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来世こそは三只眼吽迦羅

一つ眼にはあこがれないけど、三つ眼には強い憧れがある。

三つ目がとおるを見てはおでこに絆創膏をはり、サザンアイズを見ては前髪をぱっつんにしてみた。

もちろんそんなことをしても三つ目の眼が現れるわけもなく

「絆創膏がもったいない!」と怒られ、

「おでこが広すぎてぱっつん前髪がぱっつん前髪にならない」

という悲しみが産まれただけだった。


そう。ワタシはおでこが広い。  

親は「おでこが広いのは頭がいい証拠!」なんて適当なことを言って慰めにもならない慰めをしてくれていたけど、幼稚園の頃からそんなことは嘘だとワタシはちゃんと見抜いていた。

あれ?ひょっとして賢い?(←

そんなワタシは小学生のころから「てっぺんが薄いのはカツラでなんとかなるけど、前髪が薄いのはカツラだと不自然すぎる。これはこの先どうやって誤魔化していけばいいんだろう…」とレディースマープの宣伝を見てはがっくりし、スーパーミリオンヘアーの宣伝を見ては「お前じゃない!」と怒りを感じ、フルウィッグを見ては「キミが頼みの綱だよ…」とすがるような思いで見つめていたものだった。

ちなみに、おかげさまで今のところはまだ誰のお世話になることなく頑張って生きている。

(ΦωΦ) 頑張れ前髪


で、これだけおでこが広いんだから、三つ眼が出てくる場所はきっちりと確保できている。そろそろ出てきてもいいんじゃないの?とずっと思い続けて早ウン十年。いまだに出てくる気配は感じられない。

数年前、脳ドッグで眼球が確認されなかったことにより、今生ではもう発芽しないんだろうと諦めた。

でも、そんなワタシのおでこに最近異変が生じている。


最近と言ってもここ10年くらい。どこまでを最近と言っていいのか悩ましい年齢になってきた。

っていうのはおいといて。

ワタシのおでこには徐々に成長している「ナニカ」がいらっしゃるのだ。

真ん中より少し右斜め上。眉毛の上数センチのところがポッコリと膨らんでいる。触り心地としては、骨のような硬さ。腫瘍なんかではないようだ。

色々と検索してみたところ「老化現象でよくあるよ☆」って、想像通りな答えが書いてあったのが印象深い。

老化…足の爪以外にそんな成長目まぐるしい老化現象があっただなんてびっくりだよ…。

そうぞうもつかないまいにちがおとたててやってくるー(Byどりかむ

歌ってスゴイ(←


で、不安なんかさらさら無かったけど、原因が骨っぽいことがわかったので家人に

「ちょっと、なんかポッコリしてるんやけど」

と見せたところ


「うわっ。つ…つの?角生えてきたん?」


と赤鬼扱いされた恨みつらみは、棺桶まで持っていこうと心に固く誓ったワタシ。


(ΦωΦ) その後、立派な角を生やしたワタシにより折檻されることになった家人の物語はまた別のお話で…(←


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