下町ロケット(2011年)

画像1 下町ロケットは池井戸潤原作の小説シリーズ。WOWOWの連続ドラマWで放送された。
画像2 大田区でロケットエンジンに使用するバルブの開発を行う「つくだ製作所」の2代目社長の佃航平は、元宇宙科学開発機構(JAXA)の研究員だったが、7年前のセイレーン計画でロケット打ち上げを失敗。その責任を取ってJAXAを辞め、父の会社を継いだのだ。WOWOW版の主演は三上博だが、TBS版のドラマの主演は阿部寛が演じた。
画像3 つくだ製作所は特許を奪い取る戦略で悪名高いライバル会社のナカシマ製機から、特許侵害で訴えられる。裁判の長期化に備えてメインバンクの白水銀行に融資を求めるが断られてしまう。そしてさらに、ロケット打ち上げのスターダスト計画を進める帝国重工は、自社より先にバルブの開発に成功したつくだに20億で特許権を売らないかと打診。裁判で資金が必要な今、特許権を20億で売るのか、年間5億で特許使用を許可するのか、あるいは部品供給をするのかで判断に悩む。結局つくだはメーカーとしてのプライドを貫き、帝国重工に部品供給を提案する。
画像4 つくだ側の弁護士は航平の元妻の友人で特許裁判を得意とする神谷涼子(寺島しのぶ)。ナカシマ製機の顧問弁護士は大川京一。彼は神谷の元上司だった男である。神谷は自分が大川法律事務所にいた頃、とある中小企業を倒産に追い込んだ経験を逆手に取る。大川の法廷戦略は中小企業の技術を奪い取るやり方だという新聞記事を引き合いに、神谷は世論を味方につけてナカシマ製機を逆提訴する。結果、裁判はナカシマ製機が特許侵害の訴訟を取り下げ、つくだ製作所に56億円の賠償金を支払う形で決着した。神谷弁護士、グッジョブ!
画像5 部品供給に留まらず、何としてもこのバルブの技術や品質の特許が欲しい…。町工場を見くびった態度で自分たちの傘下に置くつもりが、つくだ製作所の工場見学に赴いた財前(渡部篤郎)は、技術はもちろん、工場の管理体制や職人一人一人の手作業の精巧さに驚き、部品供給で提携する案で進めることを了承する。
画像6 剛くんはつくだ製作所の若手社員の真野賢作役を演じています。現代の若者らしい「夢よりも今日明日の生活が大事だ」という価値観を持つ真野は、社長が下した部品供給という結論に納得がいっていない様子。うさぎドロップでもありましたが、作業着姿はなかなかレアです。
画像7 帝国重工への部品供給を行うため、つくだ製作所は品質管理テストや財務資料提出に奔走する。しかし、部品供給案が気に入らない財前の上司は計画を潰したい。そこで財前の部下たちにテストを理不尽に厳しくさせ、不合格になるよう仕向ける。帝国重工からの意地悪な質問や、不合格にさせるための陰謀に毅然とした態度で対応し、相手側の鼻を明かしたつくだはここでも揺るがない意志とプライドを見せた。
画像8 しかし、大事なところでまたトラブル発生。帝国重工に持ち込んだバルブのテストが不合格となる。実は会社の方針に普段から不満を抱いていた真野が、故意的に不合格品のバルブを混入させていたことが判明。航平は再度帝国重工に出向き、合格品で再テストをさせてくれと頼み込んだ。その熱意に心を動かされた財前が再テストを許可し、合格。つくだ製作所のバルブは帝国重工のロケットエンジンに正式採用されることとなった。
画像9 騒動を起こした真野は辞表を提出し、つくだ製作所を去る。航平は真野の技術力をきちんと評価しており、ステラエンジン製作のリーダーを任せていた。真野を許し、最後にもう一度チャンスを与えようとしたが、真野は皆に迷惑をかけて合わせる顔がないと退職の意向を変えなかった。短髪のこのパーマヘア似合ってますね。
画像10 最後の燃焼試験でまたしても問題が起きた。バルブが正常に作動しないのだ。やはりつくだの製品はダメの烙印を押されるが検証した結果、帝国重工が製作したフィルタに付着した二酸化ケイ素が原因と判明。その後つくだのバルブは社長決裁が下りて正式採用となり、ロケット打ち上げは成功した。つくだ製作所の次なる挑戦は、バルブを心臓の人工ポンプに応用する技術開発だと、航平は財前に語る。心臓を患う財前の妻を救うために力になりたいと。そしてガウディ編へ続く〜♪

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