アイスランドを攻める(3) 大自然が呼んでる

4/29(月))今日は7:00に起きて、半日がかりで南部クラシック観光ツアーへ。1Fレストランでゆっくり朝食をとり、8:30のピックアップに備える。朝食メニューは他のヨーロッパ諸国と大体同じスタイルだが、1つ違うのはskyr(スキール)というアイスランド固有のヨーグルトの存在。フレッシュチーズとヨーグルトの間のようなもので、低カロリーでカルシウムが豊富らしい。たんまりお皿に取って、マーマレードやラズベリー、いちごのジャムで美味しくいただいた。バナナトッピングもありだなw さて、定刻にホテル目の前のバス停にお迎えが来て出発!すぐ近くのバスターミナルまで行き、今日のツアーを催行するReykjavik Excursionsのバスに乗り換え、レイキャビクの南東に位置する観光スポットを目指す。ツアーガイドはバリバリのアメリカンイングリッシュを話すALEXくん。速いけど発音が綺麗でよく聞き取れる。手元に配られたipadとイヤフォン(文字・音声ともに日本語対応)を使い、レイキャビクの歴史、この街がどんな変化を遂げて来たのか等の説明を聞きながら、車は走り出す。日本語対応があるとちょっとよそ見する余裕もできて良い。レイキャビクには人口の2/3が集中していると聞いて驚いた。なるほど、広大な土地の間に家があまり建っていないはずだわ…。農業や酪農をしている人以外は仕事もなさそうだし。物価が高い代わりに給与水準も高いと聞いていたけど、それは都心に限った話なのかも知れない。意外に面白かったのは、なぜアイスランドには木が少ないのかという話。大自然が豊かな国と言えど、確かに荒涼とした緑の大地なのに、木は少ないかも?昔は国土の30%あった森林が今は15%しかないらしい。なぜか?9世紀初めに移住して来たノルウェー人たちが木を使い切ってしまい、この200年ほどで深刻な環境汚染が起こり、森林保護や植林活動が行われているそうだ。

車窓から流れる景色を見ていると、煙がモクモクと出ている煙突やビニルハウスがたくさんあり、その間にパイプラインが張り巡らされているのに気づく。これはもしや…地熱発電?ビンゴです!蒸気を利用してタービンを回すことで作られた電気で沸かしたお湯がパイプラインを通って市内の家庭に供給されるという仕組みですね。アイスランドは地熱発電が盛んと聞いていたけど、直接この目で見れるとは。そうしているうちにSelfoss(セルフォス)という町まで来た。ここは大きな農業センターがあり、酪農が盛んな地域だという説明がされている時、国内最大の乳製品工場を持つArlaの文字が見えてきた。Arlaはヨーロッパ最大級規模の生産量を誇るデンマークの企業みたい。ここら辺で少しドライブインに寄る。OAT-LY!という紙パックのチョコドリンクを買い、再びバスへ(量のわりにちょっと高いけどパッケージの可愛さに負けたw)景色はどんどん山の方へ。彼方に雪(氷?)に覆われた山々が見えます。Eyjafjallajökullと書いてエイヤフャットゥラヨークトゥルと読む氷河(発音ムズ!日本語音声ガイドの人の発音がここだけやたら良いよね〜とともちゃんと笑っていた)。2010年に2回も起きたこのややこしい名前の氷河の噴火は、世界中の空の便の大混乱や、大量の氷が溶けたことによる洪水をもたらした。自然の猛威は恐ろしい…。山の麓まで来たところに絶景スポットがあり、撮影用の看板が立っている。ここはもちろん撮っとくでしょw ガイドのALEXがカメラマンとして大活躍。昼食をとる前に、ここからすぐ行けるスコウガフォスの滝へも立ち寄る。

