなのに、あまり美味しいものにありつけていない。今日こそはおいしいイタリアンを食べたいw なので、ガイドさんがオススメのレストランで食事をすることにした。ランチセットは800円くらい。私は魚(何の魚かは不明)を蒸してトマトソースにからめてあるものと、サラダ、パン、デザートのセットにした。とりあえずパンはイケてる。昨夜の湿り気50%くらいのパンとは違って美味しかった。サラダは相変わらずドレッシングがなく、酢とオリーブオイル、塩、こしょうが「ドンッ!」とテーブルの上に乗っている。このスタイルにももう慣れた。美味しいドレッシングが恋しいよ・・・。デザートにはバニラのアイスクリームが出た。パットは甘いものがあまり好きじゃないので私にくれた。やったぞ!このアイス、バニラビーンズのつぶがそのまま入っていて、しかもサクサクシャリシャリして美味しい!パットは私が美味しそうに食べるのを見ていつも笑う。パットはレックにあまりお菓子を食べるなと言うそうだ。レックのスタイルを維持するためだ。レックはパットの自慢の奥様だからねー。

午後はカプリの街を散策。岬に出て、コバルトブルーの海を眼下に見る。天気も良く、太陽は照りすぎるくらいだった。岩の上に乗って、パット、レック、ラヒシと4人で写真を撮った。私が岩に立って3人の後ろにポジションを構えようとしたら、ラヒシが「Dangerous!!」「I don't like you~~~!!」と言うw これにはパットとレックも爆笑ww 大丈夫だよー、わかった、わかった、降りるよ~w ラヒシをなだめ、岩場から離れて散歩に戻る。カプリには香水工場がいくつかあるけど、私たちは岬から戻る途中にあったお店に入ってみた。すごく店内がいい香りで、外にもその香りがプンプン漂っていた。理科の実験に使えそうな蓋つき瓶(塩酸を入れるような)がたくさん並んでいて、その中にこれから香水になろうとしている原液が入っている。銅のような色と質感の機械(多分蒸留器)や木製の桶が置いてある。この桶で原液を汲み取るのかな?製造工程が見れるなんて珍しい。お店ではお土産用の小さな香水の瓶を6つも買った。瓶の蓋にはスワン、花の蕾、魚などのガラス細工があしらわれていてすごくかわいい☆ディスカウントを申し出たけどダメだった・・でもパットが粘ったら何と値下げしてた!何ィ?店員にずるい!って言ったら、香りを染み込ませた軽石みたいな芳香剤をタダでくれたw 言ってみるもんだねー。店を出て街を歩く。熱帯の植物が育っていて、太陽がとても強かったので、真冬なのに南国のリゾート地に来ているみたい。2本の木が頭上で絡み合ってアーチを作っている小道があったので、ラヒシと両側の木につかまって手をつなぐポーズで写真を撮った。これも面白い写真になりそう。お店に並んでいるものも北イタリアとは全然違うし、ウィンドウショッピングも楽しい。サラダ用のサーバーとか、タイルにアルファベットが書いてある壁掛けのようなものとか、カラフルな食器とか。ソレントやカプリのような土地ではレモンがたくさん取れるようで、レモンのリキュール(リモンチェッロ)もたくさん売っている。大きなボトルの下に水道の蛇口が付いているのもあって、欲しい!!と思ったけど、帰国するまでに絶対壊れそうなのでやめた。お土産には小さな瓶にコルクで栓をしたタイプを選んだ。みんな気に入ってくれるかしら?観光を終えてホテルに戻る。帰る途中、何だか急に目が痛くなってきた。硬いものが入っている感じ。ゴミかなあ?目をまともに開いていられずショボショボしていた。スーとティムやベリンダがずっと「Tommy、大丈夫?」と心配してくれて、「ちょっと冷やしたら?」とか「目をよく洗いなさい」とか、いろいろアドバイスしてくれた。このところちょっと疲れていたので、部屋に帰ったらコンタクトを外して少し眠ることにした。

「Tommy、もうすぐ夕食だよ!」ベリンダはいつもいいところで私を起こしてくれる。ちょっと眠っただけだけど、すごくスッキリ!下のレストランでの食事は今日もやっぱりスープorパスタらしい。やはり最初にあの湿り気50%のパンが出てくるw 今日のパスタはペンネのトマトソースだった。そしてメインはミートボール3個、煮野菜が1つのプレートに乗っている。パット、レック、ラヒシと4人で座った。パットとレックはまずスープをもらって、おかわりの時にパスタをもらう作戦を考えていたようだが、そんなのバレるに決まってるだろうww 相変わらずスープにもパスタにもかなりの量の胡椒をふる2人である。やはりタイ人にとって辛味スパイスは欠かせない。ラヒシは野菜が嫌いだった。オランダで私が「サラダを注文してシェアしようよ」と提案したときにそれが判明。以来、ドイツではサンドイッチ屋でレタスを抜いてくれとか、私が彼女の野菜を食べてあげたりしていた。それにしてもヨーロッパの野菜はなんかしなびているというか、新鮮じゃないなあw 食事の途中、パットとレックにタイ語を教えてもらった。2人がタイ語で喋っているときに1つ私にもわかる単語かフレーズが出てきたので、それを言うと驚いていた。「Tommyはタイ語が少し分かるから、私たちがタイ語で何を喋っているかわかってしまう!」と言っていた。いやいや、それは大ゲサだろうw 外に出てみんなで風に当たりながら引き続きタイ語講座。タイ語ってふにゃふにゃしてて、なんかビジュアル的におもしろいんだよね。そろそろ部屋に戻って寝なくちゃね。このツアーもクライマックスに近づき、目玉である南イタリアカプリ島とも今日でお別れ。やっぱり南イタリアは良かった!青の洞窟に行けなかったのは残念だったけど、眩しい太陽をいっぱい浴びて少し元気になれた。オーソレミ~オ♪と歌いたくなる。明日はソレントからフィレンツェ(英語ではフローレンスと言う)へ北上する。イタリア滞在も残すはあと1日。何しろ1都市に滞在する時間が短いので、次来る時はもっと時間をかけて周りたい。今日はステキな1日だった~。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?