田端大学2019年8月定例課題 / 海外ドラマ「SUITS」はビジネスマンの教科書
こんにちは!新井勇作 / DUAL WORKerです。本当はもう少しきちんとnote更新しなきゃなのですが、なんだかんだで月に1度程度のペースになってしまっています。もう少し頑張ろう、俺。
さて、今回のnoteはタイトルにもある様に海外ドラマ「SUITS」です。世界中でも大人気のドラマですが、こちらが今回、自分も参加している #田端大学 の8月の課題図書(課題ドラマ)として出されているので、その整理です。
このドラマを見たきっかけは、今回の課題から遡ること約半年、初めて参加した田端大学の定例会でおぼろげな記憶ですが、ヤマトさんが使ったプレゼンで、Harvey Specterっていう言葉が出てたのをメモしていたことです。
それを見て勝手に「あぁ、田端大学では海外ドラマのSUITSが共通言語なんだな」と誤解し、当時新参者の自分はこのコミュニティに溶け込むために一回見ておく必要があるな。と行動しました。そこから、普段ドラマなどを見ない奥さんを巻き込んで、気がつけばシーズン5まで見終わりました。ってのが僕のSUITS歴です。
そんな中、今更ですが8月の定例会の課題がドラマSUITSのシーズン1&2になり「スーツ愛を語れ!」的なテーマですので、8月20日時点で愛が一足先に溢れたので一番最初に書かせていただきます。
折角、愛を語るのであれば、このSUITSを見て「どのレベルの人が何を学ぶべきか?」っていうのを、僕なりに考えてみました。ちなみに、シーズン7まではで無料で見られますので、まだ見ていない方はそちらも合わせてご覧いただくと宜しいかと思います。ドラマの質も興行的にも傑作の評価を受けるドラマです。勿論、ドラマ(フィクション)なのでツッコミどころ満載で、あり得ないことばかりが起こりますが、その中でキラリと光るシーンに心を揺さぶられる人は多いと思います。
その上で、既に見ている人と一緒に、今回のテーマで盛り上がりたいと思います。さぁ、行ってみよー!!
登場人物の誰の生き様から何を学べるか?
誠に勝手ながら、登場人物を勝手にレベルづけして、知性(勇気)と人間性(思いやり)でパラメータ評価すると多分こんな感じです。
これらは、あくまで能力値で相対的かつ感覚的なものです。ただ、一つ言えることは足し算しても掛け算してもマイクが1位で、ルイスがビリっていうのがポイントです。その上で、自分がこれ見て学ぶならって事でそれぞれのキャラクタから学べることを整理しました。
どれを取り上げても、ファン同士なら面白い話を共有できると思うのですが、僕があえて今回noteで掘り下げるとしたら、圧倒的にルイスに拘りたいと思います。理由は他の人で選ぶのが少ない嫌われ役を敢えて選ぶっていうマイノリティさが自分らしいのと、何よりもこういう反面教師にこそ多くの人が学べるヒントが多い気がするからです。
一応、ルイスが誰か?っていうのを知らない人のために、色々なところから画像をお借りします。これです。この方がルイス・リット様でございます。
このシーンとか、わかる人なら「クスッ」となるシーンかと!
他にも、これとか、、、
この方です!!!
(ここら辺の画像はiPadからは画面キャプチャができなかったのでスマホでサクッと撮って作っています)
簡単に言うと、三枚目役の俳優さんです。
背が低くて、太ってて、髪の毛が薄くて、でも体は毛むくじゃら。笑。
しかもやることは違法すれすれで嫉妬の塊。テニスをすれば気持ち悪いお腹もぽよんぽよん。ロッカールームではターゲットクライアントから「あいつ、いつも裸で気持ち悪い」とまで言われる始末。
でも、天下のハーバード・ロースクール卒でNYの一流弁護士事務所のパートナー。当然お金持ち!
