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会話に売上を左右されない接客

美容師は専門職なので、専門知識だけを知っていればいいと思っていては、きっとこの先、お客様からの信頼を得続けるのは厳しい状況になると思います。いや、既にそうなっていると思います。

多少のビジネス用語を知っておかないと、いちいち言葉の説明からしないといけなくなくので、コミュニケーションが取りづらくなるので、これから少しづつでもお伝えできたらと思っておりますし、知る努力も必要だと、日々思っております。

さて、今回お伝えしたいのは「ハード」と「ソフト」というビジネス用語についてと、そのどちらが大切なのか?という判断について。

美容室におけるハード

「ハード」とは、美容室内の設備や道具、シャンプー台やセット面、細かく言うとハサミやダッカールのような有形のもの、形がある要素のことを表します。売上や数字もハードに含まれます。

美容室におけるソフト

「ソフト」とは、人や技術、知識や情報、そして接客面が特にソフトとして表現されます。つまりは形のない要素のことを表します。

このブログをはじめた当初は、ハード面を中心にお伝えし、その後はハードとソフトを織り交ぜながら発信させていただいておりますが、ハードとソフトを正しく理解すると、技術と接客どちらが重要か!?論争にも、簡単に終止符を打つことができると思います。

技術も接客も言葉的にはソフトに分類されるとなれば、美容室においてソフトが大事。ということになるので、技術も接客も等しく大事だということになります。
ここでもう一つお伝えしたいのは、人は選択肢がすくない時に悩みが生まれます。そしてそのどちらを選択しても幸せになれないという状況が、よくあると思います。
ダイエットや筋トレのように、やればいいと分かっていても、我慢できない状況が分かりやすいかもしれません。
甘いものを控えればいいと分かっていても、それを我慢したらしたで、仕事のストレスが取れない。でも食べたらダイエットを決意した自分には後ろめたさが残る…というように。

なので、あらゆる物事の選択肢を増やすことは、悩みを軽くして、なおかつ問題の解決にも繋がりますので、客観的な視点をもち、第三の選択肢を考える癖をつけ、第四、第五の選択肢を出せるようになれば、つまらないことに心を悩まされる時間は一気に短縮されると思います。

会話に売上を左右されない接客とは

さて、すこし話が逸れましたが、会話で売上を左右されてしまっているサロンは、かなり多いと思います。
黙カット、喋らないカットのようなメニューを出すお店が増えていますが、これも、会話に売上を左右されてしまっている典型です。

美容師とのコミュニケーションにおいて、ストレスを感じさせてしまっているという象徴とも言えます。お客様のニーズすらも満たせていない状況です。これは甘んじて受け入れなければいけません。

この解決策は、「話し上手は聞き上手」という概念を深く理解する必要があります。

自分の話したいことを話すというのは、基本的にご法度、やってはいけないことと認識し、お客様の会話を遮り、会話泥棒をすることは、絶対にやめましょう。
かと言って質問攻めにするのも、またそれはそれで違うということも、あわせてしっかり覚えておきましょう。
自分とお客様との間に気まずい空気が流れるのが嫌で、何の脈絡もない質問や話題を投げかけても、それは更に気まずくなり、お客様はどんどん早く帰りたくなります。

必要最低限のコミュニケーションから、お客様のキャラクターを把握し、会話をした方が喜ばれるのか?しない方が喜ばれるか?という少ない選択肢の中でお客様の満足を考えるのではなく、どうすれば心地よく過ごしていただき、また来たいと思っていただけるのか?という視点をもち、接客することが、お客様が喜んで頂けることに繋がり、またあなたに会いたいと思っていただけることになると思います。

その中で、間違いのない技術や薬剤選定や、丁寧に触れるということは、間違いなく大切なのですが、黙ってカットすればいい。黙って仕事をするメニューを打ち出せばお客様が来てくれると思ってしまうのは、とんでもないリスクだと思います。
これも一種の流行りでしかないと思いますので、黙って仕事をしているうちに、自分の内面を磨いておかないと、黙ってお客様が逃げていってしまうことを、お伝えさせていただきました。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。


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