刀神(とうしん)15

北海道の母の実家近くに社町、
父の実家の近く、九州の神社仏閣
以前住んでいた所など

考えて考えて、もしやと思った。

ぼくの心にある。それが、キーワードであるなら、思い出の場所ってことかと気がついた。

師匠に頼み、鞘を借りる。

初めて声を聞いたのは、旅先で見つけた小さな施設

こじんまりした中に甲冑や刀帷子など戦時のもの生活的な物などひっそり置かれていた。

私が初めて刀に心を見た場所でもある。

小さいながらも施設長がいて詳しく教えてくれる。学芸員を兼ねているのだろう。大変詳しかった記憶がある。

手ぶらもなんだからと菓子折りを用意したが、鞘に大いに喜んだ。

小刀の一件以来、謙虚に学ぶようになったと、一つ一つここで言いかと問いながら展示するので時間はかかるが明るい施設になった

今度市長が視察に来るらしい。

来場者の人気もさることながら、SNSで小刀が話題に上り選挙前のアピールらしい

私はただただ、無言を貫いた。何が真実で、正しいことなのか語る立場でもない。

それより、鞘に合う刀があるのか早く知りたかった。


ここまで



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