仕事では「事務所最強」の呼び声も高く、得意領域は金融犯罪。数字にめっぽう強くて古今東西の様々な横領やマネロンにも通じている。そのおかげで顧客も沢山。もっと言えば、芸術(特に舞台芸術)への造詣も深く、シェイクスピアの舞台ををこよなく愛するシティボーイ。
社会的地位や、持っているものはあまりにも恵まれているのに、そういうものには目もくれず、自分から積極的に幸せを逃しに行くタイプです。笑
このルイスから学べるのは自己肯定感が高くない人に向けた、「反面教師」としての幸せの探し方です。自分が決めた幸せのハードルを高く設定しているが故に、いつまで経っても幸せになれないっていう見本です。ちなみに、ルイスの幸せは「最強のライバル、ハーヴィーに認められること」っていう、他にもいくつもある幸せの中で、一番叶わないことを優先順位の最上段に置いているんですね。。。(それが人間らしく、愛すべき理由ともいえますが。。。)
その結果、ルイスはハーヴィーに認められたいばかりに背伸びをし、何かあれば比較し、場合によっては出し抜くことを常に考えています。実際、何度もそういうシーンが出てきます。その中で一度、ハーヴィーがアソシエイトの部屋でルイスと激務だったアソシエイト時代を振り返るシーンがあります。そこで、普段は滅多に褒めないハーヴィーがルイスを労うシーンが訪れます。ボイスレコーダーに”Louis, you are the MAN.” (お前は最高だ。)っていうハーヴィーの声を録音して、何度も聞くシーンは人間的な可愛さが見えます。これが彼にとっての最高の幸せ。めちゃくちゃ嬉しそうで可愛いルイス。
ルイスはどうすれば幸せなアイコン(ブランド)になれるのか?
そんな不幸なルイスを反面教師に、ルイスが幸せになるには?または、幸せにするにはどうしたらよいか?を考えて「今ある幸せに気付く」って事に尽きる結論に達しました。
でも、実際問題としてルイスが幸せになるために
「目の前の小さな幸せに気付きましょう!」
って誰かが進言したり、中途半端なお題目を唱えても無意味なんですよね。それこそ、宿敵ハーヴィーに諭されたとしても無理だと思います。仕事延長線上でないと幸せを見出せないので。
こういう自分に自信があって、仕事を愛しているタイプにとっては、どこまで行っても「仕事の報酬は新しい仕事」だからです。
そして、必要とされること、愛されることを心から望んでいるのに、過去の言動から周囲はルイスを愛してくれない。そして、それを「なぜだ!」と嘆く。そのジレンマが人間らしく、いやらしく言えば小気味良く、ドラマに華を添えていることは間違いありません。
では、あなたは(私は)どうすれば幸せなアイコン(ブランド)になれるのか?
ルイスにも譲れるもの、譲れないものがあるのは分かります。それは誰にでもあるものだから。だからこそ、ここから僕らはそこに自分との共通項や相似形を見出して学べると思うのです。
奇しくも同じNYのスーパースター、松井秀喜の名言がルイスへの回答になると思うので、幸せになれていない全てのビジネスマンに送りたい。
自分にコントロールできないことは一切考えない。考えても仕方ないことだから。自分にコントロールできることに集中するだけ。
NYヤンキース・松井秀喜
ルイスの失敗の反面教師としての失敗の一つは、自分の幸せを自分でコントロールできないもの(他者(特にハーヴィ)からの評価)に依存してしまったことです。
自分が最高の仕事をしたら、それが最高に幸せ。
この感覚をハーヴィーもルイスも共通して持っています。だからこそ、互いに他者の評価(承認欲求)は気にしない生き方が最高だと思う。ハーヴィーは自分で自分を評価し、ルイスはハーヴィーからの評価を自分の評価にする違いが本質です。そして、その違いこそがハーヴィーとルイスを決定的に違うキャラクタにしたのだと思います。
だからこそ、この意図的に自分でコントロールできないものを、自分の幸せの余白に入れることで回避する術を身に付けたい。僕はこれを「余白のデザイン」と呼んでいます。今回の幸せ論で余白をデザインするとこんな感じ。
※これは、今回「幸せ」でこのようにしていますが、「収入」や「時間」とかでも同じ事が言えると思います。大事なのは結局、余白。
