原則18「同情を寄せる」|人を動かす

こんにちは!このパンダの目、吸い寄せられそうですね、新垣才です。それでは紹介していきます!


相手を100%理解することは不可能

さて、前回の原則17「人の身になる」では "原因に興味を持てば、結果にも同情を寄せられるようになる" と書いていましたが、今回はその「同情を寄せる」という部分自体が原則になっています。
そのため、本書では詳細な具体例がいくつか載っていますが、このマガジンではあくまで全体像をサクッと説明していきます。

さて、本書ではこのような面白い文があります。

我々がヘビでない唯一の理由は、我々の両親がヘビでなかったからだ。
我々の人となりには、自分が手を下してつくった部分は、ほんのわずかしかない。したがって、我々の接する相手が、どんなにいら立っていたり、偏屈だったり、わからずやだったとしても、その責めをすべて本人に帰するわけにはいかない。

私はこの意見には同意で、人格や価値観を形成するのは環境が大いに影響すると思っています。極論、全てが同じ環境で育った人間は一人としていないので、相手のことを100%理解することは不可能だと思っていますし、実際事実です。でも、だからこそ同情を寄せて人の立場を考えようとする姿勢が人の心を動かすんですよね。

また、環境が大いに影響するからこそ、自分の身をどの環境に置くのかは非常に重要になってきます。特に、テレビ・新聞などのマスメディアは強い影響力があるので、注意が必要です。「お金は汚い」「ディズニーは夢の国」などは代表例です。(否定しているわけではないので悪しからず。私はディズニー大好きです!笑)
「自分で判断せずに、メディアに植えつけられた印象・価値観ではないのか?」と自分の価値観の源泉を探ることは、物事を客観視するためには非常に大事だと思います。


同情を寄せる魔法の言葉

だいぶ話が逸れてしまったので戻します。^^;
本書では、相手に同情を寄せるための具体的な言葉を次のように紹介しています。

口論や悪感情を消滅させ、相手に善意を持たせて、あなたの言うことを、大人しく聞かせる魔法の文句を披露しよう ー
「あなたがそう思うのは、もっともです。もし私があなただったら、やはり、そう思うでしょう」。
こう言って話をはじめるのだ。

現代風に言うと、「わかる」「それな」「ほんまそれ」ってやつですね。笑
これらの言葉が流行っているのは、使いやすさ・万能さと同時に相手に同情を寄せているととれる言葉だから、という理由もあるかもしれませんね!

注意点としてはやはり、相手の話をちゃんと聞いてから言わないと逆効果という点でしょうか。相手の話を少し聞いただけで、「そう思うのはもっとも。自分だったとしてもそうする」と言われたらむしろイライラするのは想像に難くないですよね。笑


ということで、今回の Next Step はこちら。

Next Step
・次の会話ではまず聞き役にまわり、どこかに同情して相手の反応を見てみる。


というわけで、今回も読んでいただき、ありがとうございました!

「人間は一般に同情をほしがる。子供は傷口を見せたがる。
時には同情を求めたいばかりに、自分から傷をつけることさえある。
大人も同様だ ー 不幸な自分に対して自己憐憫(レンビン)を感じたい
気持ちは、程度の差こそあれ、誰にでもあるのだ」
ー アーサー・ゲイツ著『教育心理学』 ー

原則18:相手の考えや希望に対して同情を寄せる。

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