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がん闘病記#4 発覚まで③~腫瘍外来と検査結果~

こんばんは。

3日坊主にならずにnoteを続けることができました。
noteを始めて、あんなに衝撃的だった出来事も、時間の経過とともに記憶が薄れていることを思い知りました。来月から復職も決まっているので、時間があるうちにどんどん書いていこうと思います。

ここまで妊娠24週目で大量出血し、切迫早産の疑いで緊急入院した経緯を書いてきました。
今回はその続きから。



腫瘍外来

入院4日目。
週に1回の腫瘍外来があるということで、診察を受ける。

先生「確かに、子宮の入口に結構大きめの腫瘍がありますね・・・。うーん・・・。一部組織を取って精密検査に回しますね。かなり血が出ますがガーゼを詰めて止血しておきますね。」

え、ガーゼ詰めるほど出血するの・・・?

と内心ひきつつ、そういえば昨日主治医の先生が
「妊娠中の精密検査は、出血が多くなる懸念があるから、深く刺せない関係で検査結果が間違うこともある」
って言ってたな、と思う。

診察が終わり、向かい合った先生の表情が硬い。

先生「今妊娠何週目でしたっけ?」
私「明日で25週です。」
先生「そうですか・・・。もう戻れないので、このまま行くしかないなぁ。」
私「・・・?(このまま行くしかないとは?)」
先生「今見たところ、腫瘍が悪性の可能性があります。検査結果が出なければわかりませんが、悪性の場合、手術で取らなければいけません。けれど、お腹に赤ちゃんがいるので今は手術できません。とはいえ、腫瘍の大きさから40週まで待つこともできないと思います。最悪、妊娠30週で帝王切開する可能性があります。
私「え!!妊娠30週って‥来月ですよ!?」
先生「最悪の場合、としてお話しています。
ただ‥楽観視は出来ないと思ってください。」
私「‥検査結果はいつ出ますか?」
先生「早くて来週の半ばです。また、30週で出産した場合、お子さんはNICUがある病院に入院することになると思います。」

・・・・へ?

・・・・へ?

30週で帝王切開・・・?
嘘でしょ?

最悪の場合とは言ってるけど、楽観視できないって結構やばいのでは。
いや、お医者さんだから厳し目に言うのかな。
けど表情がかなり本気だったな。

悪性の腫瘍ってなんだっけ・・・?
癌ってこと?
悪性って、癌以外にもあるんだっけ?

ってか、NICUって何?

この時の私の知識レベルはこんなもの。
ベッドに戻って、”悪性 腫瘍” "NICUとは”と検索するレベル。

“悪性 腫瘍”は、もちろん癌。

“NICU”と検索すると、小さく生まれた赤ちゃん(つまり未熟児や早産児)の話が出てくる。

当然、未熟児であれば障害の可能性がある。

気になって色々調べる。
どうやら、妊娠34週で肺が完成するらしい。
ならば、せめて34週まで待ちたい。

そんなことを調べていると、主治医の先生がベッドに来てくれた。

主治医の先生との面談


先生「30週で帝王切開の場合、NICUに入院することになるけど、うちにはNICUがないから、他の病院を紹介することになります。」
私「そうですか・・・。できれば34週まで待ちたいのですが・・・。」
先生「うーん、腫瘍がかなり大きいからね。34週は無理じゃないかなぁ。28-31週が現実的じゃないかな。ギリギリ待てて32週。これは手術するドクターの判断だから、場合によっては転院してすぐに手術ってこともあり得るよ。」
私「え・・・。」
先生「赤ちゃんの発育はいいからNICUに入れても合併症が生じないタイミングを見極めながらになると思うよ。とりあえず、〇〇病院の先生に受入出来ないかメールしてるから待ってて。」

と言いつつ、立ち去る。

いつも産婦人科は超満員で、予約しても2時間待つことなんてざら。
忙しい中、気にかけていただいてありがたい限り。

転院先まで探してくれるとは思わなかった。
だけど、まだ癌って決まった訳じゃないのに気が早すぎやしないか?
お産する病院が決まっちゃうということ‥?

