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原則19「美しい心情に呼びかける」|人を動かす

こんにちは!花粉症の薬が切れて鼻をすすりながら書いている、新垣才です。今回もサクッと紹介していきます。


誰だって"良い人"になりたい

さて、なんか自己啓発感が強そうな原則ですね...!笑
地に足がつかない、ふわふわした宗教チックな紹介にならないように注意したいと思います。

本書「人を動かす」の良い点として、豊富な具体例があるかつ人間の心理・原理に基づいた説明が多く所謂悪いイメージでの "自己啓発本" ではない点があります。ですので、どうか皆さんもフラットに読んでいただければと思います。

まず、カーネギーは次のように言っています。

人間は誰でも理想主義的な傾向を持ち、自分の行為については、美しく潤色された理由をつけたがる。そこで、相手の考えを変えるには、この美しい理由をつけたがる気持ちに訴えるのが有効だ。

つまり、原則1「盗人にも五分の理を認める」でもあったように、大量殺人鬼ですら自分は正しいと本気で思っている場合があるので、逆にこれを利用しましょう、ということですよね。

例えば本書では、自分の子供の写真が新聞に出ることを防ぎたかったロックフェラー二世が、
「子供の写真を新聞に発表することは、私は不賛成だ!」とは言わず、
「あなた方の中にも子供のある方がいておわかりだと思いますが、あまり世間が騒ぎ立てるのは、子供にとってかわいそうです」と、
幼い子供を傷つけたくないという万人共通の心情に訴えた話が挙げられています。


相手を紳士だと思って振る舞う

このような例を聞くと、「そういうのって作家とか情緒的な人にはうまくいくけど、取り立てだったりお堅いビジネスマンには通用しないんじゃないの?」と思いますよね。その点に関して、カーネギーは否定していません。

もっともな話だ。役に立たない場合もあるだろうし、人によっては通用しないかもしれない。もしあなたがこれ以上の方法を知っていて、その結果に満足しているなら、別にこんな方法を用いる必要はない。しかし、そうでないのなら、一度これを試してみてはどうだろうか。

「確かにそうだね。でも現状うまく言ってないならとりあえずやってみたら?」って感じですね。こういう地に足ついた考え方なので、私は好感をもっいます。笑

また、カーネギーの講習会に参加していたジェイムズ・トーマスという人は、初対面の人に対してどんな印象を持つとよいか、というアドバイスをしています。

相手の信用状態が不明な時は、彼を立派な紳士と見なし、そのつもりで取引を進めると間違いがないと、私は経験で知っている。要するに、人間は誰でも正直で、義務を果たしたいと思っているのだ。これに対する例外は、比較的少ない。人をごまかすような人間でも、相手から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことはできないものなのだ」


というわけで、今回のNext Stepはこちらになります。

Next Step
・次によく知らない相手と話す時、とりあえず「この人は正義感が強い紳士な心の持ち主だ」と思って対応してみる。


今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました!

「通常、人間の行為には二つの理由がある。
一つは、いかにも美しく潤色された理由、もう一つは真実の理由である」
ー J・P・モルガン ー

原則19:人の美しい心情に呼びかける。

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