わわわわわ、虹!!!これは写真に収めないと!!日が陰ったり、また出て来たり、その度に我々は河原に転がる大きめの石に片足を乗り出し、ベストポジションでカメラを構えた。しかし、その度に遠く向こうに邪魔者が(笑)同じバスツアーの赤いレインウェアを着た陽気なイタリア人…コイツいつも写真の端っこに必ず入ってきてめっちゃ邪魔やねんwww もう1人、黒いレインウェアを着た黒髪の子、いつもバスの時間に遅れて来るw このお邪魔虫コンビはこのツアーで意気投合したようで、いつも共に行動していた。2人がフレームアウトし、虹がかかる滝のベストショットがやっと撮れたところで、お昼休憩も兼ねてソウルヘイマヨークトゥル氷河を散策する。1万年も前の氷河期から堆積した氷河である。白・薄青・グレーの3層になっているけど、黒は灰、青は何だろう?要チェック!そしてこの氷河、ずっと目を凝らして見ていると、微妙に少しずつ動いている。こんなの今まで見たことない。「そろそろお昼にしましょうか」と、ともちゃんがおもむろに取り出したのは無印良品のホタテ粥(笑)朝ホテルの部屋でバースデープレゼントとしてTHERMOSのボトルをくれたけど、それにお湯を入れて持って来たのはそういう企みか!肌寒い気候に温かいお粥って…最高じゃないか。このランチも含めてバースデーだなんて、粋なことするじゃねーかw さすが長年の付き合いだ、分かっとる、ありがと!岩に腰掛けて一休みして集合時間までにバスに戻ると、やっぱり黒いレインウェアの男子遅刻!もはやお約束となり、車内には笑いがもれる。

次に到着したのはレイニスファラのブラックサンドビーチ。黒い砂浜と溶岩がゆっくり冷やされて固まった六角柱(柱状節理というらしい)が聳え立つ風景の他、66mもあるレイニスドラゥンガルという巨大な岩塊があったり、トロールが太陽を浴びて岩になってしまう逸話など話題に事欠かないスポットである。天候は曇りで小雨が降り、海が荒れていて、怒号で会話がかき消されるくらい音が激しかった。後ろを向いた瞬間に覆いかぶさって来た波に飲まれて亡くなった人もいるらしく、波に近づかないよう注意を呼びかける看板がある。自然の厳しさをここでもまた見せつけられた。晴れていたらまた違った風景が見られるのかも知れないね。この後vik(ヴィーク)の町に立ち寄り、少し休憩してセリャランズフォスの滝へ。落差60mは大迫力で水しぶきが凄まじい。近づくともう雨なのか水しぶきなのかわからん(笑)まあ、ここまできたらどっちでもいいやw 滝の裏側まで行ける?そりゃー行くでしょう!レインウェアを着て、ドーーーーォォォォォォォッという音を聞きながら、階段を一歩一歩気をつけながら進む。ウヒョー、さらなる水しぶき攻撃でiphoneびしょびしょ!大丈夫か?w 横から、裏から、反対側に回った横からと隈なく写真を撮って下りる。雨で滑りそうな木の細い階段を戻る。怖w ここまでで今日の見どころは終了となり、レイキャビクに戻る。

来た道を戻る途中で思う。羊はどこ?!遭遇を大いに期待していた羊の姿が全く見えないのである。アイスランド産ラム肉も流通しているし、ふかわりょうはアイスランドで羊飼いになりたいとまで語っていたし、お土産屋にも羊のぬいぐるみがたくさん並んでいるのに…?謎は解明できないまま、レイキャビクに戻って来たのは20:00ごろ。今日は持って来た食材をお部屋で食べて、ホテルに併設されたスパへと急いだ。22:00までだからあまりゆっくりできないけど、疲れた体にはお風呂最高!そんなに高くないホテルなのに、ちょっとセレブ気分が味わえる♡ここセンターホテル・ミッドガルドもフィンエアと同じく、リピートしたいホテルにお気に入り登録。明日は6:30起きなので早めに就寝。オヤスミナサイzzz

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