里帰り出産する予定なんだよなーと思っていたら、もう一度先生が戻ってきた。

先生「今日この後、MRI撮る手配したから」
私「え、MRIまで撮るんですか!? 精密検査の結果返ってこないと分からないですよね?」
先生「まだ分からないけど・・・。この間の検査結果(23週で行った子宮頸がん検査)がさっき返ってきてて、classⅤだったから。」
私「(classⅤって何だろうと思いつつ)では出血の原因が腫瘍のせいだってわかったので、点滴は外せるんでしょうか?そして、一旦退院出来ますか?」
先生「そうだね、MRI撮る前に点滴は外そうか。〇〇病院に決まったら紹介状書くから、外来で受診してもらえばいいかな。明日は祝日なので、何もなければ明後日退院できるかな。」

そして、先生は再び去っていった。

一旦退院出来るなら、来週から会社に出社して、手術の時だけ病院行けばいいのかな。
お腹もまだそんなに大きくないし、体調だって悪くないから、ギリギリまで働けそうだな。

この時はまだ仕事のことを考えてた。

検診結果「classⅤ」

すかさず ”子宮頸がん検診 classⅤ” と検索。

どのサイトを見ても、「がん」という言葉に行き着く。

なんとか、違うことが書いてるサイトがないか探すも、「浸潤したがん」と出てくる。
「浸潤したがん」って何だ‥?

治療方法を検索する。

初期ならレーザー治療で済むらしい。
がんの進行度合いによっては、子宮の摘出もある。
手術も色々あって、子宮だけでなく、卵巣やリンパ節もとる場合もあるようだ。

放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)といった言葉も出てくる。

とはいえ、半年前の子宮頸がん検診は「異常なし」だし、腫瘍マーカー検査だってしている。
血縁者に癌はいない。

5年前に摘出したチョコレート嚢胞が、再発するか悪さしてるだけで、さすがに子宮を取ることはないだろう。
と、この時は思っていた。

MRI

そしてMRI検査へ。

このタイミングで3日間つけてた張り止めの点滴ともお別れ。
どうも点滴が合わないようで、刺していたところが真っ赤に腫れている。

検査中は機械音がうるさいので耳栓を渡される。
ベッドに横たわり、筒状の機械の中を何回も行ったり来たりする。
お腹に赤ちゃんもいるが、妊娠中期なら赤ちゃんに影響はないらしい。

時間にして20分くらいだろうか。

以前MRI撮った時は、横になった体勢で何も出来ないので、暇で寝てしまったくらいだが、今回は数分おきにお腹がぎゅーーーーっと締め付けられる。
お腹も大きくなってきたし、仰向けで圧迫されているせいだろうか。

なんて呑気に考えてたけれど、翌朝のノンストレステストで、これは勘違いだったと分かる。
お腹が張っていたのだ。
また点滴を指すことになる。
(つまり退院は出来なくなる)

MRIが撮り終わり、そのまま耳栓を貰えたことが地味に嬉しかった。

と言うのも、大部屋で隣のベッドの方のつわりが酷いらしく、一日中ずっと悲鳴のような唸り声をあげている。
本当に本当に辛そうで、何とかしてあげたいけど、何もしてあげれない。
そして、何もしてあげられない中申し訳ないけど、苦しむ声が大きすぎて眠れないのだ‥

だけど今思えば、私のベッドもかなり緊迫した雰囲気だったので、周囲の人は気になっただろうな‥。


さて、今回はここまで。
お読みいただいた方、ありがとうございました。
昔から読書感想文は嫌いなので、書き物が苦手で、読みづらい文章ですみません。

次回は大学病院への救急搬送について書いていきます。

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