どこまで行っても、他者評価の中で生きていくことは「コントロールできないことに正解を求めること」だと思うのです。そうならないために、自分の手の中にある幸せを数えることは意味がある。全力で仕事して、自分の報酬を自分で作り出して幸せになるしかない。僕はここに、ビジネスマンとしての仕事の作り方を反面教師として浮き彫りにされた気がしました。
ルイスを演じる俳優リック・ホフマンの凄さ
最後に、ルイスをドラマっていう中から一段俯瞰させてください。ルイス役を演じるリック・ホフマンの凄さを語ります。
今回のドラマを見て思うのが、一番面白い役どころなのもルイスですよね。誰だってハーヴィーやマイクを演じたいし、進んで嫌われるような役回りになんてなりたくない。でも、作品としての完成度を高めるためにはどうするべきか?っていうのがめちゃくちゃ大事で、ルイス役もメンバーも本当にそこを意識して作品つくっていることを指摘したい。簡単に言うと、
ルイスが気持ち悪ければ気持ち悪いほど、
世間の評価が高くなる循環がある。
それを自分の役として認識して演じきるっていうことに、面白さや凄みがあるんですね。つまり、自分に求められる役を100%理解して、100%、いや120%で演じることでドラマを成立させている。(ここらへんは俳優インタビューに書かれています)。この凄さがルイス役の本領だと思うのです。
翻って自分を省みます。
本当はルイス役を演じなきゃいけない場面(嫌われるキャラクタを演じきらなきゃいけない場面)で、自分はハーヴィーになろうとしていなかったか?
そんな経験、振り返れば正直ベースで幾らでもあります。自分でやったほうが速いからっていう理由で、部下を成長させなかった場面も多々あります。でも、それじゃ駄目だな、と。ルイス役のリット・ホフマンを見習え、と。
自分が一番好きなルイスの演説シーンから。
この台詞を言わせるために、ルイスは気持ち悪く描かれていたのではないでしょうか?そのルイス役のキャラクタ設定が、ストーリーを面白くさせています。
嫌われ者になろうが、全体のためにキャラクタを演じることができる。
これこそが、ブランドの本質でSUITSで見習うべきポイントだと思うのです。
リット・ホフマンみたいに全体のパフォーマンスを最高にする。その為に自分が嫌われることに躊躇しないこと、全体として最善の結果にならないことを恐れている自分に気付かせてくれるのも、このドラマのルイスっていう役だと思うんですよね。ルイス役を演じるリック・ホフマンを見ることで「全体最適の為に、嫌われる勇気を持って上司を演じること」はめちゃくちゃ意味がある。っていうことを振り返りと合わせて感じる事ができました。
まとめ
見方を変えれば、我々ビジネスマンも会社や社会から「職業ビジネスマン」っていう役柄を頂いた俳優ですからね。その時、自分がどう動くか(演じるか)?どの役を選ぶか(誰をロールモデルとするか)?はあなたの手に委ねられている、っていう風にこのドラマを俯瞰して見てもいい。自分がどの道を選んでもいいし、どの道の先にもきっと成功がある。それを教えてくれるのがこのSUITSっていうビジネスの教科書なのかもしれません。
だから、タイトルにも書いていますが『海外ドラマ「SUITS」はビジネスマンの教科書』ってのは、少し変える必要があります。ネタバレしないように最後に改めてタイトルを書き直しますが、スーツを見てビジネスマンが本当に学ぶべきはリック・ホフマンの役者哲学です。
『海外ドラマ「SUITS」は「全体最適を目指す」ビジネスマンの教科書』
だったという結論で締めたいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!ぶっちゃけ、ハーヴィーでもマイクでも小一時間語ることは訳ない位にはドラマを見ていると思いますので、よろしければどこかで一緒にワイワイさせてください。
SUITS関連も、複業・福業関連も、今後も沢山呟いて行きますので、お気に召した方は僕のツイッターのアカウントをフォローお願いいたします。
コンサルタントとフォトグラファーのDUAL WORKer/株式会社INFINITY AGENTS代表取締役/®︎福業フォトグラファーのONE PHOTO代表/働き方改革や複業仕事術、カメラやデザインが中心でです。お仕事のご依頼は y.arai@00agents.jp までどうぞ。