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ツンデレと偏見とキーラ・ナイトレイさん

2005年のイギリス映画「プライドと偏見」を観てからかれこれもう10数年がたつ。そこから定期的に見直していて最近も2週間の内に3回見た。たぶん累計で30回は見ているだろう。

何でこんなに好きなんだろうと思うと、やはり主演のキーラ・ナイトレイさんの圧倒的魅力が中心になっていると思う。キーラさんのルックスがもうドンズバ好みすぎて一瞬で恋に落ちた感じである。

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かわいすぎる!!

愛が溢れてやまないのでこの映画のいいところについてご紹介したい。

・ビジュアルも音楽も美麗なんですよ

この映画は、当時ハタチになるやならずやのキーラさんの美しさと、イギリスの自然風景や豪華な邸宅、めっちゃかわいい衣装などなど、もう目に嬉しい事てんこ盛りのこういうの好きな人にはたまらん要素全部載せ、しかもダリオ・マリオネッリによる音楽もすてきと、見所だらけ。今や押しも押されぬ大人気女優、キャリー・マリガンさんの映画初出演作としてハツラツ演技を見ることもできる。

・あらすじめっちゃしょーもないのに

主人公はキーラさん演じるエリザベス。大金持ちのMr.ダーシーと出会い、最初は嫌なヤツ!嫌なヤツ!とか言ってたが、色々あって結ばれてメッチャ玉の輿、というストーリーだけだと大変しょうもなく、言うなれば少女マンガにありふれてるみたいな話である。
しかしながら水戸黄門や寅さんにファンが尽きないことからもわかるように定型のストーリーというのは強靭だからこそ定型であり、定型が解像度高く描かれたものこそオールタイムベストになるのだろう。原作者のジェーン・オースティンさん恐るべしである。
定型玉の輿ラブストーリーを軸に、友情、姉妹間の愛情、家族との関係、身近にいるちょっとイヤな奴のリアルな描写などが解像度高く細やかに描かれる。そんなところが何度見ても新しい発見があって好きなのだが、繰り返し見てしまう一番の要因は神のツンデレでありツンデレの神であるMr.ダーシーの存在だ。


・二度見てハマるMr.ダーシーの神ツンデレ

物語はエリザベスの視点から描かれる。

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物語の始まりでエリザベスは、この陰気そうで性格悪そうでもさっとしたMr.ダーシーに出会う。

1度目の鑑賞では、私達はエリザベスと一緒に、徐々にダーシーの本当の姿を知り、ダーシーが陰気でも性格悪くもないことに気づいていく。そんでもって完全に好きになってしまう。

いっかい鑑賞して、ダーシー大好きになってしまうと、2回目からはもうもうもうもうダーシーの気持ちが手に取るように伝わってきてその可愛らしさに悶絶しちゃうのである。

最初に2人が出会うダンスパーティーで、明らかにエリザベスに一目惚れしちゃってるダーシー。その後、エリザベスの機知に富んだ会話に感心しちゃってますます好きになっちゃうダーシー。手を触れちゃって喜んじゃうダーシー。それを表に出さないようにがんばってるダーシー。でもあるとき抑えきれなくなって、そんな自分に驚くダーシー。

かわいすぎか!!!!!!

ダーシー役のマシュー・マクファディンさんは、冷静沈着なはずの俺なのに情熱的な恋に落ちちゃって大変、というダーシーの状態を絶妙かつ的確な表情と動作で演じていてすごい。

そしてツンツンツンなダーシーは随所に小デレを挟みつつ物語の最後には最大にして最高のデレを見せてくれる。ロマンチックなラブストーリーのクライマックスというだけでなく、誤解や衝突を経て、互いの中にある高慢と偏見を乗り越えた2人の過程がじわじわと胸にせまってくる、名シーンだと思う。

・ツンデレダーシーへのときめきとキーラさんへの尊敬

このように、少女マンガ的キュンキュンシーン満載ながら、「プライドと偏見」は「他者をありのまま見つめ理解し愛すること」の難しさと、だからこその尊さが核になっている。エリザベスの透き通る美しさは、その困難に立ち向かい、愛する人に向かい合った知性と勇気に裏付けられている。撮影当時19歳の若さだったキーラさんの、演じることへの真摯な姿勢と情熱も伝わってきて、何度見ても感動してしまう。

キーラ・ナイトレイさんの新しい映画も面白そうだ。

みんなが安心して映画を映画館で楽しめる日が1日も早く戻ってくることを願ってやまない。


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