凍結胚更新のメールが来ないと思ってたら、迷惑メールフォルダに入ってた😅
危ない危ない💦

ちょうど1年前は4回目の人工授精の周期くらいかな？
両側のFT術をして、3回妊娠出来なかったら体外受精にする方針もあるクリニックの中で、私のクリニックは6回を限度にしていた。
術後成績は、2周期目をピークに下がっていって、妊娠できる殆どの人が3周期目までには妊娠するから、回数設定をしてそれ以上は無駄という判断から限度を決めているクリニックが多い。
もちろん、本人がもっとやりたかったらできるし、10回くらいやって妊娠できる人もいるけど。

FT術というのは、卵管鏡下卵管形成術のことで、詰まっている卵管にバルーンを入れて、広げる処置をする。
術後の成績は
①卵管以外にも不妊原因がある
②卵管内のヒダ所見が悪い
③両側
で、妊娠率の低下があり早期ステップアップ対象…と考えられている。(とある病院の記事から)

私は
①バセドウ病、PCOSがある
②両側のほぼ全域で狭窄、閉塞が混在していて、両側ともヒダ所見は悪い。
③両側
と、早期ステップアップ対象だった。
排卵誘発は薬でうまくいき2つ排卵とかで、夫の精子所見も良かったけど、全く妊娠しなかったし、ド陰性で一度も擦りもしなかった。

4回目がダメで体外受精に進む決心をした。
確かフライングして深夜に泣いて、一晩中眠れなくて…早朝に夫に体外の話をしに行ったから、まだ周りは暗かった。
雨が降ってたのかな？忘れたけど、とにかく暗くて静かな日だった。

医者に相談をしても回答は同じだった。
👨‍⚕️「私もこれだけ排卵誘発がうまくいってて、精子所見も良くて、一度も妊娠しないのは他に原因があると考えます。」と体外受精を勧められた。

その日から、値段含めて体外受精の勉強をし、たくさん同意書を書いたり、注射を打ったり、薬を飲んだり、副作用と戦ったり…
甲状腺のコントロールもよりタイトにしないといけなかったから、病院をハシゴしてずっと採血。
ホルモンの採血結果が悪く、OHSS予防の薬も追加追加でまた採血…
採血かぶれも酷いし、失敗もされるし…もう血を採るところがないくらい。両腕共に内出血してボコボコになって色素沈着してドス黒い腕になった。

詳細は過去のnoteを見ればわかるけど、結局OHSSにはなるし、しんどかったし、気持ち悪かったし、採卵は痛かった。お金もバカみたいにかかった。

治療を始めてから失敗の連続で、一度たりともうまくいった試しがなくて、ただただ苦痛で、それなのにお金ばっかりかかって…
採卵と受精、その後の受精卵の成長は初めての成功体験だった。
これだけやっても卵が1つも取れない人もいる。
いっぱい取れても1つも受精しない人もいる。
受精しても分割せずに成長が止まって、移植できるグレードに満たない人もいる。
その中で、幸いにも沢山卵が取れて、受精率100%で、分割も進み、グレードの良い子たちが沢山できた。
(もちろん、受精や分割に問題がなければ、他に妊娠できない原因があることの証明にしかならず、体外受精をしても解決しない原因である可能性も出てきたわけだけど)今でも覚えているけど、受精結果→胚盤胞凍結の結果まで聞いた時、私はニコニコしていた。
綾波レイみたいに、心がポカポカするの…何？
この感情は何？
…って本気で分からなくて、しばらく考えて…久しぶり過ぎて忘れてたけど、これが嬉しいっていう感情か…と気付いた。笑ったのも久しぶり。

19個取れて、変性卵1つ、初期胚2つ、胚盤胞10つ。あと6つは途中で分割停止した。
とりあえず移凍結できたのは初期胚2つと胚盤胞10つの12人👶
写真ももらったし、愛着もあった。
みんな私たちの子で、一緒に頑張ってくれて、"嬉しい"を取り戻させてくれた。

