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男性の育休取得が難しい会社で育休を取る

2018年9月に息子が誕生し、40日の育休を取得しました。しかし会社は男性も育休取得当たり前、という考えではなく、むしろ40年以上続いた会社で私が初めて男性の育休取得者でした。当然先輩社員の事例などはなく、相談できる人もいない中で手探りで進めていきました。

今回はまだまだ会社によっては風当たりが強いイメージもある、男性の育休取得をどのように進めていくべきか、私の体験談から記します。


妊娠発覚から上司への切り出しまで

大体妊娠1ヶ月くらいで体調の異変から妊娠が分かる方が多いでしょうか。病院に一緒に行き、影が見えるけどまだわからないな、などと医者に言われ、嬉しさと期待と不安と入り混じりながら帰ります。さすがにまだ確定ではないので職場では言わず、さらに2-3週間して妊娠◯週目です、と診断されて初めて、よし育休を取ろうと決意しました。が、この時点では妻にその相談はしていません。

その頃大きな仕事が終わり、上司(部長クラス)やチームのメンバーと飲み会に打ち上げに行きました。みんな気持ちよくご飯を食べ、酔いながら駅へ向かう道中、実は妻が妊娠しました、と上司に話しました。「それはめでたい!」とみんなに祝われ、その流れのまま「できたら育休なんかも取りたいんですよね。まだ色々どうなるかわからないんですが!」と軽く話しておきました。上司はそれについては深く触れてきませんでした。

この飲み会後にうっかり言ってしまったのは計画ではなくその場のノリだったので、言うべきだったかは分かりませんが、一回軽く言っておいたことで後々真剣な場でも切り出しやすくなったなと思っています。


上司への本相談と同僚への引き継ぎ

6月に賞与面談があり、そこで部長に対して再度、予定日とその2週間後から育休を取りたい旨を伝えました。日程については6週間としたのですが、これは1度目の育休が産後8週間以内であれば2度目の育休を取得できる「パパ休暇」のことも考えてでした。

それからは上司と人事と相談しながら、必要な書類を作っていくだけで、ここはそれほど大変ではありませんでした。ちなみに人事の方は「遂に男性の育休取得希望が出てくれた!」と喜んでいました。欲しかったなら全社に広報すればよかったのに...

同僚や仕事相手に対しては、緊張せず比較的すんなり伝えられたと思います。「実は相談したいことがありましてお時間いただけますか?」という切り出すと大抵、「辞める報告か!?」と身構えられるのでそこで「育休取りたいんです」と言うと、相手は安堵もあって全然オッケーの反応をしてくれます。真剣な顔をして相談が...と言うのがポイントですね。


育休取得に悩む人へ

会社に負い目を感じて育休が取りたいと言えない人。肝心なのは思い切ることです。一度言ってしまえば後は野となれ山となれ。会社は申請を断ることはできないので、割り切って日程の交渉をするのみです。

もし断られたら訴えようとか辞めようと覚悟してもいいでしょう。家族を大事にしたいあなたの考えと相容れない会社ならいつか辞める時が来るでしょうし、これからの社会に対応もできず業績悪化が見えています。

職場にとって自分はいなくてもなんとでもなりますが、家族には自分がいるのといないのでは大違いです。スティーブ・ジョブズが亡くなってもAppleは続いているのです。自分がいなくなってどうなるというのです。それもたかだか数ヶ月です。

同僚や付き合いのある他社の社員が育休を取得したらどう思うでしょうか?急に休みますとなったら困ることは多いでしょうが、業務が引き継げていればその人を責めようなどという気にはならないでしょう。


また、金銭面で心配があるという人は全ての制度を調べましょう。育児休業給付金は必ず申請すべきですし、出産に関わる手当は様々あります。

育児休業給付金はこちらのサイトから概算できますので使ってみても良いでしょう。


会社への相談がしづらいという人、まだまだいると思います。それでも希望する人は気持ちよく育休を取得できる社会になるよう、自分が勇気を出して変えていきましょう!

レペゼン群馬、新井将司。世界一になる日まで走り続けます。支えてくださる皆さんに感謝。