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原則23「遠まわしに注意を与える」|人を動かす

どうも!パンよりごはん派、新垣才です。今回の原則「遠まわしに注意を与える」は前回の原則22「まずほめる」と地続きの内容となっています。

<この記事の目次>
・"遠まわしな注意" の例とメリットとは
・簡単に "遠回しな注意" をする方法

ではいきましょう!


"遠まわしな注意" の例とメリットとは

まず、「遠まわしな注意ってどんなの?」ってことですが、本書ではこんな例が出ています。

チャールズ・シュワッブがある日の正午に工場を見まわっていると、数人の従業員が煙草を吸っているのに出くわした。彼らの頭上には "禁煙" の掲示が出ている。シュワッブはその掲示を指さして「君たちは、あの字が読めないのか」と言っただろうか?
シュワッブはそんなことは絶対に言わない。その男たちのそばへ行って、一人一人に葉巻を与え、「さあ、皆で外へ出て吸ってきたまえ」と言った。

なるほど...。シュワッブさんは従業員が悪いとわかっててやっているのを見抜いた上で敢えてこうしたようです。直接叱られるよりも気持ちがいいですし、反省したくなる感じを受けたのですが、皆さんはいかがですか? "遠まわしな注意" は相手に自ら変わるような動機を与えていると思うのです。


簡単に "遠回しな注意" をする方法

とはいえ、「いつもそんな気の利いた表現思いつかないよ!」と主張したくなります。笑 簡単に出来たらやってますよね。

そこで本書では、前回の原則22「まずほめる」の後に続く使い方として、このような例をあげています。長い引用ですが、とてもわかりやすい例なので是非読んでみてください!

人を批判する際、まずほめておいて、次に "しかし" という言葉をはさんで、批判的なことを言いはじめる人が多い。たとえば、子供に勉強させようとする場合、次のように言う。

「ジョニー、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、本当に鼻が高いよ。しかし、代数をもっと勉強していたら、成績はもっと上がっていたと思うよ」

この場合、 "しかし" という一言が耳に入るまでジョニーは激励されて気をよくしていただろう。ところが、 "しかし" という言葉を聞いたとたん、今のほめ言葉が果たして本心だったのかどうか疑いたくなる。結局は批判するための前置きにすぎなかったように思えてくる。信頼感が鈍り、勉強に対するジョニーの態度を変えようとする狙いも失敗に終わる。

この失敗は "しかし" という言葉を、 "そして" に変えると、すぐに成功に転じる。

「ジョニー、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、本当に鼻が高いよ。そして、来学期も同じように勉強を続ければ、代数だって、他の科目と同じように成績が上がると思うよ」

こう言えば、ジョニーは、ほめ言葉のあとに批判が続かないので、素直に耳を傾けるだろう。これで、ジョニーに変えさせようとした問題点が遠まわしに知らされたことになり、その結果、彼は期待にこたえようと努力するだろう。

どうでしょう、すごくわかりやすくて具体的じゃないですか?私自身も "しかし" や "でも" などの逆説の接続詞を使ってしまい、上手く伝えられなかった経験があるので耳が痛かったです...。

ぜひ今後、遠回しに注意したい時は、 "だけど"、"でも"、"しかし" 等の逆説の接続詞を "そして" に変えてみましょう!

Next Step
・次に人に改善して欲しいことがある時は、まずほめた後に、"そして" と続ける。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

原則23:遠まわしに注意を与える。

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