現実的に考えて、全員を産むのは無理なことはわかっている。
でも、グレードが全てではないけど、体に戻したら生きられるくらいのグレードの子たちがいて、私ももう1人くらい子どもは欲しかった。
でも、どう？
転勤族でサポートもなければ、私は仕事も辞めている。2人子どもが欲しければ、経済的には倍かかることになる。
また資格を使って、体を使って仕事をするなら、こんな状況なら甲状腺の手術やアイソトープは必須だと思う。

お金のことは置いといても、今回の妊娠でだいぶ子どもに危険な目に遭わせてるし、👨‍⚕️「たまたま今回はこの週数で持ち直してくれたけど、正直28週以前でこの状況なら子どもの救命はキツかったと思う」とさえ言われた。
もし2人目にトライするにしても、甲状腺のコントロールしてもらっててコレだから、また子どもを危険な目に遭わすのは目に見えていて、手術かアイソトープは必須だと思う。

その入院期間、子どもを見る人はいない。
さらに、アイソトープをしたら2年は避妊して下さいと言われている。加齢もリスクに加わるし、手術・アイソトープも絶対はなく、それらの処置をしても再発の可能性はある。さらに、ごく稀に妊娠中に悪化してしまう症例も…

さらに、体外受精でしか妊娠しないのはわかっているから、子育てしつつ、また移植しつつ、病気の治療しつつ、状況によって仕事しつつ、加齢も加わわり…どう考えても厳しい。
でも簡単に破棄できるわけもない。
とりあえず1人目も無事に生まれていない状況なので、夫婦で話して凍結胚は更新した。

いつかは夫婦で決断しなきゃいけない時が来る。そして、夫もわかっているが、きっとその決断は、凍結胚の破棄。
沢山注射を打って大事に育てた子たちを、"嬉しい"をまた教えてくれた子たちを、自分たちの都合で自分たちの手でサインして、破棄しないといけない日が来ると思う。

いつかは決心がつくのか？
いつかは罪悪感は消えるのか？
いつかは2人目は？なんて聞かれても平常心でいれるのか？
…まだまだわからないことだらけ。今は決めなくていい。来年も悩もう。

受精卵〜胎児までの記録を残したくて、エコー写真の整理をして、1枚1枚写真に撮った。
不妊治療なんてやらないに越したことはないけど、受精卵の頃からの写真があるのは体外受精の特権✨
(入院もしないに越したことはないけど、毎日エコーでチェックしてたからエコー写真がたくさんなのも入院の特権😅)

受精卵は同じグレードでもちゃんと個性がある。
解凍した時もまた違った姿を見せてくれる。
お腹にいるこの子は特に、取りきれなかった私の細胞の一部が横にくっついてるからすぐわかる👶
この子と同じグレードの子はもう1人いるのになぁ。この子と同じくらい頑張って成長してくれた子だし、私も2人欲しかったしで、特に申し訳ない。
先生や培養士さんにグレードが良い順に移植する子を選んでもらい、どの子にするかはほぼお任せしていた。
同グレードでもどっちを選ぶかで運命がこんなにも違うなんて…。
こういう選択の一つ一つで運命が別れるんだな…って。あの時は何もわかってなかった。

エコー写真に加えて、受精卵の時からの写真も撮って、12人のきょうだいたちとの写真も撮った。
私の卵巣の中で、ぎゅうぎゅうになりながら、きっとみんな一緒に励まし合って成長してきただろうから、お腹にいる子のことはみんな応援してくれていると思う。
私のことは恨んでもいいよ。でもみんなのことは愛してる。

更新料はかかるけど、まだ破棄できそうにはないなぁ。
なんか、アクリルの中に入れてずっと持っときたいくらい。それは閉じ込めてるみたいか😅💦
ずっと凍らせておくのも可哀想だし、時が来たら手放してあげようって思ったりもする。

悩むなぁ。まぁ、まずはこの子が生まれてきてくれないとお話にならないから、12人きょうだいの代表、頼みますよ👶！！