原則26「顔をつぶさない」|人を動かす

どうも!

苔に目覚めた新垣才です。笑

それでは今回もサクッと紹介です!

<この記事の目次>
・「顔をつぶさない」ってどういうこと?
・自尊心を傷つける "お祈りメール"


「顔をつぶさない」ってどういうこと?

まずは「"顔をつぶさない" 対応とはどんなものか?」という例を本書から。あの有名なGE社の粋な例が紹介されています。

ある時、ゼネラル・エレクトリック社は、チャールズ・スタインメッツ部長の異動という微妙な問題にぶつかった。スタインメッツは電気にかけては一流の人物だが、企画部長としては不適任だった。会社としては彼の感情を害したくなかった。事実、彼は必要欠くべからざる人物だが、一面非常に神経質な男だった。

そこで、会社は新しい職名を儲けて彼をその職に任命した。
”ゼネラル・エレクトリック社顧問技師” というのがその職名である。といっても、仕事は別に変わらない。そして、部長には、別な男をすえた。

いかがでしょうか?この対応によってスタインメッツさん本人も、重役の方々も喜んだそうです。いわゆる、Win-Winの関係というやつですね。

「顔をつぶさない」とは、相手の自尊心を傷つけないということです。

相手の顔を立てる! これは大切なことだ。しかも、その大切さを理解している人は果たして何人いるだろうか?自分の気持ちを通すために、他人の感情を踏みにじっていく。相手の自尊心などはまったく考えない。人前もかまわず、使用人や子供をしかり飛ばす。もう少し考えて、一言二言思いやりのある言葉をかけ、相手の心情を理解してやれば、そのほうが、はるかにうまくいくだろうに!


自尊心を傷つける "お祈りメール"

「顔をつぶさない」は先ほどの例のような考えれば対応できるものだけでなく、どうしても不愉快になってしまう場合にこそ役に立つ、とカーネギーは言います。

本書では "従業員の解雇" を例に挙げて説明していますが、私は就活のいわゆる "お祈りメール" ももう少しどうにかした方がいいのでは?と思ってしまいます。笑

「○○さんのご期待にそえず、〜」
「○○さんの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」

などなど、丁重な・綺麗な言葉を並べていても、テンプレメールに名前を突っ込んだだけの文章で相手に伝わるわけありませんし、そもそも本当に心より思っているならテンプレメールなんて使わないんですよね。

これ言うと「日本の文化だしコンプライアンスが〜」とか、「人事やったことないからそんなこと言えるんだ〜」とか、「辛いと思ってるけど仕方がない」とか色々と反発があるんですけど、本当にそれって変えられないんでしょうか?ってことですよね。

だって、今のお祈りメールの文化を創ったのも人間ですよ?

求職者の自尊心を傷つけない、別の機会にふと会った時にも気まずくならない "もっと良い断り方" はきっとあるはずです。

とまあ、愚痴のようになってしまいましたが、人の自尊心を無駄に傷つけている良い実例だったので、取りあげてみました。
変な文化に縛られず、一人一人が相手のことを考えて(もちろん私も)、行動に移していきたいものですね!


というわけで今回の Next Step はこちら。

Next Step
・相手の自尊心を傷つけない断り方を考えて、勇気を出して伝える。


今回もここまで読んでいただき、ありがとうございました!

「相手の自己評価を傷つけ、自己嫌悪におちいらせるようなことを言ったり、したりする権利は私にはない。大切なことは、相手を私がどう評価するかではなくて、相手が自分自身をどう評価するかである。
相手の人間としての尊厳を傷つけることは犯罪なのだ」
ー サン = テグジュペリ ー

原則26:顔を立てる。

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