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架け橋のハードル

1つ目標ができました
「広島と東京の架け橋のような存在になりたい」
これからの私たちの目標の1つです


思えば5年前、半年間の活動休止を経て再始動したまなみのりさの最初の挑戦がフェニックスホールのワンマンライブだった訳だが、それを成功させ、エンディングで流れたのがこの文章。

あれから5年、先月7/23に行われた広島での定期公演にもたくさんの遠征組が訪れたようで、彼女たちの望んだ「広島と東京の架け橋」という役割が身を結んでいるように見える。本人たちもそのことを喜んでいるようで、ライブのMCでも、そしてツイッターやブログでもこのように「架け橋」という言葉を使っていた。

広島のみんなも会えて嬉しかったし
遠征してくれたみんなも沢山いて、、
ほんっとみんなありがとね🥺💓

みのちゃんもMCで言ってたけど
ずっと言ってきた東京と広島の架け橋になれてたらいいな☺️

まなみのりさFCプレミアム会員向けブログ「ひろしまみり」りさ より

さて、この「架け橋」という役割、「広島」と「東京」という地理的なことを考えると実はかなりハードルが高い、と思っている。これ、遠征したことがある人はわかると思うんだけど「広島」という地は、東京からだと思った以上に遠いんだよね。

新幹線で東京から4時間弱。このくらいの時間がかかるとむしろ空路の方が優位になりそうな感じもするんだけど、広島は空港も広島市内から遠いので、結果的にどうやっても4時間くらいはかかってしまう。

空港が市街地に近い福岡、新千歳空港がJRと直結している札幌などと比べるてもそっちの方がアクセス良いんじゃないかと思う。広島より若干距離のある青森にしても東北新幹線は宇都宮以北では最高時速320kmを出せるので新幹線で3時間程度だ。

このツイート、「人おらんから」とさりげなくみのちゃんがつぶやいていたが、これ実際に新幹線で広島に行くととくに実感するんだよね。新大阪までは指定席はほぼ満席だったりするんだけど、新大阪を過ぎるとあっという間に人が減る。それでも岡山あたりまではまだ人がいるんだけど、広島手前になるとコロナ禍前でも2~3割くらいの座席しか埋まっていなかったりする。東京と広島を行き来する人、というのは思った以上に多くない。

東京と地元の往復は地方アイドルの宿命ともいえるのだが、それにしても広島という地は他と比べても相当なハンデを背負っているんじゃないか、と。そんな中を足繫く広島のイベントに通うファンが一定数いる、というのはすごいことだと思うんだよね。

で、さらに言うと、広島から東京への遠征組の方がさらにハードル高いんだよな、と思う訳ですよ。広島のイベントは基本的に週末だったり、遠征もしやすいような比較的早い時間に組まれていることが多い。それに対して東京のイベントは平日に組まれることはザラ。勝負ワンマンにしても14周年の8/8を最後に、勝負ワンマンはみのり生誕祭、バレンタインライブ、ホワイトデーライブいずれも平日開催だった。

最終の広島行き新幹線は東京20:00発。羽田発の広島行き飛行機最終便は19時台。平日の19時始まりのようなライブだとその日に帰ることは無理、ということになってしまうので、必然的に平日2日の休みを取らなければ参戦できない、という大きなハンデ。広島から東京への遠征は、東京から広島への遠征よりも大変だと思うのだ。

そして今回の15周年ワンマンも平日。加えてこの週は8/11に祝日も入るのでカレンダー通りの勤務であれば実質平日4日の中で2日休みを取ることになる、さらにお盆休みも近いことを考えれば調整は至難の業だろう。来たいと思ってもその日は無理…と断念する人が多くてもやむを得ないと思おう。

それだけのハンデがありながら明日8/8には平日にも関わらずかなりの人が広島からも遠征してくれるみたいだ。もちろん解散前の最後の周年ライブだし、全曲ライブもこれがラストチャンスだからと思ってというのもあるんだろうが、それにしてもすごいことだと思う。

「架け橋」を掲げた5年前、そこからのまなみのりさ自身の広島での活動も紆余曲折があった。過去のエントリでも書いたが、東広2拠点を掲げて広島でもクアトロ、BLUE LIVEと2本の勝負ワンマンを開催した2018年は割とバランスよく活動できていたものの、翌2019年は年末に行われたヒューリックホールのワンマンが大目標となり東京偏重の活動となった。一転して2020年はブックオフ広島エリアとの年間サポート契約締結もあり、再び広島での活動が活発化すると期待されていた。しかしその矢先のコロナ禍によって東広の往復すらままならなくなる。それでも2021年は広島クアトロでのワンマン、VANQUISHでのりさ生誕祭という2本の勝負ワンマンを実施。そして今年に入ってからはなんだかんだで毎月広島でのイベントが開催できている。とくに今月は8/11~12のイベントのほかにも8/28の米子ライブに絡んで8/27に広島の予定が入りそうで、月2回の帰広になりそう。

そういった数々のハードルを越えて、これだけの人の流れを作ったというのは、立派な「架け橋」の役割を果たしている、と言ってよいと思う。広島と東京、という前提で話しているけど、もちろん東京だけでなく各地からまみりを観るために広島に人が集まってくる。これって胸を張っても良いんじゃないのかな。

そしてここまでは単純に「遠征」という言葉でくくったけど、「架け橋」の役割はそれだけではない。

昨日8/6は広島の原爆の日。広島の人たちからすると特別なこの日も、県外の自分からすると恥ずかしながらあまり意識することがなかったように思う。まなみのりさに出会って広島とご縁ができたからこそ改めて今日のこの日を意識して広島に思いを馳せ平和を祈り、日常に感謝する。

広島で育った彼女たちだからこそ、そういう思いを繋いでいくこともまた「架け橋」としての役割なんじゃないか、と思うんだよね。

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